今回はSECIモデルについてご紹介したいと思います。


画像引用:https://www.seciplace.org/seci-model/

というのも、ここ数年、両利きの経営というキーワードが注目されており、私も関連書籍を数冊読みましたが、両利きの経営の前提として、SECIモデルについて改めて理解を深める必要性があるなと感じました。

SECIモデルとは

ということで、まずはSECIモデルについて簡単に紹介します。
SECIモデルは、1995年に野中郁次郎 氏と竹内弘高 氏によって提唱され、特に日本企業における知識創造のメカニズムに焦点を当てたモデルです。

ちなみに、SECIとは、「共同化 (Socialization)」、「表出化 (Externalization)」、「連結化 (Combination)」、「内面化 (Internalization)」の4つのプロセスの頭文字を取ったものとなっています。

SECIモデルは下図のような形で表されます。

画像引用:https://www.seciplace.org/seci-model/

4つのプロセスをそれぞれ簡単に紹介していきます。
まずは、共同化 (Socialization)についてです。
共同化では、知識が個人間で共有されるプロセスです。職人の世界で見て学ぶ(観察、模倣、実践)というイメージです。いわゆる暗黙知が共有されるプロセスが共同化です。

続いては表出化 (Externalization)です。
表出化は暗黙知が形式知として表出されるプロセスです。秘伝のタレの作り方をレシピ化するというイメージです。マニュアル化も表出化の1つですね。

3つ目は連結化 (Combination)についてです。
連結化では形式知を組み合わせて新しい知識を創造するプロセスです。イノベーションという単語は新結合と訳されることがありますが、これはまさに連結化のプロセスといえると思います。ただし、重要なのは、連結するためには知識が表出化していないと難しいということです。両利きの経営でいう所の知の探索のイメージに近いですかね。

最後は内面化 (Internalization)についてです。
これは少し難しいのですが、形式知が個人の中の暗黙知となるプロセスということになります。知識を知って、活用してみて、自分なりの知識となる、というイメージでしょうか。両利きの経営でいう所の知の深化のイメージに近いですかね。

SECIモデルと両利きの経営について

ということで、タイトルとして両利きの経営の前提となるSECIモデルと書きましたが、SECIモデルと両利きの経営がどう繋がっているのか?ということについて書いてみたいと思います。


画像引用:https://yasabi.co.jp/両利きの経営とは何か/

上図は両利きの経営を簡潔にまとめているものとなります。ざっくり書くと、知の深化は改善のイメージに近く、知の探索はイノベーション、実験のイメージに近いと思います。

これをSECIモデルと関連付けると、知の深化は内面化 (Internalization)のプロセスに近いかなと思います。具体的には、自社の持っている知識を、活用して、そこから得られた知見を使って改善していくという形になります。

一方、知の探索は連結化 (Combination)のプロセスに近いかなと思います。自社製品と新しい市場の組み合わせ、自社製品と新しいテクノロジーの組み合わせなど、知識を連結化することで新たな知識を想像することができることがあります。

ただし、知の深化、知の探索どちらにとっても、まずは知識の共同化、表出化が必要かと思います。そういった意味で、両利きの経営を実践するにはSECIモデルが前提になるのではないか?と考えています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は両利きの経営の前提となるSECIモデルということでSECIモデルをご紹介しました。参考になれば幸いです。


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