ビジネスゲーム研修のデメリット3選
こんにちは、株式会社HEART QUAKE 代表取締役の千葉です。
今回はビジネスゲーム研修のデメリット3選ということで、年間400社以上にビジネスゲーム型の研修を提供している弊社代表の私なりの視点で書いていきたいと思います。
なお、過去にもあなたの会社にチームビルディング研修が不要な3つの理由という記事を公開していますので合わせご覧下さい。
あなたの会社にチームビルディング研修が不要な3つの理由
なぜこのような記事を書くのか?
なぜビジネスゲーム研修を実施している企業がわざわざ、自社の売上を下げるような記事を書くのか?ということですが、これは、当たり前ではありますが、ビジネスゲーム研修にはメリットもデメリットもあり、打ち合わせなどでお客様とお話させていただいていると、過度に期待されているところがあるな、と感じるところがあるからです。
これまで座学中心の研修を実施されてきた企業の人材育成担当の方が、その反動として?(というわけではないと思いますが)体験型研修の実施を検討されていることが多く、それ自体はバランスの問題だと思いますのでとても良いことだと思っています。
一方で、先程も書いた通り、ビジネスゲーム型研修にもデメリットがあります。ここからはそんなビジネスゲーム研修のデメリットを具体的に紹介したいと思います。
ビジネスゲーム研修のデメリット3選
まずは結論をまとめて紹介します。
2.学び・気づきをコントロールしづらい
3.ゲームという形式に入り込めない人がいる
1.知識の習得には時間がかかりすぎる
1つめはビジネスゲーム研修は知識の伝達を目的にした場合、時間がかかりすぎるという点です。例えば、弊社では、BS/PLといった財務・会計を楽しく学べるビジネスゲーム型研修「財務の虎」を提供していますが、最低でも実施時間が3時間掛かります。
財務の虎についてはこちらをご覧ください。
財務の虎
もし、座学でBS/PLの紹介と、BS/PLがどのように繋がっているのか?を説明するだけならば、かなり細かく説明しても2時間程度で済むのではないでしょうか?
さらにいえば、座学で財務会計の研修を実施した場合と、財務の虎を実施したあとに、財務会計についての確認テストを実施した場合、平均点が良いのは座学型の方ではないか?と思います。
つまり、ビジネスゲーム研修は知識の伝達をメインにすると効率が悪いように思えます。
一方で、座学で財務会計研修を2時間実施するのは受講者が飽きてしまう(眠くなってしまう)、といった問題や、用語は覚えたが、手触り感が無いという問題についてはビジネスゲーム型研修の方が適しているように思えます。
2.学び・気づきをコントロールしづらい
2つめはビジネスゲーム研修は座学と比べると学びや気づきをコントロールしづらいと感じています。
例えば、先に紹介した財務の虎では、人によっては「物事を数字で考えるのが苦手だ」と感じる人もいれば、「粗利の高い製品を売っていくという感覚が無かった」と感じる人もいます。
というのも、ビジネスゲーム研修はゲームの結果や、一緒に行うメンバーによって人によって学び・気付きが異なることが多く、主催者が「これを学んでほしい」と思って企画し、ゲーム後の振り返りで企画した学びについて伝えたとしても、人によって得た気づきや学びはバラバラであることが多いのが特徴です。座学では全員に同じ情報を伝えることができるので、学び・気づきをコントロールしやすいという特徴があります。
一方で、受講者の特徴・状況にあわせた気づきや学びを提供できるのがビジネスゲーム研修の特徴です。
3.ゲームという形式に入り込めない人がいる
3つめはゲームという形式自体が苦手という方が一定数いるということです。これは座学が苦手という方も一定数いらっしゃるとも言えます。
かくいう私は、演劇系のワークショップが苦手です。苦手、という感覚は人によって異なると思いますので良い悪いではないと思いますが、全員がゲームにしたら楽しめるというわけではないと認識しておくことは重要だと思います。
例えば、ルールを覚えるのが苦手だったり、他の人と競争するのが嫌だったり、1位を目指すことに納得ができないという方もいるでしょう。(ゲームでは1位を目指すことが一般的でしょう)
それでもビジネスゲーム研修を提供する理由
ということで、ここまでビジネスゲーム研修を提供する会社の代表取締役がビジネスゲーム研修のデメリットを書いてきましたが、それでもビジネスゲーム研修を提供する理由は、現在は、座学型の研修に偏りすぎていると感じており、さらに、座学型の多くはいつでも、どこでも何度でも受講できるe-learning型に置き換わっていくことが良いように感じています。
一方で、わざわざ人が集まってやることの価値として受講者同士の交流や、他の人の行動からの学習、体験を通した自分なりの気づき・学びの獲得などが求められているのではないか?と思います。
また、ビジネスゲーム研修では実際には体験できない(できれば避けたい)体験を提供できるのも価値の1つです。例えば、メンバーがメンタル不調にならないようにするためにストレスマネジメントのビジネスゲームを行うことや、プロジェクトが破綻しないよにプロジェクトマネジメントのビジネスゲームを行うことでシミュレーションができます。
財務の虎では倒産も体験することができます。
現実として、研修というものが多くのビジネスパーソンにとって「つまらない」ものと認識されていると思いますが、この現実をビジネスゲーム研修で少しでも変えていければと考えています。
