不定期でお届けしているシステム思考において基本となる8つのシステム原型のご紹介をしていきたいと思います。

今回が5回目で、今回は目標のなし崩しを紹介したいと思います。
過去のシステム原型 シリーズの記事についてはこちらをご覧ください。

簡単に解説!システム原型 シリーズ

システム原型全般についてはかなり古い本ですが、下記がおすすめです。
参考文献:システム・シンキングトレーニングブック

システム原型その5:目標のなし崩し

さて、改めてですが、今回紹介するシステム原型は目標のなし崩しというものです。ま

目標のなし崩しの事例

目標のなし崩しの事例として比較的わかりやすいのがダイエットです。

例えば、1ヶ月で10キロ痩せようという高い目標を立てたとしましょう。
この目標を見て、ありえない、と思った方もいると思いますが、GAFAなどのベンチャー企業ではムーンショットと呼ばれる野心的な目標を立てることでやる気をかきたてよう、というやり方もあります。


画像参照:https://www.nichireifoods.co.jp/media/5604/

この目標に対して、糖質制限、筋トレによる基礎代謝アップという具体的な行動を考え、実践を初めて2日目・・・

あれ?思ったより体重落ちてないぞ

しかたない、上2つの施策に加えて、1日3キロのランニングも入れるか!!と初めてさらに2日・・・あれ?やっぱり、思ったより体重落ちてないぞ・・・

やっぱり1ヶ月で10キロなんて無理だ・・・やっぱり現実的に1ヶ月で1キロを目指そう。

当然ながら糖質制限、筋トレ、ランニングという行動自体が悪いわけではなく、これらの行動が具体的な成果となって現れるには少し時間が掛かります

しかし、短期的な成果が見えないとモチベーションを失い目標と現実の大きすぎるギャップが、目標自体を下げる方向へと向かわせます。

1ヶ月で1キロなら余裕と考え、行動を筋トレだけに絞ってまた数日・・・あれ?体重減るどころか増えてるぞ・・・・もうダイエットはやめだ!!


画像参照:https://dosports.yahoo.co.jp/column/detail/201912190014-spnavido

目標を引き下げていけば楽ですが、理想とのギャップはどんどん大きくなっていきます。
プライベートでも仕事の目標でも誰もが同じような悪循環に陥ったことがあると思います。

目標のなし崩しの因果ループ図

さて、システム思考に話を戻して、目標のなし崩しの因果ループ図は下記のようになります。先程のダイエットの話に関連付けて見てもらえればと思います。

なお、本来は「+」をSameを表す「S」、「ー」をOppositeを表す「O」で書くのが一般的です。ただ、SとOよりも+とーの方が一般にはわかりやすいのではないか?と思っています。

まずは因果ループ図の上の部分に注目します。目標のレベルを上げると、現実とのギャップが大きくなります。先程のダイエットの例のようにギャップがなかなか埋まらないと、目標自体を下げようという引力が働きます。

続いて因果ループ図の下の方に注目すると、ギャップを埋めようと是正措置(ダイエットの例では1日3キロのランニング)と行いますが、成果が出るまでには時間的な遅れが伴います。

是正措置が成果として見える前に、目標自体を引き下げようという引力のほうが強いために、多くのダイエットは当初の目標には至らない、もしくは、失敗してしまうということになりがちです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は8つのシステム原型の5つ目として、目標のなし崩しについて書いてみました。

不定期とはなりますが次回をお楽しみにしてください。


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