今回は最近話題の両利きの経営にもつながるアイデアについて書いてみたいと思います。

両利きの経営はご存知の方も多いと思いますが、WBS(ワールドビジネスサテライト)などでコメンテーターも担当されている早稲田大学大学院の入山 章栄教授の著書 「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」などで紹介されたイノベーションについての理論です。

この書籍には他にも様々な理論が掲載されていましたが、両利きの経営の部分が人気だったのか、その後両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓くというまさに、という書籍も出版されています。

両利きの経営は下図のように「知の深化」「知の探索」の掛け算による両利きというわけです。
両利きの経営

「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」の中では以下のように記載されています。

「知の深化」に偏りがちな企業組織

「知の探索」は手間やコストがかかるわりに、収益には結びつくかどうかが
不確実で、敬遠されがちになります。

「両利きの経営」実現のための「知の探索」の事例3選

「知の探索」を行うために多くの企業では新規事業の部署や新規事業担当者を置いていると思いますが、今回は「知の探索」がうまくできている事例を3選ご紹介したいと思います。

1つめの事例はとても有名な話ですが、Google社の事例です。ご存じの方も多いと思いますが、Googleでは20%ルールという社内制度があります。

我が社は社員に、通常のプロジェクトに加えて、
Googleに最も利益をもたらすと思うことに仕事の時間の20%を費やすことを奨励しています

これによってGmailが生まれたと言われていて、結果も含めてとても良くできた「知の探索」のための仕組みですよね。このように社員のアイデアを自由に試せる環境・仕組みづくりは重要ですよね。

Googleについてはこちらの書籍がオススメです。

2つめの事例としてはキーエンスです。営業利益率50%を超える企業として有名ですよね。

キーエンスの営業職はニーズカードというものを月に2件書いて商品開発部門に提出するという制度があります。

ニーズカードとは、顧客の困りごとや、具体的なニーズとして顕在化していない潜在的なニーズとその経済価値(金額、工数、頻度)などを記載するものです。

これが営業全体で月に2000件以上になるというから驚きです。

キーエンスの事例についてはこちらの書籍に詳しく掲載されています。

最後にご紹介するのは日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり” などの書籍でも有名な未来工業株式会社です。

未来工業では「事業や業務に関する提案を1つするごとに500円支給される」という制度があります。何かのテレビでみたのですが、アイデアを封筒に入れて提出すると中身を見ずに受け取り、それで500円獲得(現金ではない)というやり方でした。

中身を見ないって凄いですよね。優秀な提案については別途3万円、多数提案賞として15万円など上乗せもあるようで、これによって年間5000件もの提案があるようです。

未来工業の場合、知の探索だけではなく、改善という意味の知の深化のアイデアも多いと思いますが、それでも両利きの経営を実現する素晴らしい制度だと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。知の探索と言われると難しそうで自分たちにはできないと思っていまいがちですが、上記で紹介した3つの事例を見てみると、なんだか自分たちにもできそうな気がしてきませんか?

両利きの経営実現のために参考になれば幸いです。


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