なぜ会計・財務研修はつまらないのか
弊社ではゲームを用いた会計・財務研修をご提供しておりますが、営業時にお客様に会計・財務研修についてのご意見を伺うと、「会計とか財務研修ってのはあんまり受けたがらないよね」という声を頂くことがあります。
よく話を聞くと社員の方が「会計とか財務ってのは難しそう」「専門用語が多くて眠くなった」「なんとなくわかったけど、使うシーンは無い」とおっしゃるそうです。
しかし、同時に「勉強したいとは思ってる」「さらに上のポジションに就くには必要な知識だと思う」と必要性は感じているということでした。
今回は「なぜ会計・財務研修はつまらないのか」ということでその原因について考え、対策を考えてみたいと思います。
なぜ会計・財務研修はつまらないのか
まずは先程の3つの要因について考えてみたいと思います。
1.会計とか財務ってのは難しそう
弊社の財務研修の実施後の感想にこんな感想がありました。
というのがあるようです。
商学部や経営・経済学部に在籍されていた方は「簿記」や「会計」の講義を受講されている方が多く、その時のイメージが残っているようです。
また、比較的女性に多い傾向がありますが、「数字が苦手」という意見もあり、会計・財務に苦手イメージがあるという方もいらっしゃいます。
確かに、会計・財務では経営分析のシーンで「四則演算」が多く登場します。
しかし、どれも小学校の算数の範囲を超えはしません。
つまり、ここでの「苦手」には「面倒」という感情的なものが含まれているということを話を伺っていて感じました。
2.専門用語が多くて眠くなった
こちらもまずは感想から見てみましょう。
会計・財務の分野では普段は使わない専門用語が多く登場します。
例えば、「減価償却費」や「税引き前当期純利益」など漢字が多く含まれており簡単には覚えられない言葉ばかりです。
これはつまり、研修ではまず「用語の説明」から入ることを意味します。
短時間に多くの専門用語を覚える必要があるため、肝心のデータ分析などに
辿り着く前に挫折、興味を無くしてしまうということが考えられます。
3.なんとなくわかったけど、使うシーンは無い
最後は、「使うシーンがない」ということが挙げられます。
これは他の研修にも言えるかもしれませんが、特に会計・財務に関しては専門性が高く、学んだ知識を現場で活用するシーンが少ないのは確かです。
利用シーンといえば営業職の方が与信のために顧客の決算書を見る、部長などの管理職が粗利や営業利益を把握する、程度かもしれません。
難しいことを習った割には使うシーンがないということが会計・財務研修に対する不満につながっているかもしれません。
対策
では、これらの問題に対してどのような対策が考えられるでしょうか。
弊社はゲームを用いた財務研修を提供していますので、もちろんポジショントーク的に「ゲームを活用する」という対策をご提案したいのですが、ここは客観的に考えてみたいと思います。
難しくても理解さえしてもらえば研修としての意義はあったと言えるかもしれませんが、ここでは理想的に楽しく、理解してもらうことを前提にしたいと思います。
1.会計とか財務ってのは難しそう
大学時代のイメージをすぐに払拭することは難しいので、「数値が苦手」という方にむけた対策としては「電卓やExcelを使う」ことで、計算部分の手間を減らすことが考えられます。
または、「おはじき」や「積み木」といった道具を使ってデータではなく物質にして考えることで苦手意識を払拭するということが考えられます。
2.専門用語が多くて眠くなった
残念ながら専門用語は覚えないといけないのは事実です。
しかし、「その数を減らす」という対策は考えられます。
「すべてを正しく理解して欲しい」という想いがあるのは当然かもしれませんが、専門性の高い一部の勘定科目については研修では教えないという判断も必要だと思います。
また、用語を覚えるには「反復訓練」が向いていますので研修中に受講者が自らその用語を口にだすような仕掛けが必要です。
3.なんとなくわかったけど、使うシーンは無い
最後に利用シーンですが、こちらもすぐに仕事で利用シーンを作るというわけにはいきませんので、研修中にケーススタディ等を用いて、実社会で会計・財務知識を利用するシミュレーションを行うことで、利用イメージを持ってもらうことができます。
ちなみにゲームを利用すると、このシミュレーションが実施しやすくなります。
ちなみに弊社では、ビジネスゲームを用いた会計・財務研修の「財務の虎」を提供しております。
詳細はこちらを御覧ください。
財務の虎 紹介ページ
まとめ
いかがでしょうか。
会計・財務研修がつまらない、敬遠される理由と、その対策を考えてきました。
もちろん、ゲームを利用することで3つの問題に対して対策が可能ですが、自社の既存の研修に対しても改善点が見つかれば幸いです。