対話型アート鑑賞を大学生に行った6つの効果
今回は対話型アート鑑賞の効果についての論文をご紹介したいと思います。
その論文がこちらです。
対話型アート鑑賞とは
画像引用:山口周さん監修のアート鑑賞プログラムに潜入! ビジネスに必要な「美意識」の磨き方
そもそも、対話型アート鑑賞とは以下のように説明されています。
アメリカのMoMA(ニューヨーク近代美術館)で開発された
作品の鑑賞方法の1つです。
作品鑑賞とは本来であれば、作品の近くに掲示されている
キャプションなどを元に作品を鑑賞します。
しかし、対話型鑑賞では美術の知識ではなく、
その場で感じた感想や想像を元に参加者と対話を行う点が特徴です。
下記の過去ブログでも紹介しましたが、世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?など多数の著書を出されている山口周さんも実施されています。
リモート研修のグループワークに使えるワーク
対話型アート鑑賞を大学生に行った6つの効果
ということで、論文では43名の大学生のレポートから浮かび上がった6つの効果(パターン)について下記のように説明されています。
2.差異の尊重
3.多視点の獲得
4.五感を駆使した深い理解
5.穏やかで楽しい雰囲気
6.平等な関係性
これらの効果を見てみると、対話型アート鑑賞がDEI(Diversity、Equity、Inclusion)の研修にも活用できそうだと思いました。
それぞれ簡単に学生からの声を紹介していきます。
⇒ビジュアルがあると話しが焦点化されるので、話が弾む。
2.差異の尊重
⇒多様な他者を理解するには、多様な考えを受容するアート
について話すことは効果的だ。
3.多視点の獲得
⇒異なる考えをもつ相手を受け入れ、協働することで、
一人では解決できない課題を解決することができる。
4.五感を駆使した深い理解
⇒意見や感情を伝え合うことで、 互いの人柄を深く理解できる。
5.穏やかで楽しい雰囲気
⇒ユニークな意見を言っても、否定されない。
皆の意見が面白く新しいと受け入れられる。
6.平等な関係性
⇒アートについて詳しい人など特定の人が中心になることもなく、
皆が自由に参加できる。
どの学生の声もビジネスパーソンでも求められている視点ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は対話型アート鑑賞を大学生に行った6つの効果をご紹介しました。
2.差異の尊重
3.多視点の獲得
4.五感を駆使した深い理解
5.穏やかで楽しい雰囲気
6.平等な関係性
ぜひ論文もご覧になってください。
また、対話型アート鑑賞がDEIの研修に活用できるように思いますので興味のある方はぜひ実践してみてください。