こんにちは、HEART QUAKE代表取締役の千葉です。

先日、私が兼任講師を務める法政大学にて、体育会所属の2年生、約300名に対する定期研修の中でスポーツと人生(学業や就職)のバランスについて考えてもらうためのスポーツ・ライフ・バランスゲームを実施しました。

スポーツ・ライフ・バランスという言葉は馴染みがないと思いますが、ワーク・ライフ・バランスと同じ様な概念だと思って頂ければと思います。下記で詳しく解説します。

スポーツ・ライフ・バランスとは
競技とそれ以外の生活とのバランス(調和)である。

アスリートの競技以外の生活側面に焦点を当てる
考え方であり,デュアルキャリア(スポーツと勉強や、スポーツと仕事)
を実現することを目指して,アスリートのある時点における生活に
着目した考え方である。

参考
大学生アスリートのスポーツ・ライフ・バランスに関連する要因
荒井ら(2018)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sposun/28/2/28_2_149/_article/-char/ja

体育会所属の学生の中にはスポーツ推薦で入学された学生もおり、その中には卒業後の進路としてプロスポーツ選手や実業団を選択する学生もいます。

しかしながら、その確率はどんなに多く見積もっても20%程度であり、また、プロや実業団に進んだとしても、アスリートにはいつか引退という決断が待っています。

ベストセラーのLIFE SHIFTによれば1998年生まれの平均寿命は100歳とされ、現在2年生の大学生はまさにその世代に該当します。

当然ながらトップアスリートとしての活動期間よりも、引退後の人生の時間のほうが長いので、誰しも引退後のキャリアについて考えておく必要があります。

そこで、卒業後の進路はどうあれ、一度スポーツとライフのバランスについて考えるきっかけとして、ゲーム形式の人生シミュレーション行うことになりました。

このゲームは前述のスポーツ・ライフ・バランスについての論文の著者である法政大学の荒井 弘和 先生と一緒に、法政大学の保健体育センターの釜野さんのご協力を頂きながら、この研修会のために0から開発しました。

また、本ゲームの開発は大学スポーツ振興の推進事業(大学スポーツアドミニストレーター配置事業)の一事業として実施されています。

ゲームは4〜5名で実施し、同じ部活の同学年のメンバーとして、それぞれが架空の学生の役割を演じる形で実施されます。それぞれの学生にはレギュラーやサブ、エースといった部活動における状況が記載されています。(下画像)

上画像の通り、各学生がどのような条件でプロ入りできるのかが記載されています。

このゲームの最終的な目的は、自分の目指すキャリアを実現することであり、ゲーム上、目指すキャリアは、「プロ入り」か「就職」かの2択としています。

プロ入りするためには最後の大会で一定以上の成績を残す必要があり、そのために練習が欠かせませんが、過度な練習は怪我のリスクを高めますし、大学生として考えた時に部活動に注力しすぎると学業が疎かになる可能性もあります。

一方、就職を目指して学業に取り組むのは良いのですが、(このゲームの設定上)チームスポーツとして考えた場合には、部員としてのチームへの貢献度が低くなってしまいます。

文面だけではわかりづらいですが、この辺りのバランスを各自が持つボードのゲージで表現しています。(下画像)

ゲームの最後にはプロか就職かの希望するキャリア選択を行ってもらい、最後の大会の成績によってプロ入りの可否が、キャリアゲージのポイントや同じテーブルに就職希望者が何名いるかによって就職の可否が決まります。
残念ながら希望するキャリアが実現できなかった人はフリーターとなります。

ゲーム実施後のアンケートを見る限り、みなさん楽しみながら、今後の自分のキャリアや、今何をすべきか?を考えてくれたようです。現在、アンケートの分析を行っており、荒井先生と精査する予定です。

特段、このゲームを正式に発売したりする予定はありませんが、体育会系の学生を抱える大学から希望があれば実施することも可能です。


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