SDGsを体感する楽しく学びのあるグループワーク
今回は最近話題のSDGsを楽しく、かつ、学べる体験型のグループワークツールとしてSDGs共有地の悲劇ゲームを紹介したいと思います。
SDGsについて理解してほしい、という担当者の方は多いと思いますが、座学だけでは自分ごと感が沸かないというのが現実だと思います。
そこで、弊社では独自に開発したボードゲームを利用して、グループワーク形式で、楽しみながらSDGsについて学べる研修をご提供しています。
SDGsを体感するグループワーク「SDGs共有地の悲劇」
弊社が独自に開発したSDGsを体感できるボードゲームがSDGs共有地の悲劇ゲームとなります。(上画像)3〜4人1チームまたは、2人1ペアとなり、6〜8名で実施します。
ゲームは同じ漁場で漁を行う漁師という設定です。漁場には魚もいるのですが、残念なことにプラスチックゴミも存在しています。
ゲームの勝利条件は、6ラウンド(6ターン)終了後に最も多くの現金を持っている漁師です。現金は魚を捕って販売することで獲得することができます。
ただし、ゲームの途中、または6ラウンド終了時に漁場の魚が0になってしまった場合は、漁場を維持することができなかったということで、全漁師の敗北となります。
つまり、他の人に勝つためには多くの魚を捕る必要がありますが、みんなが同じことを考えると、共有地が維持できず全員が敗北してしまうという構造になっています。
このゲームではSDGsの14番目の目標である海の豊かさを守ろうという目標にフォーカスしていますが、共有地を「海」⇒「地球」と言い換えてみれば、どの分野でも同じ構造になっていることがわかると思います。
また、海に漂うプラスチックゴミについてもゲーム後に現実の問題として解説し、どのような行動を取ることが求められているのかを説明します。
ゲームの詳細なルールや実施についてはこちらをご覧ください。
「SDGs共有地の悲劇ゲーム」実施の流れ
SDGs共有地の悲劇ゲームはオンライン版も提供しており、大学生に実施した際の実施レポートはこちらからご覧いただけます。


SDGsゲーム(オンライン)を大学生に実施した結果
ゲーム後のアフターストーリー
実はこのゲーム、6ラウンド目が終わって優勝者が決まっておめでとう!で終わるゲームでは「ありません」。
実際にゲームをやってみると、持続可能な漁場を重視しすぎるがあまり、自分はあまり魚を獲らず、みんなのためにプラスチックゴミの回収に徹するプレイヤーが出てくることがあります。
または、プラスチックゴミの回収はそこそこにして、かつ、6ラウンド目が終わればゲームは終わりだから、最後のラウンドはみんなでたくさん魚を獲ろうぜ!となるチームもあります。
そんな状況を踏まえて、このゲームでは6ラウンド目終了後、アフターストーリーというものが用意されています。
アフターストーリーには3つの視点があります。
⇒ゲーム終了時の魚の数が一定以下、または、プラスチックゴミの数が一定以上の場合、
X年後に海の豊かさが損なわれてしまった、という結果になる。
2.1位と最下位の保有現金の差額
⇒同じチーム内の1位の人と最下位の人の保有現金の差が一定以上の場合、
経済格差が発生し、SDGsの17の目標の1番目「貧困をなくそう」
が達成できないという結果になる。
3.プレイヤー全体の保有現金の合計
⇒同じチームのプレイヤー全体の保有現金の合計が一定以下だと、
税収が落ち込み、社会インフラの維持が困難となるため、
SDGsの17の目標の3番目「すべての人に健康と福祉を」、
4番目「質の高い教育をみんなに」
11番目「住み続けられるまちづくりを」
が達成できないという結果になる。
1つ目の視点は、ゲームだから6ラウンドで終了となるが、現実はゴーイング・コンサーンとして続いていくため、長期的な視点を持つことが大事だということを意味しています。
また、2つ目と3つ目の視点は海の豊かさは守れたけれども、他のSDGs目標が実現できなくなったということを表しており、SDGsの17の目標は相互につながっていることを意味しています。
なお、この3つのアフターストーリーをすべて達成できるチームは全体の10%程度です。
実施にあたって
実施については講師派遣はもちろん、社内講師で実施頂けるようにゲームキットや運営スライド、講師向け動画マニュアルの提供を行う社内講師型も可能となっています。
スライド形式での説明資料はこちらをご覧ください。
実施を希望される場合、まずは資料請求をお願いします。
※同業他社様からのお問い合わせはご遠慮ください。