マーケティング研修で伝えたいAIOアプローチ
今回はマーケティング研修で伝えたいAIOアプローチということで、マーケティングの領域について書いてみたいと思います。
基礎的なマーケティング研修では、必ずといっていいほどSTP分析について触れられていると思います。
Targeting:ターゲット設定
Positioning:ポジショニング
それぞれの細かい定義は書籍やサイトによって微妙に異なっていますのでここでは割愛しますが、ターゲットとセグメンテーションを合わせてターゲットセグメンテーションと呼び、ここではそれを想定ユーザーを絞り込み、他のユーザーと明確に区別してプロモーションなどを行うこととしておきます。
ターゲットセグメンテーションの2つのアプローチ
では具体的にどのようにターゲットセグメンテーションを行っていくのか?というとざっくり2つのアプローチがあります。
⇒年齢、性別、職業、所得、家族構成、居住地域などで顧客を分類する
例:20代後半ー30代前半、女性、都内勤務
B.ライフスタイル別
⇒好み、趣味、生活習慣などで顧客を分類する
例:港区女子、年に1回の屋外フェス参戦、ホットヨガに通っている
過去にはAの属性別アプローチが多かったように思いますが、好みが多様化した現代ではBのライフスタイル別アプローチを取っている企業が多くなっていると思います。
AIOアプローチによるライフスタイル分析
中でもAIOアプローチとよばれるフレームワークでライフスタイルを分析するという方法がよく知られています。
⇒仕事、趣味、休暇、娯楽、買い物、スポーツなど
Interests:興味・関心
⇒家庭、仕事、レクリエーション、流行、食べもの、メディアなど
Opinions:意見
⇒政治、ビジネス、自分自身、教育、製品、未来など
このアプローチは1971年に心理学者のウェルズと、マーケティング学者のタイガートによって開発された古い手法ですが、その考え方自体は現在も有効だと思います。
例えば、いわゆる港区女子と呼ばれている女性はAIOで分析するとどうなるのか?というと、下記のようになるでしょう。
⇒読者モデル、Instagram、パーティ、BBQ
Interests:興味・関心
⇒美容、ハイスペック好き、承認欲求、最新の遊び
Opinions:意見
⇒自分は上位2割、仕事もプライベートも楽しむ
このように考えれば、彼らに対して提供すべき製品や、プロモーションの方法が見えてくるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。マーケティング研修で伝えたいAIOアプローチとしてお届けしましたが、研修の中で自社のターゲットをAIOで分析するというワークを実施するのもオススメです。