教育研修で活用されるジグソーメソッド(ジグソー法)とは?
今回はジグソーメソッド(ジグソー法)について書いてみたいと思います。
弊社ではジグソーメソッドを活用したビジネスゲームをいくつか提供しておりますが、本来のジグソーメソッドとは若干意味合いが異なるため、ここで改めてまとめておきたいと思っています。
ちなみに、弊社が提供しているジグソーメソッドを活用したビジネスゲームの一例が野球のポジション当てゲームというゲームです。
野球のポジション当てゲームは、各自に与えられた情報カードを口頭のみで伝え合い、最終的に、誰がどのポジションなのかを特定していくグループワーク用ゲームです。
1人では持っている情報が限定的なので、全体像を把握することができません。そこで、お互いの持つ情報を発信、整理していくことが求められます。
この種のゲームをグループワークで利用するメリットは以下の3点が挙げられます。
2.報告・連絡・相談を駆使しなければ解けない
3.論理的思考が求められる
1つ目は各自に与えられた情報が異なるために、全員が発言しなければその情報が開示されないということで、発言が必須となります。
2つ目は今までに明らかになった情報の報告や、自分の持っている情報の連絡、他の人の情報に関する相談といったビジネスコミュニケーションの基本であるいわゆるホウレンソウを駆使しなければ解けないようになっています。
3つ目は複数の情報を掛け合わせて答えが見えてくるように設計されているため、AならばB、BならばC、つまり、AならばCというような論理的思考が求められます。
このようなグループワークを実施することでビジネスコミュニケーションの基本を体感することができるのが特徴です。
ただし、本来のジグソーメソッドとは少し意味合いが違います。
ジグソーメソッドの開発背景と手法
そもそものジグソーメソッドは、1970年代にアメリカの心理学者であるエリオットアロンソンによって開発されました。開発背景にはアメリカの人種間の対立や教育格差
があるとされています。
ジグソーメソッドは、2つのグループを作るところから始まります。1つがホームグループで、もう1つがエキスパートグループです。
その上で3つのステップによって構成されます。
最初のステップではホームグループに集まり、課題が発表されます。
この時、上画像のように各グループ内の色によって異なる情報が提供されます。
次のステップでは、エキスパートグループに別れます。
同じ情報を持ったメンバーが集まり、自分の持っている情報についての理解を深めます。
最後のステップでまたホームグループに戻り、お互いに教え合います。
このようにして個別に理解を深めた上で、さらに異なる情報を持つ人達と話し合うことでより深く、全体像を捉えることができます。
参考になる書籍は下記などが挙げられます。
まとめと関連製品
いかがでしょうか。上記で紹介した野球のポジション当てゲームについては下記にて詳しく解説しておりますのでぜひ御覧ください。
コミュニケーションゲーム「野球のポジション当てゲーム」
なお、2024年2月現在、弊社での野球のポジション当てゲームの提供実績は約170社、受講者満足度は4.83(5点満点)となっており、人気のコンテンツとなっております。
最新の満足度などについてはこちらからご覧いただけます。
野球のポジション当てゲームよりも簡単なゲームについてはこちらを御覧ください。
野球のポジション当てゲームよりも簡単な2つの情報整理ゲーム
今回はジグソーメソッド(ジグソー法)について紹介しました。弊社が提供しているジグソーメソッドを活用したゲームと、本来のジグソーメソッドの違い、及び、ジグソーメソッドのやり方について参考になれば幸いです。