社風を測定するToMo指数とは?〜マッキンゼー流最高の社風のつくり方〜より

エンゲージメント経営・人的資本開示が広がった2025年現在、“自社の社風を測る”というテーマが経営アジェンダに浮上しています。その具体的な測定ツールのひとつが、ニール・ドシ&リンゼイ・マクレガーの書籍『マッキンゼー流 最高の社風のつくり方』で紹介されているToMo指数(Total Motivation)です。
本記事では、ToMo指数の概要・計算式・弊社で公開している無料WEB診断ツールまでを紹介します。
本書の主題はこの1文に凝縮されています。社風が業績に効くことを、主観ではなく数値化可能な指標として示したのがToMo指数です。
ToMo指数とは|Total Motivation(総合的動機)
ToMo指数はTotal Motivation(総合的動機)の略で、”人が仕事をする動機のバランス”を1つの数値にまとめたものです。著者は、労働の動機を以下の6種類に分類しました。
| 区分 | 動機 | 内容 |
|---|---|---|
| 直接的動機 (業績↑) |
①楽しさ | 仕事自体を報酬に感じる |
| ②目的 | 仕事の結果に価値を感じる | |
| ③可能性 | 仕事の2次結果が自分の価値観と一致 | |
| 間接的動機 (業績↓) |
④感情的圧力 | 失望・罪悪感・羞恥心で働く |
| ⑤経済圧力 | 報酬のため/解雇を避けるため | |
| ⑥惰性 | やめる理由がないから |
最初の3つ(直接的動機)が高いほど業績は上がり、最後の3つ(間接的動機)が高いほど業績は下がる、という関係が報告されています。
ToMo指数の計算原則
ToMo指数の計算式(詳細)
ToMo指数は-100〜+100の範囲に収まるよう設計されています。6つの質問に1〜7で答え、重み付けして合算します。
| 質問 | 重み |
|---|---|
| ①今の仕事を続けているのは、仕事そのものが楽しいから | × 10 |
| ②今の仕事を続けているのは、その仕事に重要な目的があると思うから | × 5 |
| ③今の仕事を続けているのは、自分の目標を達成する上で有益だから | × 1.66 |
| ④今の仕事を続けているのは、辞めたら自分と自分のことを気にかけてくれる人を落胆させてしまうから | × -1.66 |
| ⑤今の仕事を続けているのは、この仕事を失ったら金銭上の目標を達成できなくなるから | × -5 |
| ⑥今の仕事を続ける妥当な理由はない | × -10 |
※回答は1:全く違う 〜 7:全くそのとおりであるの7段階。
各回答×重みを合計したものが個人のToMo指数。チーム全員の平均がチーム/組織のToMo指数になります。
参考となる水準値
| 水準 | 目安 |
|---|---|
| サウスウエスト航空(書籍内最高水準) | ToMo指数 41 |
| エンゲージメントの高い組織 | 20〜30 |
| 平均的な企業 | 0〜10 |
| 要改善の組織 | マイナス |
無料のToMo指数診断(WEB版)
弊社ではToMo指数を誰でも無料で試せるWEB診断ツールを公開しています。個人情報の入力も支払いも不要で、すぐに測れます。

結果は下記のように、ToMo指数の合計スコア+6動機別の内訳で可視化されます。

ToMo指数 無料診断ツール
ToMo指数を活用する組織アクション
| 低い動機 | 打ち手の例 |
|---|---|
| ①楽しさ | 裁量拡大/ジョブクラフティング/実験の時間確保 |
| ②目的 | パーパス・MVVの浸透/顧客の声を可視化 |
| ③可能性 | キャリア対話/スキルマップ/成長機会の提示 |
| ④感情的圧力 | 叱責文化の見直し/1on1で感情面を拾う |
| ⑤経済圧力 | 短期インセンティブ偏重の見直し/透明な評価制度 |
| ⑥惰性 | ジョブローテ/越境経験/スキル再接続の機会 |
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まとめ
ToMo指数は、“社風”を主観ではなく数値で捉えるための実用的なツールです。6つの動機×重み付けの計算式で、-100〜+100の範囲で社風を測定できます。
まずはご自身で一度、WEB診断をお試しください。個人のToMo指数が見えると、チーム・組織で回したときの打ち手が具体化しやすくなります。
