ワークショップにお菓子が効果的だという論文の紹介
今回はワークショップにお菓子が効果的だという論文の紹介をしていきたいと思います。
過去の記事ではワークショップや研修にあると便利な備品などを紹介してきましたが、お菓子は含めていませんでした。
ワークショップのための便利な備品(ポストイットなど)
研修で使える便利な備品・道具
しかし、下の論文を読むとお菓子も必要な備品に加えたほうが良さそうです。
その論文がこちらです。
飛田 操
福島大学人間発達文化学類論集(2017)
https://ir.lib.fukushima-u.ac.jp/repo/repository/fukuro/R000005031/?lang=0&mode=1&opkey=R162426993491303&idx=12
論文では針金ハンガーの服をかける以外の使い方をまずは個人で、次に、3人グループで考えてもらい、それを、せんべい、チョコレート、焼き菓子のお菓子があるグループとお菓子がない群に分けて分析されています。
個人作業の段階ではお菓子ありの個人と、なしの個人では創出されたアイデアの数や評価に有意差がなかった(下画像)
しかし、これがグループ作業においては結果が変わってきます。お菓子がある群の方が創出されたアイデアの数やディスカッションについての評価が良くなっているのです。
まずは創出されたアイデアの数の比較から。
続いてディスカッションについての評価の比較。
創出されたアイデアの数も、ディスカッションの評価もお菓子がある群が圧倒的に良くなっているのがおわかりいただけるかと思います。
いやいや、それは集まったメンバーが知り合いか(元から仲良し)どうかにもよるでしょ、と思った方は鋭いです。論文では集団親密度という指標を用いてその点をクリアにされています。詳しくは論文をご確認頂ければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はワークショップにお菓子が効果的だという論文の紹介をしました。今後、グループディスカッションを行うようなワークショップにはぜひお菓子を用意して頂ければと思います。
また、ぜひ論文も読んでみてください。
飛田 操
福島大学人間発達文化学類論集(2017)
https://ir.lib.fukushima-u.ac.jp/repo/repository/fukuro/R000005031/?lang=0&mode=1&opkey=R162426993491303&idx=12