弊社ではすでに異文化コミュニケーションを体験するワークとしてバーンガというアクティビティを研修として提供していますが、今回はバルーンバ文化を探れ!(正式名称:Outside Expert)というワークを紹介したいと思います。

バルーンバ人文化を探れ
※バルーンバ国は仮想の国であり、画像の人物はバルーンバ人と関係ありません

バルーンバ文化を探れ!(Outside Expert)のやり方

Outside Expertはハワイ大学のPedersen教授によって考案されたゲームで、日本ではバルーンバ文化を探れ!というタイトルで知られています。

具体的には以下のような設定でゲームを行い、異文化コミュニケーションの疑似体験を行います。

1.参加者を専門家とバルーンバ人の2つのグループに分けます

2.人数の目安としてバルーンバ人が6名程度、専門家は1グループ4〜5名で4グループ程度とします(合計20〜30名程度)

3.専門家の目的はバルーンバ人の文化を探ることです

4.ただし、専門家はバルーンバ人に「はい」か「いいえ」で答えられるような質問しかできません

5.バルーンバ人は部屋を出て、ファシリテーターから以下のルールを教わり、練習します

 a.専門家からの質問には「はい」か「いいえ」で答える
 b.異性との会話は許されない。もし、異性の専門家から質問されたら無視をする。
  理由としては、恥ずかしい、または、失礼にあたるからだとされています。
 c.質問内容に関わらず、質問には以下のように回答する。
  c-1.専門家が笑顔で質問してきた場合、「はい」と回答する
  c-2.専門家が笑顔でない場合、「いいえ」と回答する

6.バルーンバ人が部屋をでている間、専門家はどのように質問するかを話し合います(10分程度)

7.バルーンバ人が部屋に戻ります

8.1つの専門家グループがバルーンバ人に質問します(1グループにつき5分程度)
 5分経過したら、次のグループが質問をします

9.質問が終わったら専門家グループ内でバルーンバ人の文化について話し合う

10.各専門家グループごとにバルーンバ人の文化について発表する

11.両者にワークの感想を発表してもらう

12.バルーンバ人の文化を種明かしする

13.ファシリテーターから解説を行う
 例:文化は複雑かもしれないが、必ず根底にシステム(構造)がある

引用:
Culture-Centred Exercises for TeachingBasic Group Microskills
Paul B. Pedersen、Allen E. Ivey

https://files.eric.ed.gov/fulltext/EJ672651.pdf

H.19年度文化庁「生活者としての外国人に対する日本語教育事業
日本語教育指導者養成講座
http://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/seikatsusha/h19_taishoku_shokuin/pdf/hokoku.pdf

たった3つのルール(文化)にも関わらず、この文化を理解するのは難しいだろうなと思います。特に、質問内容に関わらず、笑顔で質問してきた場合、「はい」と回答する、といったルールは、専門家からしたら質問内容に対する回答だと勘違いすると思います。

この部分にアンコンシャス・バイアスや、リアリティ・ショックの疑似体験としても効果的かと思います。

実施時の注意点

上記の引用資料には書かれていませんが、実施時に気をつけなければならないことがいくつかあるように思えます。

例えば、各グループの男女比です。異性と話すことが許されない、というルールの都合上、バルーンバ人グループを含む、各グループには男性・女性がそれぞれ1名以上はいたほうが良いと思います。

また、文化を探るという専門家側の目的はやや広すぎる気もします。もう少し具体的に、例えば、コミュニケーションについての文化を探るとしたほうが専門家側の探索範囲が狭まる気がします。

また、感想のシェアと種明かしの順番が感想のシェア⇒種明かしとなっていますが、感想のシェアの段階で、種明かしが実施されてしまう可能性が高く、種明かし⇒感想のシェアの順番にしたほうがファシリテーション上は良さそうな気がします。

このあたりは実際にファシリテーションをやってみて検討したいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

企業内の研修として活用する場合は解説部分を丁寧に用意すると大きな学びがあるのかなと思います。参考になれば幸いです。


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