CQ(文化の知能指数)とは?ホフステードの6次元モデル
今回はCQ(=Cultural Intelligence Quotient / 文化の知能指数)について面白い動画を見つけたのでご紹介したいと思います。
その動画がこちらです。
CQはIQ,EQに続く第三の知性
文化を数値化する/日本人は犠牲思考・不確実性回避/本質的な多様性
PIVOT 公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=l1rRQXoj2KI
CQとは
みなさんはCQをご存知でしょうか。正直、私はこの動画を見るまで知りませんでした。
CQとは、「Cultural Intelligence Quotient」の略で、「文化の知能指数」と呼ばれており、「多様な文化的背景に効果的に対応し協働する能力」のことです。
なんとかQといえば、IQ(Intelligence Quotient)と呼ばれる「知能指数」が最も有名で、続いて、EQ(Emotional Quotient)と呼ばれる「感情の知能指数」をご存知の方が多いのではないでしょうか。
CQは異文化・多様性マネジメントにおいて重要な能力です。
具体的にはあなたと誰か、自部門と他部門、自社と他社などで何か対立(コンフリクト)が起こったときに、もしかしたら文化的な違いがそのコンフリクトの原因かもしれません。
動画の中ではCQの高い多様な文化の組織はクリエイティブな仕事の効果性が高いことが説明されていました。
ホフステードの6次元モデル
CQを語る上で押さえておきたいモデルとしてホフステードの6次元モデルがあります。
オランダの社会心理学者ヘールト・ホフステード博士が「文化」を6つの次元で分類したモデルとなります。
動画の中では下図のように紹介されていました。
ただし、少し調べてみると、動機づけ要因のところは女性性/男性性と記載されているとこも多いようです。
引用:ホフステード・インサイツ・ジャパン 様ホームページ / https://hofstede.jp/intercultural-management/
ホフステードの6次元モデル実践的活用法という書籍もでていますので興味のあるかたはぜひ読んでみてください。
日本能率協会マネジメントセンター (2019/3/8)
ホフステードの6次元モデルの面白いことは国ごとに6つの次元での位置づけが大きく異なるという点です。
動画の中では日本、アメリカ、中国の3カ国の比較が提示されていました。
また、各次元についても細分化して分析ができるようです。下画像では権力格差における詳しいマッピングが提示されていました。
上画像におけるA〜KはPIVOT社の各社員の位置づけとなっており、集団主義/個人主義という次元においてPIVOT社の各社員のデータをグラフで表すと以下のようになっていました。
結構みんなバラバラで面白いですね。こういう分析は自社でもやってみたいですね。
日本におけるインクルージョンへの誤解
最後に、日本におけるインクルージョンについてのよくある誤解として、日本のインクルージョンは同化になってしまっているのではないか?というお話がありました。
弊社ではダイバーシティ&インクルージョンを体験できるビジネスゲーム研修のバーンガの振り返りとしてコンフリクト・マネジメント(下画像)を紹介していますが、上画像で言えば自分らしさの発揮度合い、下画像で言えば、自分の意見の発信/主張が無いと真のインクルージョンは達成できないように思えます。
ダイバーシティ&インクルージョンを体験できるビジネスゲーム研修「バーンガ」についてはこちらを御覧ください。
異文化コミュニケーションを体験するゲーム「バーンガ」
まとめ
いかがでしょうか。今回はPIVOTさんの動画からCQについてご紹介しました。
とても面白い動画でしたのでぜひ動画も見てください。
CQはIQ,EQに続く第三の知性
文化を数値化する/日本人は犠牲思考・不確実性回避/本質的な多様性
PIVOT 公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=l1rRQXoj2KI
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