コンフリクトマトリクスとは?5つの対立対処スタイルと自己分析の重要性

自身のスタイルを客観的に把握するには、異文化理解ゲーム「バーンガ」や「NASAゲーム」といった体験型ビジネスゲームの活用が極めて有効です。
書籍『組織行動のマネジメント』の理論をベースに自己分析を行い、協働的な姿勢を養うことが、より良い組織づくりへと繋がります。
先日、異文化理解のためのビジネスゲーム 「バーンガ」 を参加者として体験し、改めてコンフリクトに対して自分がどのようなスタンスを取っているかを振り返る機会がありました。
バーンガについてはこちらを御覧ください。
異文化コミュニケーションゲーム「バーンガ」

そこで今回はコンフリクトが発生した時に、どのようなスタンスを取るのかを表したコンフリクト・マトリクスについて書いていきたいと思います。
コンフリクト・マトリクスとは

コンフリクト・マトリクスは上図で示した通り、コンフリクトに対して人がどのようなスタンスを取るのかを表したものです。具体的には、自分の意見を主張しつつ、協力的に振る舞うスタンスを協働的とし、自分の意見は主張するが、非協力的なスタンスは競争的と表します。
| スタイル | 自己主張 | 協力度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 競争型 | 高い | 低い | 自分の主張を通すことを優先し、相手を説得・押し切る |
| 協働型 | 高い | 高い | 自分の意見も主張しつつ、相手の意見も取り入れて双方が納得する解を探す |
| 妥協型 | 中程度 | 中程度 | 互いに譲歩し、中間点で折り合いをつける |
| 回避型 | 低い | 低い | 対立そのものを避け、議論から距離を取る |
| 受容型 | 低い | 高い | 自分の主張を引っ込め、相手の意見を受け入れる |
なお、参考書籍としてスティーブン・P・ロビンスの 【新版】組織行動のマネジメント―入門から実践へを紹介していきます。
| 【新版】組織行動のマネジメント―入門から実践へ | ||||
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自分のコンフリクトスタイルをどうやって知るか?
コンフリクト・マトリクスは見てみれば 「まぁ、そんな感じだよね」 と思えると思いますが、実際に何かを体験した後だと、自分のコンフリクトスタイルをまざまざと感じることができます。
私の場合は異文化コミュニケーションゲームのバーンガに参加したことでコンフリクトスタイルについて競争型だと改めて理解しました。

バーンガでは何が起きるのか?
バーンガは「ゲーム中は一切無言」「テーブルごとに少しずつ違うトランプのルールシートが配られる」という構造のゲームです。プレイヤーは最初に自分のテーブルでルールを覚えてゲームを行った後、別テーブルに移動して再びゲームを続けるのですが、移動先では相手の出すカードや勝敗判定が自分の理解とどこか食い違っているという事態に遭遇します。
しかも言葉での確認は禁じられているため、ジェスチャーや表情だけでこの「ルール衝突」をどう収拾するかが各プレイヤーに委ねられます。このとき、競争型のプレイヤーは自分のルールが正しいと身振りで押し切ろうとし、受容型のプレイヤーは自分のルールを引っ込めて相手に合わせ、協働型のプレイヤーは双方のルールを混ぜた折衷案をジェスチャーで提案する、といった行動の違いが露わになります。
言語が封じられ、しかも「正解のルール」が共有されていない異文化状況に置かれることで、普段は意識していない自分のコンフリクトスタイルが素のまま外に出てしまうのが、バーンガが自己分析に有効な理由です。
バーンガ以外にもNASAゲームなどのコンセンサスゲームを体験することでコンフリクトスタイルについて気づくことができると思います。
NASAゲームについてはこちらを御覧ください。
コンセンサスゲーム「NASAゲーム」

NASAゲームでは何が起きるのか?
NASAゲームは月面に不時着した宇宙飛行士が、母船に戻るために残された15個のアイテムをどの順番で使うかを考えるコンセンサスゲームです。まず個人で優先順位を決めた後、チームで話し合って一つの順位にまとめていきます。
ここで起きるのが、メンバーの優先順位がしばしば真逆になるという現象です。「酸素ボンベを最優先」と考える人もいれば「磁気コンパスから決めるべき」と主張する人もいて、その意見対立をチームでどうさばくかにコンフリクトスタイルが現れます。競争型のメンバーは自分の根拠を強く押し出して場を引っ張ろうとし、回避型や受容型のメンバーは多数派や声の大きい人に静かに合わせ、妥協型のメンバーは「じゃあ間を取って」と折衷案を提案します。
NASAゲームでは最後にNASA公式の模範解答と照らし合わせて得点が出るため、合意形成の進め方が良かったか悪かったかが事後に可視化されます。「強い人の意見で押し切った結果、チーム得点が個人平均より下がってしまった」「逆にじっくり擦り合わせたチームが個人平均を大きく超えた」といった結果を体験することで、自分のスタイルが組織の意思決定にどう影響するかを実感できます。
ダイバーシティ&インクルージョンというキーワードが多く取り上げられる現代において、自分自身のコンフリクトスタイルを理解し、できれば協働的な方向に進めたら素晴らしいことですよね。
まとめ
【要点】コンフリクト・マトリクスは、自分自身のコンフリクトスタイルを理解し、より良い組織づくりに貢献するためのツールです。この知識は、組織行動のマネジメントに関する書籍で深く学ぶことができ、異文化コミュニケーションゲーム「バーンガ」やコンセンサスゲーム「NASAゲーム」といったビジネスゲーム研修を通じて実践的に体験することも可能です。
いかがでしたでしょうか。コンフリクト・マトリクスを知り、自分自身のコンフリクトスタイルを知ることでより良い組織づくりができるかと思います。

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コンフリクト・マトリクスを体験できるビジネスゲーム研修についてはこちらをご覧ください。


