“採用弱社”の戦略論をシリーズでお届けしております。
なお、学生から見たネームバリューや認知が弱い企業 = 採用弱者、または、採用弱”社”に向けた記事となります。

シリーズの記事一覧はこちらからご確認いただけます。

”採用弱社”の戦略論

面接官が心得るべき「態度」の影響力

今回のテーマは面接官の態度についてです。
面接官の態度が学生にどのような影響を与えるのか?そして、面接官の態度を改善していくためには何をすべきなのか?
「面接官が心得るべき、態度の影響力」を解説していきます。

1. 面接官の態度が悪いと学生の志望度が下がる

「学生は自身の就活の軸との相性で志望度を判断しているのだから、面接官の態度が悪かったぐらいで志望度が下がるなんてことはないだろう」と、タカを括るのは危険です。


画像参考:辞退理由は、面接前・面接後・内定後それぞれの段階で違う。対策はどうする?|エン人事のミカタ

事実、エンジャパンの調査によると、面接後の辞退理由の第4位に「面接官の行動や態度が悪かった」がランクインしています。

また、別の調査では、面接時に志望度が下がってしまう瞬間は何ですか?という問いに対して「圧迫面接を受けた時」や「プライベートな事柄など、不適切な質問を受けた時」などを抑えて「面接官の態度、話を聞く姿勢が悪かった時」が第1位に挙がっています


画像参照:「面接で志望度が下がる瞬間」について|Re就活 就職・転職アンケート結果

これについては前回紹介した面接官トレーニングを実施(または、面接官マニュアルを作成・共有)して、面接官各人が面接官としての心構えや振る舞い方を学ぶことで、面接時の態度や話を聞く姿勢を改善することは可能です。

前回の記事はこちら。

面接官トレーニングの目的とは? ”採用弱社”の戦略論 その8

「あの会社の面接官は態度が悪かった」といった悪評が就活の口コミサイトなどで一気に広まる時代であることも考慮し、面接官一人一人に「会社の顔」としての自覚を促すことをお勧めします。

2. 面接官の態度で学生の志望度が上がる

面接官の態度は、学生の志望度を下げるだけでなく、志望度を上げる効果もあります。

面接 志望度 向上

画像参照:2020年卒マイナビ学生就職モニター調査6月の活動状況

マイナビの学生調査によると、学生が「面接で志望度が上がった理由」の上位3つが面接官の態度に関する内容であると読み取れます。

この調査結果を踏まえると、面接官は面接時に以下のような態度を徹底することで学生の志望度アップにつなげやすくなります。

・学生の話をしっかり(頷くなどして)聞く
・学生がリラックスして面接に臨めるように接する
・学生の考えを受け止める(否定しない)

このような態度を取ることは採用担当者の方々にとっては当たり前のことに思われるかもしれませんが、それは採用担当者としてのスキルやマインドが成せる技であり、
面接官としてアサインされた現場部門の方々に対して、このような態度で面接に臨むことをお願いすることはできても、実践できる方はそう多くはないでしょう(※)。
※実践できていない面接官が多いからこそ、できている面接官に対して好印象を抱き、志望度が上がるのだと考えられます。

ゆえに、採用弱社としては、このような態度を取ることのできる人材を面接官として優先的にアサインすることをお勧めします。
または、面接官トレーニングを実施してこの部分のレクチャー、及びロールプレイングを行うことが求められます。

面接は、面接官と学生が1対1で向き合う場面であり、採用弱社や採用強社のような「会社の力」よりも、面接官という「個人の力」が大きく影響する場面だからこそ、面接官の人選には徹底的にこだわりたいところです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は面接官の「態度」に注目し、をご紹介しました。


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