死の疑似体験ワークを実施して気付いた意外な効果
今回は、死の疑似体験ワークを実施して気付いた意外な効果についてご紹介したいと思います。
先日、某大手食品メーカー様で死の疑似体験ワークを実施させていただきました。ワーク実施後のリフレクションタイムで参加者の方のうち、2名の方が仰った言葉が意外すぎて講師側が「このワークにはそんな効果もあったのか・・・」と驚いたといいます。
死の疑似体験ワークとは
死の疑似体験ワークとはGDE(Guided Death Experience)と呼ばれるもので論文にも掲載されています。実際には下記の論文に記載されいる5色カード法というワークを行います。
詳しくは下記の論文をご覧ください。
五色カード法による死にゆく過程の疑似体験
(Guided Death Experience)
2009年
下島裕美、蒲生 忍
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyorinmed/40/1/40_1_2/_pdf
ワークの詳しい流れはこちらをご覧ください。
死の体験ワークショップのやり方
弊社ではこれまでにパーソル様や、メモリアルホール運営企業での新入社員研修などでご活用頂いております。
死の疑似体験ワークを実施して気付いた意外な効果
前置きはここまでにして、講師も驚いた死の疑似体験ワークを実施して気付いた意外な効果ですが、参加者の方が発言したのは以下のような言葉でした。

この発言は、参加者のうち、未婚の女性(おそらく20代の方)2名の発言です。
このように発言されるということは、少なくともワーク実施時点では「結婚はしてもしなくても良い」という価値観をお持ちの方、ということになります。
死の疑似体験ワークがなぜそのような発言を引き出したのか?というのはいくつかの要素が考えられます。
そもそも、死の疑似体験ワークでは5色のカードに1枚ずつ、自分の大切な何かを記入するところから始まります。
このうち、赤(ピンク)のカードには自分の大切な人を記入します。
ワークが進むにつれてカードを投げ捨てながら自分の大切な何かを手放していくのです。
過去実施のデータから最後に残るのは大切な人のカードであることが多い傾向にあります。
※データについてはこちらをご覧ください
キャリア教育として「死の疑似体験ワーク オンライン」を実施した結果
この企業様での実施でも多くの方が最後に残ったカードは大切な人のカードでした。
発言された女性の1名のうち、以下のような発言をされていたのが印象的でした。

結婚するということは大切な人が増えること、というワークと実態がリンクした瞬間だったのかもしれません。
別の要素として参加者の中で既婚者の方が多く、そして、みなさん関係性が良好(と認識できた)ということがあげられると思います。
ワーク後のリフレクションのときに、既婚者でかつ、お子さんがいらっしゃる方々が、家族の話しをされていたことも、未婚の方に結婚したいと発言させる要因の1つになったと思います。
妻への感謝、子どもに何かを伝えたい、など家族の話しをされる人が多数派の中で未婚という状況について何かを考えさせたのかもしれません。
ふと、死の疑似体験ワークを用いた婚活イベントなどは成立するのか?と頭をよぎりましたが、既婚者の、かつ夫婦間の関係性が良好の方の参加が過半数を越えていないと、このような発言はでてこなかったのではないか?と思います。
なお、参加者の中で未婚の男性はいらっしゃらなかったため、男性側の意見は聞けておりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は講師も驚いた死の疑似体験ワークを実施して気付いた意外な効果ということで、未婚の参加者が以下のように発言したことをご紹介させていただきました。

ただし、このような発言を引き出したのには、ワークの力と、他の参加者の要素も強かったと思います。
ワークの詳しい流れはこちらをご覧ください。
死の体験ワークショップのやり方
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