タックマンモデルとチームビルディング
チームビルディング≒組織形成の分野で有名な理論としてタックマンモデルというモデルが存在します。
心理学者のタックマンが作成したモデルで、組織の進化を5つのフェーズに分けていることが特徴的です。
ここでは5つのフェーズの説明と、そのフェーズごとに行ったほうが良いと思われるチームビルディング研修や、取り組みなどを紹介していきます。
タックマンモデル

形成期 Forming
チームの共通の目標も定まっていない状態。
チームというよりはメンバーが集まっただけのグループの状態です。
なお、チームとグループの違いは以下のようにされています。
「お互いを知る」という意味で決起会として「飲み会」を開催することが多いでしょう。
このフェーズでチームビルディング研修を実施するのであれば
「チームとは」という硬い内容よりも、全員が楽しめる協力型のゲームなどがオススメです。
具体的には「マシュマロ・チャレンジ」などのような短時間で、社内でできるワークがよいでしょう。
マシュマロチャレンジのやり方
混乱期 Storming
成果が出せるチームを形成していくためには、混乱期を避けるべきではないとされています。
もちろん、混乱期が無く、統一期に移行できればベストなのかもしれませんが見せかけの統一は後々、大きな不満が噴出するかもしれません。
お互いの価値観のズレが対立を生み出すことになるため、単に飲み会では問題が解決されないでしょう。
このフェーズでチームビルディング研修を実施するのであればお互いに「そもそも論」を話せるような「対話・ダイアローグ」がオススメです。
具体的には「ワールドカフェ」や「すごい会議」などの手法が有効で、外部の進行役(ファシリテーター)が入った方がより本音を引き出せると思います。
対話には時間が掛かりますので、最低でも2〜4時間を掛けて実施しましょう。
ワールドカフェのやり方
お互いの価値観のズレを認識したり、合意形成のプロセスを学ぶにはNASAゲームという
1〜2時間でできるコンテンツも有効です。
NASAゲームのやり方
統一期 Norming
混乱期から統一期までのフェーズが最もリーダーシップが必要とされるフェーズではないでしょうか。
様々な意見の対立をまとめ、多くの人が納得できる目的・目標を設定し、業務の進め方の統一、役割分担の明確化などがリーダーの果たすべき役割が大きいフェーズです。
このフェーズでは特段のチームビルディング研修は必要なく、チームに対して、と言うよりは、リーダーによる各メンバーのフォローや作業の進捗管理が必要なフェーズになっていきます。
機能期 Performing
チームとしての成果も出始める状態。
このフェーズになると良い意味でも悪い意味でも会話がなくともお互いの役割を果たし、さらには、情報共有など自然と互いのサポートができるようになります。それぞれが役割を果たすことでチームとしての成果も出てきます。
このフェーズでチームビルディングを実施するのであれば研修というよりは仕事を離れたスポーツや、その他のアクティビティなどがオススメです。
研修要素は少ないが、チームワークを維持するための取り組みとしてヘリウムリングやドミノ、謎解きゲームなどがオススメです。
ドミノを使ったゲームについて
散会期 Adjourning
このフェーズでは少しずつメンバーそれぞれの思いや、目標、やりたいことにずれが出てきたり、成長したメンバーが自分のチームを持ったりするようになります。
それぞれが成長している結果として、さらに上の成長を目指すことで目指しているベクトルにズレがでてきます。その結果、退職者がでることもあるでしょう。
このフェーズでは再び、プロジェクトの打ち上げなどという形で飲み会を開催することもあるでしょう。
番外編
通常の業務では途中からメンバーが増えることが多々あるでしょう。
その場合はどうなるのでしょうか。タックマンモデルではそこまで触れられていませんが、多くの場合はチームビルディングとして「歓迎会」が開かれると思います。
ここからは個人的な意見によりますが、混乱期にチームに入るよりは統一期、機能期にチームに入ったほうが新メンバーとして仕事がしやすいでしょう。
また、新メンバーが入るたびにチームビルディング研修を実施するのは難しいため、半年から1年に1度程度のペースでチームビルディングを意識した研修を実施するのが効果的だと思います。
具体的には、ゲームを利用したチームビルディング研修や、スポーツアクティビティなどが有効です。
チームビルディングに効果的なゲーム10選+2
結論
タックマンモデルには以下の5つのフェーズがあります。
混乱期 Storming
統一期 Norming
機能期 Performing
散会期 Adjourning
特に形成期、混乱期、ではフェーズにあったチームビルディング研修が有効です。
また、新たなメンバーを迎えるフェーズに至った際には定期的なチームビルディング
が必要となります。
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