新型コロナウイルス対策をテーマに考えるリスクマネジメント
2020年4月1日現在、全世界的に新型コロナウイルスの猛威が止まりません。弊社でも研修のキャンセルが発生していますが、命とのトレードオフを考えれば仕方ないと考えています。
しかし、こういうときの気づき・学びは今後の人生に役立つと考えています。今回は新型コロナウイルス対策をテーマに考えるリスクマネジメントというテーマで書いていきたいと思います。
この事態が落ち着いたら社内でのリスクマネジメント研修でのケースにも活用できるかもしれません。
新型コロナウイルス対策をテーマに考えるリスクマネジメント
リスクマネジメントというと、リスクを想定して事前対応すること、そして、発生したリスクに対して対応していく事後対応の2つの観点があると思いますが、それを下図のようにもう少し細分化してみたいと思います。
上図の通りリスクマネジメントを発生確率と影響度の2つの軸によって大きく4つの分類に分けています。それぞれをもう少し詳しく解説したいと思います。
⇒発生確率が高く、影響度が高いものは、事前にリスクとなるものを取り除く
2.移転
⇒発生確率が低く、影響度が高いものは、リスクによる影響を第三者に移す
3.低減
⇒発生確率が高く、影響度が低いものは、受容可能なレベルまでリスクを抑えておく
4.受容
⇒影響度を明確にした上で受け入れる
まず、今回の新型コロナウイルスについては当然ながら発生確率は低く、影響度が高いリスクと言えるでしょう。
上図に従えば、移転というリスクマネジメントが対策として考えられます。移転はやや分かりづらいですが、例えば、生命保険、火災保険などの保険がその1つです。残念ながら新型コロナウイルスに対する保険というものは無いと思いますが、受けた影響の一部を第三者に移転するという観点では、雇用調整助成金を活用し、リスクの一部を政府に移転する、という方法もあると思います。
雇用調整助成金についてはこちらから。
雇用調整助成金 | 厚生労働省
新型コロナウイルスでなければ、火災や入院という発生確率は低く、影響度が高いリスクについては保険を活用しているという方も多いと思います。
また、現在では3密環境での感染確率が高まっていることから、そのような環境を自ら回避するという対策も大事ですし、日常生活でも手洗いうがい、マスクの着用といったリスクの低減も重要です。
このようにリスクマネジメントを2つの軸による4つの象限に分けて考えることで複合的な対策を取ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。大変な状況ではありますが、こんなときでも学習し、出来る限りの対策を取っていきましょう。