シニア向けのキャリアデザイン研修で考えたい3つの視点
平成24年の高年齢者雇用安定法の改正や、厚生年金支給開始年齢の引き上げの影響を受けて、シニア向けのキャリアデザイン研修を実施する企業が増えています。
また、人口減少による労働人口減少の人材確保、さらには人生100年時代への対応とも言えるかと思います。
そこで、今回はシニア向けのキャリアデザイン研修で考えたい3つの視点について書いてみたいと思います。
シニア向けのキャリアデザイン研修で考えたい3つの視点
まずは結論から。シニア向けのキャリアデザイン研修で考えたい3つの視点とは以下の図で表すことができます。
1つ目はキャリアデザインで「仕事」という視点です。
2つ目はライフデザインで「人生」という視点です。
そして最後はフィナンシャルデザインで「お金」という視点です。
それぞれを少し詳しく見てみましょう。
1.キャリアデザイン(仕事)
まず最初の仕事の視点ですが、とある企業では従業員が54歳に到達する年にキャリアデザイン研修の受講を促してします。
そこで、これからのキャリアについて以下の3つのキャリアプランを提案し、選択してもらうそうです。
⇒定年前に退職して第二のキャリアへ移行する
2.60歳定年
⇒自社で60歳までこれまで通り社員として働く
3.65歳シニア社員
⇒55歳の12月末で一度退職し、シニア社員として65歳まで
再雇用契約を行う
参考:企業と人材 2018年8月号 P.44
2.ライフデザイン(人生)
2つ目はライフデザインということで、仕事以外のことも含めて人生について考えるという視点です。
上記のような人生グラフを書いてこれまでの人生を振り返ったり、この先の人生でやりたい100のリストを書いたりして自分の価値観や願望の棚卸しを行います。
また、迫りくる「死」に向き合い、これからの人生を考える「死の疑似体験」ワークも有効だと思います。
なお、弊社では死の疑似体験ワークのオンライン版を開発し、提供しています。
死の疑似体験 オンライン
3.フィナンシャルデザイン(お金)
最後は生きていく上で切っても切り離せないお金についての設計です。
画像参考:https://president.jp/articles/-/9962
上画像のように、老後に必要な資産を計算し、どのように備えていくべきかを考えることは仕事をどうするか?にも影響を与えます。
現実的には外部のファイナンシャルプランナーなどを講師に読んでいるケースが多いようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今後はシニア社員が増えていくことが予想されると思いますので、シニア社員向けのキャリアデザイン研修の実施は必須になるかと思います。
参考になれば幸いです。