ロジカルシンキング研修に使える市販のゲーム
ロジカルシンキング研修を企画していると、講義中心になりがちで受講生の集中力が続かない、理論だけ伝えても実務に繋がらないという課題にぶつかることがあります。
体験型で楽しみながらロジカルシンキングを体感できる手段として、市販のボードゲーム・パズルゲームを研修に組み込む方法があります。本記事では、ロジカルシンキング研修で活用できる代表的な市販ゲーム「ラッシュアワー」を中心に、研修への組み込み方のポイントを紹介します。
ラッシュアワー(ThinkFun社)とは

ラッシュアワーは米国の知育ゲームメーカーThinkFun社が開発した1人用パズルゲームです。駐車場に見立てた6×6のボード上に、問題カード通りに車を配置し、赤い車を出口から脱出させる手順を考えます。
商品パッケージには「論理的な思考力を育むゲーム」と明記されており、人口上位2%の高知能指数団体MENSA(メンサ)の認定ゲームとしても知られています。対象年齢は8歳からですが、大人が取り組んでも十分に手応えのある難易度になっています。
ラッシュアワーのゲーム内容
問題は40問、難易度は段階的
ラッシュアワーには40問の問題カードが付属しています。番号が若いほど易しく、番号が進むにつれて車の配置が複雑になり、解に至るまでの手順数も増えていきます。
ルールと解法
問題カード通りに車型のブロックを盤上に配置します。各ブロックは前後(または左右)方向にのみスライドでき、斜めや回転はできません。ブロックを動かしながら、赤い車を出口まで脱出させればクリアです。
カード裏面には最短手順の正解が記載されていますが、実際には様々な手順で解くことができます。
ラッシュアワーがロジカルシンキング研修に使える理由
ボトルネック特定の思考プロセスを体験できる
ラッシュアワーを解くには、赤い車を出口まで脱出させるには、何が障壁となっているのか?というボトルネックの特定が必要になります。
・赤い車を出したい → 前に緑の車がぶつかる
・緑の車を動かしたい → 青の車がぶつかる
・青の車を動かすには → 黄色の車を先に動かす必要がある
このように相互依存関係にある障害を順序立てて解きほぐす思考が、業務の課題解決にも通じるロジカルシンキングの型そのものになっています。
複雑な問題を分解する訓練になる
一見複雑に見える配置も、1つずつ障害物を特定して順序付けて考えると解ける、という体験は、日常業務で「絡み合った問題」に直面したときの思考プロセスと同じ構造です。ゲームで得た思考体験を業務に接続する解説を行うことで、研修としての学びが定着します。
研修での活用方法
ペアで実施するとより効果的
ラッシュアワーは1人用ゲームとして設計されていますが、研修では2人ペアで実施すると学習効果が高まります。2人でアイデアを出し合いながら、ブロックに触れるのはどちらか1人だけというルールにすると、論理を言語化して伝え合う訓練にもなります。購入セット数も半分で済むという運営上のメリットもあります。
ゲーム後の振り返りが必須
ラッシュアワーを実施しただけでは「楽しかった」で終わってしまいます。研修として成立させるには、以下のような振り返りが必要です。
・どの手順で解いたか、最短手順とどう違ったか
・どこが障壁(ボトルネック)だったか
・障壁を特定してから解くまでに、どう思考を整理したか
・業務で直面する「複雑に見える問題」に、同じ思考プロセスを適用できるか
振り返りで業務への転用ポイントを明示することで、市販ゲームでも本格的なロジカルシンキング研修として機能します。
ロジカルシンキング研修の他コンテンツ
弊社ブログでは、ロジカルシンキング研修で使える他のコンテンツも紹介しています。
・ピラミッドストラクチャー練習問題|桃太郎で学ぶロジカルシンキング研修の演習例
・雲雨傘(空雨傘)とは?事実・解釈・行動を分けるロジカルシンキングの基本
・抽象化とは?苦手な人でもわかるたった1つのコツ
・アイスブレイクで使える論理的思考力クイズ5選
・川渡りパズルで論理的思考力トレーニング
・ロジカルシンキングのトレーニングは図にすることから
・ロジカルシンキング研修で使えるパワーポイント資料の販売について
まとめ
ラッシュアワーは、ボトルネックの特定と複雑な問題の順序立てた分解という、ロジカルシンキングの核心を体験できる市販ゲームです。ゲーム単体では「楽しかった」で終わりがちですが、振り返りと解説を組み合わせることで、本格的な研修コンテンツとして活用できます。
ロジカルシンキング研修のプログラム設計でお困りの場合は、本記事で紹介した関連コンテンツや、上記のお問い合わせフォームからご相談ください。

