今回はCCLによるDACフレームワーク をご紹介したいと思います。
CCLとはThe Center of Creative Leadershipという非営利の教育機関で、DACフレームワークはCCLによって提唱されたリーダーシップのモデルです。

https://www.ccl.org/

ちなみにCCLではリーダーシップを以下のように定義しているようです。

CCLでは、リーダーシップを
個人が協力して、個人では達成できないような結果を出すための社会的プロセス
と定義しています。

以下、原文。
At CCL, we define leadership as a social process that enables individuals to work together to achieve results that they could never achieve working as individuals.

https://www.ccl.org/articles/leading-effectively-articles/make-leadership-happen-with-dac-framework/

つまり、リーダーシップを発揮するためには、人と人との相互作用や交流が重要と言うわけです。それを実現するために必要なのがDACの3つの要素としています。

それでは早速、DACフレームワークについて見ていきましょう。下図を御覧ください。
DAC フレームワーク CCL

上図を見て頂くとリーダーシップがDirection、Alignment、Commitmentの重なったところと表現されています。

つまり、リーダーシップ=D+A+Cという方程式のように表現できるのかもしれません。

日本語にすると下図のようになります。
DAC フレームワーク CCL

DACそれぞれの要素についてもう少し詳しく見ていきましょう。

Directionは方向性と訳すことができ、CCLによれば以下のように定義されます。

グループ全体の目標(グループで何を達成しようとしているのか)について、グループ内で合意する。

以下原文。
agreement in the group on overall goals
— what the group is trying to achieve together.

https://www.ccl.org/articles/leading-effectively-articles/make-leadership-happen-with-dac-framework/

つまり、自分たちが何をしたいのかをみんなが納得してわかっているという状態というこになります。目的やビジョンにも近いですね。

Alignmentが訳しにくいのですが、調整や連携、整合性という意味になります。CCLによれば以下のように定義されます。

グループ内での作業を調整し、作業のさまざまな側面を統合することで、
共有された方向性に沿った作業ができるようになります。

以下原文。
coordinated work within the group and integration of the different aspects of
the work so that it fits together in service of the shared direction.

https://www.ccl.org/articles/leading-effectively-articles/make-leadership-happen-with-dac-framework/

ちょっと分かりづらいですが、連携が取れている、連動しているということだと思います。もう少し具体的に書けば全員が前工程・後工程のことを考えているとも言えるでしょう。

最後がCommitmentで、これはすでにビジネスシーンでコミットメントという単語で使われていると思います。CCLによれば以下のように定義されます。

集団のための相互責任、つまり、人々が(個人の成功だけでなく)
集団の成功を個人的な優先事項としていることです。

以下原文。
mutual responsibility for the group, when people are making the success of
the collective (not just their individual success) a personal priority.

https://www.ccl.org/articles/leading-effectively-articles/make-leadership-happen-with-dac-framework/

一言で言えば、個人のパフォーマンスではなく、チームのパフォーマンスを重視するということになります。 One for All,All for Oneの精神に近いですかね。

自分の目標は達成したけどチームとしての目標を達成しなければ仕方ない、リーダーはそんな思いをみんなが持てるようにしていく必要があります。

CCLのホームページでは自分たちのDACレベルを診断できるアセスメントが無料で実施できます。

https://www.ccl.org/insights-research/direction-alignment-and-commitment-assessment/

ぜひ活用してみて下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はCCLによるリーダーシップのDACフレームワークをご紹介しました。参考になれば幸いです。

DAC フレームワーク CCL


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