定期的に過去に読んだ本を読み返しています。すると以前はそこまで引っかからなかったページが今回は目に止まるということが起こります。
今回は研修ファシリテーションハンドブックを読み直していて、問いかけの4つの種類という部分に目が止まりましたのでこちらでも紹介しておきたいと思います。

研修やワークショップなどでファシリテーションを行っているときに困るのがどんな問いかけをしたら良いのか?ということではないでしょうか。これについては、おそらく絶対的な正解はなく、講師として年に何度も登壇する今も悩みはつきませんし、その場その場の雰囲気で変えていかなければならないものだと思っています。

しかし、ある程度のひな型は存在します。それが問いかけの4つの種類です。

問いかけの4つの種類

1.気づきを深める問い

2.知識を引き出す問い

3.参画を促す問い

4.リビジットする問い

引用:研修ファシリテーションハンドブック P.98
中村 文子,ボブ・パイク
出版社:日本能率協会マネジメントセンター

特に4つ目のリビジットという単語が書籍を読んでいないとわからないと思いますので、それぞれ簡単に説明していきたいと思います。

1つ目の気づきを深める問いは振り返り(リフレクション)の問いで、ここまで体験してきたワークやディスカッションからの学びを深めるための問いです。

例えば、うまくいったところ、うまくいかなかったところは何でしょうか?それぞれ2つずつにまとめてくださいといったものになります。

2つ目の問いは知識を引き出す問いということで、これはグループディスカッションなどを行う前に使う問いです。(1つ目の気づきを深める問いはディスカッション後の問いとも言えるでしょう)

例えば良い(理想の)◯◯とは?というオープンクエスチョンも考えられます。
良い「リーダー」とは?といった形です。もちろんそれでも悪くないと思いますが、少し視点を変えて、これまであなたが出会ったリーダーの中で真似したいと思う、または、真似したくないと思う行動は?という形にすることで参加者の経験を引き出していくというやり方もあります。

3つ目の参画を促す問いは「個人で考える」ことを促す問いとされていて、書籍によれば8分間に1度の割合でそのような問いがあると良いとされています。

このタイプの問いの活用タイミングとしては以下の2つが挙げられています。

1.講師がこれから話す内容について、聞く前にまず考えてもらう

2.これまでのコンテンツを振り返ったり、応用を考えたりする

引用:研修ファシリテーションハンドブック P.110
中村 文子,ボブ・パイク
出版社:日本能率協会マネジメントセンター

1つめの講師がこれから話す内容について、聞く前にまず考えてもらうは、クイズ形式がわかりやすく、AとBならどちらが正解だと思いますか?とクイズをだして考えてもらう問いかけです。研修・ワークショップの序盤でよく使われる問いですね。

2つめのこれまでのコンテンツを振り返ったり、応用を考えたりするここまでの内容で自分の仕事に役立つと感じたところに◯をつけてくださいという形で資料に目印を付けてもらうような問いかけです。こちらは研修やワークショップの中盤以降でよく使われる問いですね。

最後のリビジットする問いについてですが、リビジットとはRe-Visitということで、再び現れる、つまりここでは、重要な部分をもう一度繰り返す、整理するという意味合いになります。

人の記憶は薄れやすいものですので重要なポイントは20分に1度程度のリビジットを挟むことで定着させようという意図です。

書籍ではもう少し詳しく解説されていますが、ここでは、記憶と理解についての問いだけ紹介したいと思います。

例えば、リビジットする問いの1つに学んだ内容を記憶しているかを確かめるような問いがあります。この理論の名前は何でしたか?といったものや、穴埋めなどがそれに当たります。

理解を確かめる問いは例を挙げさせる、選ばせる、自分の言葉でまとめさせるといった形で行われます。この理論の言わんとすることを、あなたの解釈でいうとどんな言葉になりますか?といった少し自分で考えないと行けないような問いかけです。

このように記憶に定着させるための意図を持った問いがリビジットする問いです。
単元やテーマが切り替わる際や研修やワークショップの最後によく使われる問いだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は研修ファシリテーションハンドブックに掲載されている問いかけの4つの種類について書いてみました。

書籍ではより詳しく記載されていますのでぜひ読んでみてください。


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