リアリティ・ショックを疑似体験し、対策する研修「バーンガ」
以前に新人の早期離職理由としてリアリティ・ショックについての記事を書きましたが、今回はその記事の続きとなります。
過去記事はこちらからご覧いただけます。
新人の早期離職理由と対策としての2つの取り組み
上記記事の中で内定者フォローとしての集合研修がリアリティショックを緩和することについて記載しました。(保田江美 氏による「内定者フォロー施策は入社後の組織適応を促すのか」という論文より)
参考:アクティブトランジション P170
こちらの論文の内容は書籍「アクティブトランジション」をご覧ください。
ただし、論文中ではどのような集合研修を実施すればよいのかは書かれていませんでしたが、弊社としてはリアリティ・ショックへの対策研修としてバーンガというゲーム型研修が良いのではないか?という仮説を持っています。
バーンガでリアリティ・ショックを疑似体験し、対策する
バーンガは異文化コミュニケーションを学ぶためのゲームとして学校教育などで利用されています。
概要は下記のとおりです。
2.グループ内の1位と最下位はテーブルを移動
3.集まったメンバーでゲームを行う
4.2-3を複数回繰り返す
概要は上記のとおりなのですが、ポイントは、1で実施したゲームのルールがテーブルごとに微妙に異なっているということです。
すると、テーブル移動後のゲームではこんな状況に陥ります。
とテーブルを移動してきた人は元々そのグループに居た人に怒られてしまうのです。
一方、相手は他のグループから来た人はビックリして反論しようとします。
前のグループでは出せたよ!
従って、2でテーブルを移動すると移動したメンバーも、受け入れ側のメンバーも違和感を覚えます。具体的には、出せないはずのカードがなぜか出せるや、勝ったと思ったのに負けにされたといった具合です。
なお、ゲーム中はジェスチャーのみで無言で行ってもらいますので身振り手振りで違和感を伝えないといけません。
画像引用元:https://www.j-cho.jp/seminar/report/2019/1203.html
バーンガの詳しいルールについてはこちらを御覧ください。
異文化コミュニケーションを体験するゲーム「バーンガ」
つまり、バーンガを実施することで当たり前だと思っていたことが受け入れられないというリアリティ・ショックを体験することができます。
バーンガ実施後の振り返りについて
バーンガは実施後にゲーム中に生じたコンフリクトについての振り返りを行います。
まずはゲーム中の気持ちについて参加者に話し合ってもらいます。
その後、ゲーム中に生じたコンフリクトへの自分の対応についてコンフリクトマトリックスというフレームワークを紹介しながら学んでいただきます。
これは、リアリティ・ショックを受けたときに自分がどのような対応を取ればよいのかというシミュレーションになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。リアリティ・ショックの疑似体験及び、その対応についてバーンガが活用できるイメージを持っていただけたかと思います。
内定者研修はもちろん、受け入れ側の先輩への実施(OJTリーダー研修)や、中途入社社員へのオンボーディングでの活用にも使えると思いますのでご検討いただければと思います。
講師派遣での実施と社内講師型での実施
もう少し詳しい実施の流れを知りたいという方はこちらを御覧ください。
D&I、DEIを体験する「バーンガ」実施の詳しい流れ
社内でバーンガを実施したいという場合は、弊社より講師派遣またはキットレンタル(社内講師)にて実施することが可能です。
スライド形式での説明資料はこちらとなります。
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