これまでリーダーシップについては記事の中でも色々と取り上げてきましたが、今回はフォロワーシップについて取り上げてみたいと思います。

フォロワーシップという言葉自体はあまり聞き慣れないと思いますが、副キャプテン、サブリーダーといえばイメージが湧きやすいかもしれません。

これは私の主観ですが、日本においてはリーダーシップを持った人材よりもフォロワーに向いた人材の方が多いのではないか?と思っています。

ロバート・ケリーによるフォロワーシップの理論

まずはフォロワーシップの理論としてカーネギーメロン大学のロバート・ケリーによる図を紹介したいと思います。

ロバート・ケリーはフォロワーをクリティカル・シンキング(批判的思考)と積極的関与(貢献度)の2つの軸に分けて考えました。

それが以下の図となります。
フォロワーシップ ロバート・ケリー
画像参照:https://onoff.ishin159.info/archives/7865

なお、ここでいうクリティカル・シンキングや積極的関与とはどのようなものか?をまとめておきたいと思います。

クリティカル・シンキング
リーダーの言動に盲目的に従うのではなく、独自の視点で健全な批判性を持って考えること。

積極的関与
自らがイニシアチブを取り、組織のための自発的な行動(支援など)を取っている。

フォロワーの5つのタイプ

ロバート・ケリーによる2軸の分類によって、フォロワーは5つのタイプに分かれるとされています。

フォロワーシップ ロバート・ケリー
画像参照:https://onoff.ishin159.info/archives/7865

1.模範的フォロワー(右上)
理想的なフォロワーとされている

2.孤立型フォロワー(左上)
⇒批判はするが自らは動かない評論家

3.順応型フォロワー(右下)
⇒良くも悪くもイエスマン型

4.消極的フォロワー(左下)
⇒もはやフォロワーとはいえない

5.実務型フォロワー(真ん中)
⇒自分の業務範囲以外についてはフォロワーシップを発揮しない可能性がある

また、ロバート・ケリーは上記のフォロワーシップに分類するための質問項目を以下のように定義しています。

1.あなたの仕事は、あなたにとって大切な、何らかの社会的目的や個人的な夢を叶える助けになっているか?

2.あなたの個人の仕事の目的は、組織の最も重要な目標と同一線上にあるか?

3.仕事、組織に心底のめりこんで精力的に働き、あなたにとって最高のアイデアや成果をもたらしているか?

4.あなたの熱意は広がり、他の社員をも元気づけていますか?

5.リーダーの命令を待ち、言われたことをするのではなく、組織の最も重要な目標を達成するためには何が一番重要な組織活動かを、あなたなりに判断しているか?

6.リーダーや組織にとってより価値のある人間になるために、重要な活動の場においてきわだった能力を積極的に発揮しているか?

7.新しい仕事や課題を始めるにあたり、リーダーにとって重要な手柄をいちはやくたてているか?

8.あなたが締切までに最高の仕事をこなし、必要とあらば”穴を埋めてくれる”ことを承知のうえで、リーダーはほとんど一任する形であなたに難しい仕事を割り当てているか?

9.自分の業務範囲を超える仕事に対しても貪欲で、首尾よく成功させるためにイニシアティブを取っているか?

10.グループ・プロジェクトのリーダーでなくとも、ときには分担以上のことをして、最善の貢献をしているか?

11.リーダーや組織の目的に大いに貢献する新しいアイデアを自主的に考え出し、積極的に打ち出そうとしているか?

12.(技術面でも組織面でも)難しい問題をリーダーが解決してくれるのをあてにせず、自分で解決する努力をしているか?

13.自分がまったく認められなくても、自分以外の社員をよく見せるための手助けをしているか?

14.必要とあらばあまのじゃく的批判家になるのもいとわず、アイデアやプランがかかえる上向きの可能性、下向きのリスクの両方をリーダーやグループが考えるのを助けているか?

15.リーダーの要求、目的、制約を理解し、それに見合うように一生懸命働いているか?

16.自分の評価をはぐらかさず、長所も短所も積極的かつ正直に認めているか?

17.言われたことをするだけではなく、リーダーの知識、判断を心の中で問い直す習慣があるか?

18.リーダーに専門分野や個人的興味とは正反対のことを頼まれたら「はい」ではなく「いいえ」 と答えるか?

19.リーダーやグループの基準ではなく、自分の倫理基準で行動しているか?

20.たとえグループ内で衝突したり、リーダーから仕返しされることになっても、大切な問題については自分の意見を主張しているか?

0:めったにない、1、2、3:ときどき、4,5,6:ほとんどいつも

参考:日本の組織におけるフォロワーシップ : フォロワーシップの内容と成果の検討(西之坊, 穂)

この質問表ではクリティカル・シンキング、積極的関与がそれぞれ60点満点で表現され、回答者のフォロワーシップタイプが測定できるようです。

この診断についてはどこかでWEBでできる診断ツールを開発したいと思います。

まとめ

いかがでしょうか。ロバート・ケリーによるフォロワーシップの5つのタイプをご紹介しました。

みなさんの組織に図の右上に来るような理想的なフォロワーはいるでしょうか?

今後、診断ツールを開発していきますのでその際はぜひ診断チェックを行ってみてください。


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