今回はSDGsコンパスについて書いていきたいと思います。
SDGsについては企業として取り組むため、社員に研修などを行っている企業も多いと思いますが、どうしてもテーマが大きいため自分ごと化するのが難しいという一面もあると思います。

そこで重要になってくるのがSDGsコンパスの5つのステップと、自分ごと化のやり方です。今回はこのテーマで書いていきたいと思います。

SDGsコンパスの5つのステップ

SDGsコンパス
画像参照:https://sdgcompass.org/

まず、SDGsコンパスとはGRI(Global Reporting Initiative)、国連グローバルコンパクト、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)によって開発・公開された企業向けのSDGsのガイドラインです。

上画像のように具体的に5つのステップが明示されています。

1.SDGsを理解する
2.優先課題を決定する
3.目標を設定する
4.経営へ統合する
5.報告とコミュニケーションをする

なお、SDGsコンパスについては公式な文書が出ていますのでまだご覧になっていない方はぜひ見てみてください。

https://sdgcompass.org/wp-content/uploads/2016/04/SDG_Compass_Japanese.pdf

この文書の中で2つめの優先課題を決定するについてこう書かれています。

17のSDGsすべてが各企業にとって等しく重要であるわけではない

各目標に対して各企業が貢献できる程度や、
各目標に付随するリスクや機会は、多くの要因に左右される。

SDGs に対して戦略的なアプローチを取るのであれば、
まずやるべきことは、バリューチェーン全般を通じて
企業の事業活動がSDGsに及ぼしている、あるいは及ぼす
可能性のある正および負の影響を把握することである。

そうすることにより、正の影響を拡充する分野と、
負の影響を低減もしくは回避できる分野を特定できる
ようになる。

つまり、自社のビジネスが17のSDGsの目標のどれに正の影響を与え、どれに負の影響を与えているのかを理解することが重要としています。

SDGsの「自分ごと化」

前述のようにSDGsをより具体的に自社との関連性を明らかにしていくことで「自分ごと化」することができます。

よりわかりやすいステップで自分ごと化を進めていくのに下記の論文が参考になります。

システムから捉えるSDGs の「自分ごと化」のフェーズ
石井 雅章
共生科学/11 巻 (2020) 11 号

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyosei/11/11/11_66/_article/-char/ja/#article-overiew-references-wrap

この論文の中で著者は自分ごと化を8つのフェーズに分けて紹介しています。(下画像)

上記の8つのフェーズのうち、特にフェーズ3,4の「当てはめる」「貢献する」が実施できているとより自分ごと化されるような気がします。

この2つのフェーズを減ることで、SDGsコンパスの最初の2つの「理解する」と「優先課題を決定する」がより深いレベルで理解できるのだと思います。

ただし、論文の著者は以下のようにも述べています。

自組織の活動とSDGsの各目標との関係性を紐付けすることは難しくないが、
一方で、安易な紐付けがおこなわれてしまう懸念が生じる。
・・一部省略・・
SDGs の自分ごと化が単なる「当てはめ」にとどまらないようにするためには、
以下に示す「ステイクホルダー」段階及び「システム段階」への移行が求められる。

つまり、自社とSDGsの目標の紐付けだけでなく、自社を取り巻くステークホルダーや社会システム全体にも目を向けましょうということです。

確かにここまでできれば、より深くSDGsを理解し、従業員としての活動以外のプライベートでの活動についてもSDGsを意識するようになるかもしれません。

まとめ

いかがでしょうか。

SDGsコンパスの5つのステップ

1.SDGsを理解する
2.優先課題を決定する
3.目標を設定する
4.経営へ統合する
5.報告とコミュニケーションをする

自分ごと化の8つフェーズ

引用:システムから捉えるSDGs の「自分ごと化」のフェーズ
石井 雅章
共生科学/11 巻 (2020) 11 号

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyosei/11/11/11_66/_article/-char/ja/#article-overiew-references-wrap

貴社のSDGs研修の参考になれば幸いです。


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