アサーティブの4つの原則「誠実」「率直」「対等」「自己責任」
今回はアサーティブ・コミュニケーションについて書いてみたいと思います。
なお、アサーティブ・コミュニケーションについては過去にアサーションのDESC法というものをご紹介しております。そちらもぜひご覧ください。
ハラスメントを生まないアサーションのDESC法
今回はアサーティブの4つの原則を紹介したいと思うんですが、その前に今一度、アサーティブ・コミュニケーションとは何なのかを書いていきたいと思います。
アサーティブ・コミュニケーションとは
まず、アサーティブ・コミュニケーションとは何かを書いておきます。コミュニケーションを下記の3つに分類し、そのうちの1つがアサーティブという分類となります。
3つの分類は攻撃的、非主張的、アサーティブで、どんな時もアサーティブなコミュニケーションを目指すべきという考え方です。自分が出来ている、出来ていないに関わらず、ここについては多くの方に納得頂けると思います。
では、それぞれの分類の具体的な特徴についてもご紹介したいと思います。下図をご覧ください。
それぞれの1行目に書いた1分が簡潔に特徴を表していると思います。
⇒I am OK, You are not OK.
非主張的
⇒I am not OK, You are OK.
アサーティブ
⇒I am OK, You are OK.
正確には違うと思いますが、アサーティブなコミュニケーションとはWin-Win的な発想に近いかもしれません。
I am OK, You are OK.を具体的なワークで体感するには以前にご紹介したオレンジゲームが役立つかもしれません。
姉はオレンジジュースを作りたいと思っていて、オレンジを欲しがっています。
一方、妹はオレンジマーマレードを作りたいと思っていて、同じくオレンジを欲しがっています。
さて、どのようにすればお互いが満足のいく結果を得ることができるでしょうか?
興味のある方はこちらもご覧ください。
Win-Win思考を体感する「オレンジゲーム」
4つの原則「誠実」「率直」「対等」「自己責任」
紹介するのが最後になってしまいましたが、アサーティブの4つの原則「誠実」「率直」「対等」「自己責任」を紹介したいと思います。
それぞれを簡潔に説明すると下記のようになります。
率直:遠回しではなくストレートに、相手に”伝わる”言葉にする
対等:上から目線でも卑屈でもなく。態度も心の中も対等に向き合う
自己責任:言った責任、言わなかった責任は、自分が引き受ける
先ほど紹介したオレンジゲームに当てはめてみると以下のように言えるでしょうか。
⇒自分の気持ちをふさぎ込んで(お互いを気遣って)、オレンジを全部あげる、とは言わない
率直:
⇒オレンジジュースを作るためにオレンジの実が欲しい、
または、マーマレードを作るためにオレンジの皮が欲しいという
対等
⇒せめて、半分に切って分けよう、と提案するなど、どちらかが一方的に得をする選択肢を獲らない
自己責任
⇒後からやっぱりオレンジ全部が欲しいと話を覆す様な発言をしない
4つの原則は本質的ですが、その分、抽象的であるとも言えるので、オレンジゲームのような具体的なワークがあると、イメージがしやすいかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はアサーティブ・コミュニケーションの基礎と、アサーティブの4つの原則「誠実」「率直」「対等」「自己責任」を紹介しました。
関連してオレンジゲームもご紹介しましたので参考になれば幸いです。