変革型リーダーシップの4つのI (アイ)
組織、チームの状況が思わしくない時に、変革が求められますが、変革を行うリーダーシップを取ることは難しいものです。
今回はそんな変革型リーダーシップについて書いてみたいと思います。
変革型リーダーシップとは
まずは、変革型リーダーシップの定義を抑えておきたいと思います。変革型リーダーシップという概念を提唱したのは政治学者のBurnsで、ガンジーや、ジョン・F・ケネディなどの政治的リーダーの行動を分析する中で導き出されたとされています。
正直、理解がやや難しいですが、Burnsによる定義は以下です。
部下をリーダーへと変え、リーダーを道徳的な行為主体者への変える
Burns 1978
変革型リーダーシップの4つのI (アイ)
Burnsの研究をBassらが更に進め、変革型リーダーシップには4つの要素があることがわかってきました。
Bass & Avolio(1994)によれば変革型リーダーシップの4つの要素は4つのI(アイ)とされ、Iから始まる4つの要素で表されています。
1.理想化による影響
1つめの理想化による影響(Individualized influence)はいわゆるカリスマ性のことです。
より詳しく説明すると以下のようになります。
同一化を通して(モデルとなって)部下に影響を与える。
ビジョンおよび使命の意味を提供する、誇りを注入する、敬意や信念を増加させる。
参考:労働政策研究・研修機構 調査研究成果データベース
変革型リーダーシップ論の問題点―新たな組織変革行動論へ向けて―
2.モチベーションの鼓舞
2つめのモチベーションの鼓舞(Inspirational motivation)はいわゆるモチベーションマネジメントのことです。
より詳しく説明すると以下のようになります。
目標達成へのコミットメントを引き出すことによって、フォロアーの中に
目標達成・ビジョンの実現に対する内発的な動機づけを生み出す
参考:労働政策研究・研修機構 調査研究成果データベース
3.知的刺激
3つめは知的刺激(Intellectual stimulation)です。
より詳しく説明すると以下のようになります。
変えることである。
リーダーが知的刺激を与えることによって、部下は、問題解決力、概念化能力、理解力
などを飛躍的に高めることができる。
参考:労働政策研究・研修機構 調査研究成果データベース
4.個別の配慮
最後は個別の配慮(Individual consideration)です。
より詳しく説明すると以下のようになります。
アドバイスする。
参考:変革型リーダーシップ論の問題点―新たな組織変革行動論へ向けて―
まとめ
いかがでしたでしょうか。変革型リーダーシップの4つのIについてご紹介しました。
次の記事では、ではどうすれば、どのようにして変革型リーダーが生まれるのか、その要素について書いてみたいと思います。