今回はマタハラが起こる時期と傾向について紹介したいと思います。

早速ですが、下記の表を御覧ください。
マタハラが起こる時期と傾向

マタハラ」とは、妊娠や出産を経験する女性が職場で差別やハラスメントを受ける現象のことを指します。その時期は主に4つ、妊娠前、妊娠中、産前・産後休暇、そして職場復帰時に分けられます。

マタハラが起こる時期と傾向

妊娠前の段階では、マタハラは主に女性の将来的な妊娠や出産に関連した潜在的な差別として現れます。
具体的には女性が昇進や重要なプロジェクトに関与する機会を制限されることがあります。
これは企業(上司や人事)が女性が妊娠し、その結果、職場を離れる可能性があると予想するということもあると思います。

次に、妊娠中の時期です。この段階では、女性は妊娠に伴う体調の変化や症状を抱えており、これが仕事に影響を及ぼす可能性があります。この影響を誤解され、過度の負担や非難の対象となることがマタハラとなります。

チームの飲み会に妊娠中の女性を配慮の上、誘わないというのが、良いのか悪いのかは難しいところです。

産前・産後休暇に入ると、マタハラは主に女性の代替者探しや業務の再配置に関連して現れます。女性が長期休暇に入ることで職場の業務が不利益を被ると考えられ、それによって過度なストレスや負担を感じさせられる場合があります。

ちなみに、男性の育児時短や育休に関連する嫌がらせパタニティハラスメント(パタハラ)と呼びます。

最後に、職場復帰の段階です。女性が仕事に復帰しようとすると、彼女の業務負担や時間に対する考え方が以前とは変わっている可能性があります。子育てと仕事の両立に対する理解が欠けている職場では、ここで新たなマタハラが生じることがあります。

マタハラが起こりやすい環境

マタハラの傾向としては、男性主導の職場文化が強い企業や、職場の風通しが悪い環境で起こりやすいとされています。女性のライフイベントに対する理解が深まることで、マタハラの予防となります。

風通しの良い環境については過去記事でいくつか触れていますので参考にしてください。

25項目による職場環境の診断チェックリスト

働きやすい職場環境作りの5つのポイント

日本の労働基準法や育児・介護休業法等はマタハラを禁止していますが、まだまだ実際の職場での理解や対策が追いついていないのが現状だと思います。マタハラを防ぐためには、その存在を認識し、理解を深めることからということになります。

まとめ

いかがでしょうか。今回はマタハラが起こる時期と傾向について紹介しました。参考になれば幸いです。

マタハラが起こる時期と傾向

マタハラについてのクイズはこちらを御覧ください。

マタハラクイズ〜マタハラか否か、はたまたグレーゾーンか〜


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