論理的思考力とは?国立教育政策研究所による6つの要素
今回は論理的思考力とは何か?というそもそも論について書いていきたいと思います。
私を含めて、「論理的思考力とは何か」を論理的に説明できる人は少ないのではないかと思います。
そこで、今回は論理的思考力について国立教育政策研究所による6つの要素をご紹介したいと思います。
それがこちらです。
特定の課題に関する調査(論理的な思考)
調査結果
~21世紀グローバル社会における論理的に思考する力の
育成を目指して~
平成25年3月
国立教育政策研究所
教育課程研究センター
P15. 表Ⅰ-1 論理的な思考の活動
https://www.nier.go.jp/kaihatsu/tokutei_ronri/pdf/10_tyousakekka.pdf
ちなみに、こちらのレポートは以下の調査結果となります。
全国の高等学校(160校)及び各学校の第2学年の生徒(5,575人)
の協力を得て,論理的に思考する力の育成状況に着目して
初めて実施した「特定の課題に関する調査(論理的な思考)」
の調査結果をまとめたものである。
少し古い調査結果となりますが、論理的思考力がどのようなものなのか?という部分については大きく変わることはないかと思います。
上表にある通り、論理的思考力(論理的思考の活動)を以下の6つに分けています。
2.抽出・分析
3.把握・評価
4.関係・洞察
5.仮説・検証
6.構造・判断
正直、ここまでうまく分類できている例は少ないと思います。
これらの項目ごとに問題を出題し、高校2年生に回答してもらった結果をまとめたのが上記のレポートです。
問題の一部をご紹介すると、1.理解・適用に該当する問題として下記の問題があります。
どうでしょうか?ちなみに問1の正解率は78%、問2の正解率は45.2%のようです。
高校2年生でなく、ビジネスパーソンが実施しても問2の正解率はそんなに変わらない気がしますね(苦笑)
なお、すべての問題は下記に掲載されています。興味のある人はぜひ見てみてください。
特定の課題に関する調査(論理的な思考)
まとめ
いかがでしょうか。今回は論理的思考力とは?国立教育政策研究所による6つの要素
というテーマで、非常にうまく分類された(と個人的に感じている)表をご紹介しました。
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