今回から、全5回に分けてESG研修で伝えたい10のトピックを書いていきたいと思います。

ESGSDGsともに注目されているキーワードで、一過性のブームではなく上場企業では特に押さえておきたい概念と言えます。

今回ご紹介する10のトピックは以下のようになっています。どれもESGについての研修を実施する際には押さえておきたいトピックだと思います。

1.ESGとは何か?
2.ESGとSDGsの違い
3.サーキュラーエコノミー
4.SASBマテリアリティマップ
5.ニュー資本主義
6.ESG投資とPRI
7.非財務情報
8.SASBスタンダード
9.エシカル消費
10.バックキャスティング

これらのトピックを1回につき2トピックずつ、全5回に分けてそれぞれ簡単にご紹介していきます。

1.ESGとは何か?


画像引用:https://www.alsok.co.jp/corporate/recommend/environment-social-governance.html

まずは1つめのトピックで、まずはESGとは何か?という基本的なことを押さえておきたいと思います。

上画像の通り、ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の頭文字を取ったものとなります。今後のトピックでも触れていきますが、ESGは企業経営において重きを置くべき3要素とされています。

ESGの重要性が叫ばれる背景としては、経済最優先で成長を加速した結果、地球温暖化などの環境問題が発生し(E)、諸外国では低賃金で児童を労働させるなどの社会問題(S)、不正会計やデータ改ざんなどの不祥事など企業統治の問題(G)が発生してしました。

このような問題は短期的には企業に利益をもたらすかもしれませんが、中長期で見れば経済の持続可能性を損なう可能性があります。

SDGsと同様、ESGも経済、つまり、我々の生活の継続可能性を考えるためにとても重要な概念です。

ESGとSDGsの違い


画像引用:https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/about/

SDGsもESGも持続可能な社会を目指しているなら、じゃあSDGsとESGって何が違うの?と疑問を抱く人もいると思います。

大きな違いは、SDGsは国連が掲げている「目標」であるのに対して、ESGは誰かが掲げた「目標」ではない、ということです。

別のサイトでは以下のように説明されています。

SDGsとESGの違いは「取り組みの規模の違い」であり、
SDGsが政府や行政も含めた日本全体で取り組んでいくものであるのに対し、
ESGは主に投資家が取り組んでいくものと言える。

引用先:https://the-owner.jp/archives/3502

ESGは主に投資家が取り組んでいくものというところには注意が必要ですが、これはトピック6個目のESG投資とPRIと関連しています。

注意が必要と書いたのは、「そっか、投資家が取り組むものだから僕たちは関係ないね」と考えるのは間違っているということです。

具体的に書けば、投資家はESGへの取り組みを行っている企業に対して投資をしていきましょう、ということであり、企業がESGへの取り組みを行わなければ株式市場、ひいては、市場経済から退出させられることになる可能性があります。

まとめ

いかがでしょうか。今回は10のトピックのうち最初の2つを紹介しました。
全5回という少し長いシリーズとなりますが、お付き合い頂ければと思います。
どうぞよろしくお願いします。


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