今回は内定者に伝えたい「転機」に対処するためのシュロスバーグの4Sを紹介したいと思います。

この記事を書いているのが2021年10月2日ということで、昨日は多くの企業で内定式が実施されたかと思います。オンラインでの開催が多い中、弊社のコンテンツ(ビジネスゲーム)も多くの企業様の内定式で、内定者懇親として利用いただきました。

今後、来年の4月の入社に向けて内定者研修内定者懇親会などが実施されるかと思いますが、その中でポイントになるのが、学生から社会人へのマインドの切り替えです。

学生から社会人へ切り替えは、日本語では「転機」、英語では「トランジション」という言葉がピッタリ該当するかと思います。

そこで、今回は「転機」に対処するためのシュロスバーグの4Sをご紹介します。今後の内定者研修などで活用頂ければと思います。

シュロスバーグの4S

シュロスバーグ 4S

4Sとはもちろん、4つのSから始まる単語をまとめたものです。シュロスバーグによれば、転機が起きた時に4つのSで表現されるリソース(資源)について点検するのが良いと言っています。

下記には4Sそれぞれについて点検のための項目と質問を記載しています。

1.状況(Situation)
・転機のきっかけは?
・転機は想定内のことか?想定外のことか?
・転機のうち、自分にコントロールできることは?
・役割の変更が必要か?そうであれば、それは得か、損か?
・この転機は一時的なものか、永続的なものか?
・過去に同じような転機の経験はあるか?あるとしたら、どのように乗り越えたのか?
・この転機の他にストレスは無いか?

2.支援(Supports)
・この転機について支援をしてくれる人はいるか?
・励ましてくれたり、応援をしてくれる人はいるか?
・この転機についての必要な情報を収集できるか?(情報提供者はいるか?)
・転機による経済的支援などの実質的な支援が得られるか?

3.自分自身(Self)
・将来、自分はどうしていきたいと思っているのか?
・この転機は自分の人生にとってどういう意味があるか?
・仕事やそれ以外(家庭、趣味)とのバランスをどう考えているか?
・転機により変化への対応能力はどの程度あるのか?

4.戦略(Strategies)
・転機への対応として考えられる行動や方法はできる限り検討、実行しているか?
・転機の持つ意味について多角的な視点で考えてみたか?
・運動やリラクゼーションによって転機によるストレス解消をしているか?

上記の質問項目をざっと考えて見るだけで、転機について多角的な視点から考えることができると思います。
特に、支援(Supports)については同期となる内定者同士、及び、人事担当者の存在が大きいと思います。

過去記事にも紹介しましたが学生から社会人への転機を無事に乗り越えられるかどうかが入社後の早期離職につながってくるかと思います。

画像引用:
アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ
P.170

具体的には入社後のリアリティ・ショックをどこまで軽減できるかがポイントとなります。

こちらについての過去記事については下記をご覧ください。

新人の早期離職理由と対策としての2つの取り組み

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は特に内定者に向けて伝えたい「転機」に対処するためのシュロスバーグの4Sをご紹介しましたが、ご自身の転職、結婚、出産、などの転機についても当てはめて考えてみていただくのも良いかと思います。


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