体験型研修が効果的な理由|ラーニングピラミッドとコルブの経験学習サイクルで解説

体験型研修とは、参加者が実際に手を動かし、体験を通じて学ぶ形式の研修です。

座学型の研修と比べて学習の定着率が高いことが知られており、近年ニーズが高まっています。

この記事では、体験型研修の効果が高い理由をデータと学習理論の両面から解説した上で、具体的な研修事例もご紹介します。

目次

1. 体験型研修と座学型研修の違い

2. ラーニングピラミッド(学習効果のピラミッド)

3. コルブの経験学習サイクル

4. 「教育」から「学習」へのパラダイムシフト

5. 体験型研修の具体例:プロジェクトテーマパーク

6. 導入企業の担当者の声

7. まとめ

体験型研修と座学型研修の違い

まず、体験型研修と座学型研修の違いを整理します。

座学型研修 体験型研修
形式 講師が一方的に話す 参加者が手を動かし体験する
参加者の役割 聞く・メモを取る 考える・話し合う・試す
学習定着率 低い(講義で約5%) 高い(体験で約75%)
行動変容 知識は得るが行動に結びつきにくい 体験を通じて行動変容が起きやすい
大人数対応 数百人規模でも実施しやすい グループ編成が必要
具体例 講義、eラーニング、読書 ビジネスゲーム、ロールプレイ、ワークショップ

もちろん、座学型にも「短時間で多くの知識を伝えられる」というメリットがあります。重要なのは座学と体験を組み合わせることです。

ラーニングピラミッド(学習効果のピラミッド)

ラーニングピラミッド|学習方法による定着率の違い

ラーニングピラミッドは1960年代初期にNTL(アメリカ国立訓練研究所 National Training Laboratories)が提唱したモデルです。

学習定着率(一定期間後に知識がどれだけ残っているか)を学習方法別に示したもので、以下のような数値が示されています。

学習方法 定着率 分類
講義を受ける 5% 受動的
読書する 10% 受動的
視聴覚教材を見る 20% 受動的
デモンストレーションを見る 30% 受動的
グループ討論する 50% 能動的
体験する 75% 能動的
他の人に教える 90% 能動的

最も定着率が低いのが講義(5%)、最も高いのが他の人に教えること(90%)と体験すること(75%)です。座学だけの研修よりもワークを取り入れた体験型の設計にしたほうが学びの定着率が高いことがわかります。

※なお、NTLが示した具体的な数値(5%、10%…)については、厳密な実験に基づくものではないという指摘もあります。ただし、「能動的な学習ほど定着率が高い」という傾向自体は多くの研究で支持されています

コルブの経験学習サイクル

体験型研修の効果を理論的に説明するもう一つの重要なモデルが、コルブの経験学習サイクルです。教育学者デイヴィッド・コルブ(David A. Kolb)が1984年に提唱しました。

このモデルでは、学習は以下の4つのステップを繰り返すことで深まるとされています。

ステップ 内容 研修での例
1. 具体的経験 実際にやってみる ビジネスゲームを実施する
2. 省察(振り返り) 何が起きたかを振り返る チームで振り返りを行う
3. 概念化 教訓を引き出す 講義で理論と結びつける
4. 実践 次に活かす 業務での行動計画を立てる

座学型研修は「3. 概念化(講義)」から始まることが多いですが、体験型研修は「1. 具体的経験」から始まるため、参加者が自分ごととして学びを捉えやすくなります。

「先に体験し、後から理論で整理する」という流れが、体験型研修の学習効果が高い理由の一つです。

「教育」から「学習」へのパラダイムシフト

学校教育でも座学中心の「教育」から、アクティブラーニングと呼ばれる体験型の「学習」へのパラダイムシフトが起こっています。

基本的な考え方として、すでに答えのある問題を正確に解く能力よりも、まだ答えのない問題に対して主体的に考え、必要な時に必要な知識を学ぶことのできる人材の育成が求められるようになっています。

これは企業における人材育成、人材開発においてはより強く求められていることでしょう。

体験型研修の具体例:プロジェクトテーマパーク

ここからは、体験型研修の具体例として弊社が提供するプロジェクトテーマパークをご紹介します。

プロジェクトテーマパークは、株式会社ヌーラボが開発したプロジェクトマネジメントの疑似体験ゲームです。参加者はチームで遊園地の建設プロジェクトを進める中で、計画立案、タスク管理、リスク対応、チーム内コミュニケーションといったプロジェクトマネジメントの要素を体験的に学びます。

研修全体の流れは以下のようになっています。

1. ゲーム実施(具体的経験)
2. 振り返り(省察)
3. 講義(概念化)
4. ディスカッション(実践への橋渡し)

まさにコルブの経験学習サイクルそのものの設計です。先にゲームで「うまくいかない経験」をすることで、後の講義で得る知識が「自分に必要なもの」として定着しやすくなります。

プロジェクトテーマパーク 導入社数・満足度グラフ

2026年4月現在、プロジェクトテーマパークの導入社数は約100社、受講者満足度は4.9(5点満点)となっております。

下記のスライドでは体験型研修が求められる背景や、その具体的な手法などを紹介しております。

導入企業の担当者の声

プロジェクトテーマパークを導入いただいた石井食品株式会社様の研修の様子をご紹介します。

人財開発部・採用育成チームのご担当者様からのフィードバックをご紹介します。

株式会社HEART QUAKE

人財開発部
ご担当者様

普段研修を実施する立場として、
いかに「研修目的を明確に伝えられるか」、「積極的参加」を促すか、
「集中力を持続」してもらうか、ここに難しさを感じます

今回の研修は、ゲーム理解の難易度はそこそこ高いものの、
ゲームを通してプロジェクトマネジメントの大切さを学ぶという
目的がわかりやすく、全員が積極的に参加する環境かつ
時間を忘れるほど夢中になれるという魅力が詰まったもの
でした。

また、ゲームをやって「楽しかった」で終わらず
この経験から自分たちの業務を振り返り、
それぞれの役割(役職)で気づかされたことも多かったようで、
参加者の満足度は非常に高い
ものでした。

本研修については翌日以降も社員同士の雑談の中で
話題にあがる
ことも・・それって研修の理想形だと思います!

ご担当者様が常に悩まれている「研修目的の伝達」「積極的参加」「集中力の持続」という課題を、ビジネスゲームを用いた体験型研修ではクリアしやすい形となっています。

また、翌日以降も社員同士の雑談の中で話題にあがるというのは、まさにラーニングピラミッドで言う「他の人に教える」に近い行為であり、学習の定着にもつながります。

石井食品様での事例の詳細はこちらをご覧ください。

石井食品様でプロジェクトテーマパークを用いた研修を実施しました

まとめ:体験型研修を導入するには

体験型研修が座学型よりも効果的な理由を、ラーニングピラミッド(データ面)とコルブの経験学習サイクル(理論面)の両方から解説しました。

体験型研修の効果が高いのは「面白いから」だけではなく、「先に体験し、振り返り、概念化し、実践につなげる」という学習サイクルが自然に回る設計になっているからです。

弊社では、プロジェクトテーマパークをはじめとした体験型のビジネスゲーム研修を提供しています。

プロジェクトテーマパーク

ビジネスゲームの一覧はこちらからご覧いただけます。

ビジネスゲーム一覧

よくある質問(FAQ)

Q. 費用はどのくらいですか?

A. キットレンタルは5万円〜です。詳細な金額はゲームの種類や参加人数によって異なりますので、お気軽にお問い合わせください。

Q. 何人くらいの規模で実施できますか?また、所要時間はどのくらいですか?

A. 1名〜100名以上まで対応可能です。所要時間はゲームによって異なりますが、1〜4時間程度です。説明や振り返りを含めると、ゲーム1種類あたり1.5〜2時間を見込んでください。

Q. オンラインでも実施できますか?

A. 本記事で紹介しているゲームは対面での実施を前提としています。オンライン対応のゲームについてはお問い合わせください。

Q. 社内のスタッフだけで実施できますか?

A. はい。キットレンタルには運営用スライド(パワーポイント)や動画マニュアルが付属しているため、社内の講師・ファシリテーターだけで実施可能です。

Q. レンタルの期間や返却方法を教えてください。

A. 実施日の2週間前にキットをお届けし、実施後3営業日以内にご返却いただきます。届いたキットを実施後にそのまま返送いただくだけで完了です。

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その他、実施時期や受講人数など(300文字以内)


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