支える型リーダーに必要な7つの資質(傾聴・共感・癒し・気づき・説得・概念化・先見力)をレーダーチャートで示したインフォグラフィック

【結論】本記事で提供する無料のサーバントリーダーシップ診断テストは、神戸大学の劉培氏による2013年の論文をベースにした信頼性の高いツールです。
約5〜7分で完了する7要素の5段階自己評価により、部下を支えるリーダーとしての強みや課題がレーダーチャートで即座に可視化されます。
管理職研修や1on1の事前準備として、まずは無料診断でご自身の現在地を客観的に把握してみましょう。

目次

1. サーバントリーダーシップとは?診断テストで測る7つの資質
2. サーバントリーダーシップ診断の7つの要素と設問
3. 7要素の中で特に重要な3つ:「部下への支援」が核心
4. 診断データ581名の平均スコア|最も低いのは「地域コミュニティへの価値創出」
5. 「部下を支える」とは具体的に何をすることか
6. サーバントリーダーシップについてもっと学びたい方へ
7. まとめ:まずは診断テストで自分の現在地を知る

「自分はサーバントリーダーとしての資質があるのか?」「部下を支えるリーダーに必要な要素を客観的に測りたい」——そんな管理職の方のために、このページではサーバントリーダーシップ診断テストを無料でご提供しています。

診断テストは、神戸大学の劉培氏の論文(2013年)をベースに作成された信頼性の高いツールで、7つの要素(部下を支えるリーダーの資質)を5段階で自己評価する形式です。所要時間は約5〜7分、結果はレーダーチャート形式で即座に確認できます。

すぐに診断したい方は下記リンクから実施可能です。

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サーバント・リーダーシップ診断画面

診断結果は以下のようにレーダーチャート形式で表示され、自分がどの要素に強みを持ち、どの要素を伸ばす必要があるかが一目でわかります。強み要素は現場での自分の武器として、伸びしろ要素は次の1か月の行動目標として、具体的に活用してみてください。

サーバント・リーダーシップ診断結果

サーバントリーダーシップとは?診断テストで測る7つの資質

サーバントリーダーシップとは、部下を支え、部下の成長を第一に考える「支援型」のリーダーシップスタイルのことです。「支配型」ではなく、部下に仕えるという発想でチームを率いる概念で、ロバート・グリーンリーフによって1970年代に提唱され、現代のマネジメント論にも大きな影響を与えています。

本診断テストは、このサーバントリーダーシップを測定する尺度として、劉培氏(2013)が日本版として作成した以下の論文をベースにしています。

サーバント・リーダーシップの測定尺度について ー日本語版尺度の作成ー

劉培 2013

出典: 神戸大学大学院経営学研究科 (PDF)

この論文では、サーバントリーダーシップを構成する要素を7つに整理しています。それぞれの要素について、3〜4個の設問が用意されており、「1=当てはまらない」から「5=当てはまる」の5段階で回答します。所要時間は5〜7分程度で、管理職研修や1on1の事前準備としても活用できます。

サーバントリーダーシップの概念図

サーバントリーダーシップ診断の7つの要素と設問

ここでは診断で測定される7つの要素と、それぞれの設問を紹介します。各要素が「何を測っているのか」「なぜリーダーにとって重要なのか」もあわせて解説しますので、自分自身の行動と照らし合わせながら読んでみてください。

1. 質の高い人間関係の構築

部下との信頼関係の深さを測る要素です。サーバントリーダーは業務上の指示だけでなく、部下の精神面・生活面まで配慮し、時間をかけて長期的な信頼関係を築きます。単発の面談ではなく、日々の関わりの積み重ねが問われる要素です。

Q. 部下の精神的悩みを癒すことができる
Q. 職場内外で部下の幸せに気を配っている
Q. 職場内に仲間意識を醸成している
Q. 時間をかけて、部下との間に質の高い人間関係を構築している

2. 地域コミュニティへの価値創出

部下だけでなく、組織の外に向けて貢献する姿勢を測る要素です。地域社会やコミュニティへの関与は、部下に対する「仕事の意味づけ」を伝える機会にもなり、CSRが重視される現代のマネジメントで意義が増しています。

Q. 共同募金や寄付をよくしている
Q. 地域で行われるイベントやお祭りに、家族や友達を誘ってよく参加している
Q. 職場外のボランティア活動や地域活動に参加するように部下を励ましている
Q. 地域貢献の大切さを強調している

3. コンセプチャル・スキル

将来を見通す構想力と、それを部下と共有する力を測る要素です。短期的な業務遂行だけでなく、中長期の方向性を部下に示せるかが問われます。ビジョンを語れないリーダーの下では、部下は目の前の作業に埋没しやすくなります。

Q. 会社の将来像について、部下と膝つき合わせて議論している
Q. 次世代の社会がどうなるか、部下と一緒に語り合っている
Q. 日々の業務と将来の方向性のバランスをとっている
Q. 幅広い知識と意欲をもって仕事上の問題解決にあたっている

4. エンパワーメント(権限委譲)

部下に意思決定権を委ねる度合いを測る要素です。マイクロマネジメントではなく、部下の自律性と成長機会を尊重する姿勢が問われます。任せることで部下が育ち、リーダー自身もより上位の仕事に集中できる好循環が生まれます。

Q. 仕事に関する重要な意思決定を行う権限を部下に与えている
Q. 事前に私に相談しなくても、仕事上で重要な意思決定を自ら行うよう部下を励ましている
Q. 部下の貢献が、私の意思決定に影響を及ぼしている
Q. 重要な意思決定事項について、部下とのコンセンサスを得るために努力している

5. 部下の成長と成功に対する支援

部下個人の成長を、自分の成果よりも優先できるかを測る要素です。部下が自分を越えて活躍することを喜べるかどうか——サーバントリーダーの核心ともいえる資質で、次世代のリーダーを育てるマネージャーに不可欠な視点です。

Q. 部下が仕事上で良い働きをしてくれるのを辛抱強く待つことができる
Q. 部下が自分を越えて成長・成功することを心から喜べる
Q. 部下の職場外の立場に配慮している
Q. 部下の個人的成長を最優先に考えている

6. 部下を第一にする

自分の利益よりも部下の利益を優先する姿勢を測る要素です。「サーバント(仕える者)」という名称の由来にもなっている中核要素で、上司と部下の関係を「管理する・される」ではなく「ともに成し遂げる」へと転換する意識が問われます。

Q. 部下の仕事をやりやすくするために、できることはすべてをやっている
Q. 自分自身を犠牲にしてまで、部下のことを考えている
Q. 部下は、私のためでなく、ともに仕事を成し遂げているという感覚をもつことができる
Q. 部下がもっとも活躍できるよう一生懸命支援している

7. 倫理的行動

短期的な成果よりも倫理・誠実さを優先できるかを測る要素です。上位者に対しても正論を貫ける胆力が問われ、「悪いことは悪い」と言えるリーダーの下でこそ、部下は安心して声を上げられる組織風土が育ちます。

Q. 上の人に対しても、悪いことは悪いと言える
Q. 儲けを出すよりも、正しい考えを曲げないことを大切にしている
Q. 部下に高い倫理観を求めている
Q. 約束したことを必ず実行する

7要素の中で特に重要な3つ:「部下への支援」が核心

劉培氏(2013)の研究では、サーバントリーダーシップ全体との相関が特に強い要素として、以下の3つが挙げられています。相関係数が高い要素ほど、その要素が伸びるとサーバントリーダーシップ全体のスコアも伸びやすいと解釈できます。

サーバントリーダーシップ 7要素の相関係数

順位 要素 相関係数
1位 質の高い人間関係の構築 .91
2位 部下を第一にする .87
3位 部下の成長と成功に対する支援 .82

この3つに共通するのは「部下への支援」です。つまり、サーバントリーダーシップの本質は、日常的にどれだけ部下を支える行動をとっているかに集約されると言えます。診断で点数が低かった方は、まずこの3つの要素のどれか1つに絞って、1か月の行動目標を立ててみることをおすすめします。

診断データ581名の平均スコア|最も低いのは「地域コミュニティへの価値創出」

【要点】本診断テストに回答した581名(2024年1月〜2026年8月)のデータを集計したところ、7要素の平均スコアは5点満点中2.79〜3.56に分布しました。「質の高い人間関係の構築」「倫理的行動」「部下を第一にする」といった部下と直接向き合う要素は3.5前後で横並びだった一方、「エンパワーメント(権限委譲)」3.33、「コンセプチャル・スキル」3.22、「地域コミュニティへの価値創出」2.79と、後半の3要素が明確に低い結果となりました。

以下は当サイトの診断テストに回答した581名の実データです。各要素のスコアは、劉培氏(2013)が最終的に採用した24項目に基づき、1問あたりの平均を5点満点で算出しています。

要素(平均スコアの高い順) 平均スコア
(5点満点)
標準偏差
質の高い人間関係の構築 3.56 0.79
倫理的行動 3.56 0.73
部下を第一にする 3.56 0.76
部下の成長と成功に対する支援 3.52 0.82
エンパワーメント(権限委譲) 3.33 0.75
コンセプチャル・スキル 3.22 0.84
地域コミュニティへの価値創出 2.79 0.90

上位4要素はいずれも3.5点台で、差はわずか0.04ポイント以内です。順位を付ける意味がないほど僅差のため、ここでは高い順に並べています。部下の話を聞く、部下を優先する、約束を守るといった「日々の関わり方」は、多くの管理職がすでに一定水準で実践できていることがうかがえます。

対照的に、下位3要素はいずれも部下との直接的なやりとりの外側にある資質です。「エンパワーメント(権限委譲)」(3.33)は部下に意思決定を任せる姿勢、「コンセプチャル・スキル」(3.22)は中長期の方向性を語る構想力を測る要素で、どちらも「目の前の業務を回す」だけでは伸びません。唯一3点を下回った「地域コミュニティへの価値創出」(2.79)は、組織の外への貢献を問う要素であり、日常の業務範囲から最も遠いことがスコアに表れたと考えられます。

診断で下位3要素のスコアが低かった方も、それ自体は多数派です。むしろ差がつきにくい上位4要素より、権限委譲と構想力の2つは伸ばした時の差別化余地が大きい領域と言えます。まずは「今週の意思決定を1つ部下に任せる」「1on1で3年後の話を5分だけする」といった小さな行動から始めてみてください。

※本データは当サイトで公開している無料診断テストに自主的に回答した581名の自己評価集計であり、日本の管理職全体を代表する標本調査ではありません。

「部下を支える」とは具体的に何をすることか

「支援」と一言で言っても、その中身は多様です。参考になるのが中原淳氏(東京大学)の著書『職場学習論』で整理されている職場における3つの支援です。

職場における3つの支援

「業務支援(仕事を進める上での助言・情報提供)」「内省支援(部下が自分の仕事を振り返る機会の提供)」「精神支援(精神的な支えとなる声かけ・存在)」の3つに分けて考えることで、自分が部下にどの支援を提供できているか/不足しているかを点検できます。診断テストの結果と組み合わせて振り返ると、「質の高い人間関係」や「部下の成長支援」のスコアを具体的な行動に落とし込みやすくなります。

サーバントリーダーシップについてもっと学びたい方へ

【要点】サーバントリーダーシップの理解を深めるには、診断テストによる自己分析に加え、理論的背景や特性を学ぶことが効果的です。本セクションでは、傾聴や共感をはじめとする10の特性とM行動について解説した詳細記事を紹介します。診断結果と合わせて確認することで、理論と実践の両面から学びを深めることができます。

10の特性とは、傾聴・共感・癒し・気づき・納得・概念化・先見力・執事役・人々の成長への関与・コミュニティづくりの10項目です。

サーバントリーダーシップの10の特性とM行動

まとめ:まずは診断テストで自分の現在地を知る

サーバントリーダーシップ診断テストは、部下を支えるリーダーに必要な7つの資質を客観的にセルフチェックできる無料ツールです。論文ベースの信頼性の高い尺度で、約5〜7分で自分の強み・伸びしろが可視化されます。

「部下とうまく関係が築けていない気がする」「自分のマネジメントスタイルを見直したい」「1on1の事前準備として何か客観的な指標が欲しい」と感じている方は、まず診断で現在地を把握することから始めてみてください。結果を見れば、次に強化すべき行動が自然と見えてきます。

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この記事を書いた人

千葉 順
千葉 順
株式会社HEART QUAKE 代表取締役
元法政大学兼任講師(キャリアデザイン論)
→ 詳しいプロフィール

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