SDGsゲーム(オンライン)を大学生に実施した結果
今回は弊社が提供するオンラインで実施可能なSDGsゲームのSDGs共有地の悲劇ゲームを大学生に実施した結果、どんな結果になったのか、また、どのような気づきがあったのか、をご紹介したいと思います。
SDGs共有地の悲劇ゲームは全員が同じ漁場で漁を行って生活している漁師という設定でゲームをプレイします。
ルールの概要は以下のとおりです。
・ゲームは6ラウンドで実施します
・それぞれの参加者は漁業を行っており、全員で1つの漁場を共有しています。
・漁場には魚と、海のゴミがあります。(上画像参照)
・参加者は、獲った魚を売ってお金を稼ぎます。(ゲーム終了時に現金が多い人の勝利)
・魚を獲りすぎると、海の資源が枯渇して、ゲームオーバーとなります。
・ゴミが増えると、魚が増えづらくなります。
・ゲーム終了時の状況で、アフターストーリー(その後の世界)が変わります。
もう少し詳しくルールを知りたい方はこちらも合わせてご確認ください。
「SDGs共有地の悲劇ゲーム」について
今回は某大学の大学生(2〜4年生)の38名に「SDGs共有地の悲劇ゲーム」を実施してもらいました。全体を10チームに分けて、原則1チーム4名で実施し、2チームについては3人チームとなりますので、残り1名をダミーと呼ばれるコンピュータが意思決定します。
このゲームでは各ラウンドでそれぞれのメンバーが漁獲量とゴミの回収数を決定するのですが、3人チームの場合、ダミーは残り3名が意思決定した数値の「平均値を四捨五入」した数値となります。
また、ゲームは通常の実施同様、2回戦行いました。この際、1回戦と2回戦のチームメンバーの構成は変わらず、1回戦での学びを活かして2回戦と取組んでもらいます。
1回戦では4チームがゲームオーバー
すると、1回戦では10チーム中4チームが、途中または最後にゲームオーバーとなってしまいました。ゲームオーバーとは、魚の数が0になってしまうことで、自分の勝利を重視し、SDGsを無視して乱獲することで起こります。
ゲームを行う前にSDGsについての説明を行っていますが、いざゲームとなると勝利を目指してSDGsのことを意識できないというのは我々の現実と似ているのではないでしょうか。
2回戦では全チームがゲームクリア!しかし・・・
1回戦を終えて魚を獲りすぎていたこと気づき、チームメンバーとの話し合いが重要だと理解したのか2回戦ではすべてのチームがゲームオーバーにはなりませんでした。
しかし、このゲームにはもう1つの仕掛けがあったのです。それがアフターストーリーです。
アフターストーリーとは、ゲーム終了後のチームの状態から、未来の海の豊かさが持続可能かどうか、また、SDGsの他の目標である、格差により貧困が発生していないか、インフラの維持が可能か、という3つの視点での評価です。
下画像が2回戦終了後の10チームのアフターストーリーの結果です。赤枠で囲ったHチームだけが3つの要素をすべて満たしており、SDGsを実現できているという結果になります。(達成率10%)
このようにSDGsの目標は長期渡って持続可能であることが重要で、ゲーム終了時に魚が0になっていなければ良いという短期的な視点では不十分なこと、また、目標は相互に関連しており、どれか1つを達成できても他の目標が未達になる可能性があることを伝えました。
アフターストーリーの存在がこのゲームでの気づき、学びを促進すると考えています。
アンケートからの学生の気づき、学び
実際に学生のアンケートを見てみるとアフターストーリーによって長期的、複眼的な視点を持つことの重要性に気づいた人が多かったようです。




多くの学生がゲームを通してSDGsの目標達成のためにマインド面として何を意識しなければならないのかを気づいてくれていたようです。
概要とお問い合わせについて
下記より製品概要と無料資料(PDF形式)のお申込みが可能です。
実施したいという方は下記よりお問い合わせください。
ですが、SDGsの事を考えてなく、アフターストーリーを見た際は格差もでていて、海の豊かさも守れてなく、ゲームのクリアする事に集中しすぎて未来の事を考えれてなかった事が悔しかったです。