サーバントリーダーシップの10の特性とM行動
2025年現在、心理的安全性やエンゲージメント経営の重要性が語られる中で、”強いトップダウン型”とは異なるリーダーシップスタイルが改めて注目されています。
その代表格がサーバントリーダーシップです。弊社にも「次世代リーダー向けに、従来型の支配・管理ではなく、メンバーの力を引き出せるリーダーを育てたい」というご相談が多く寄せられます。
本記事では、サーバントリーダーシップの10の特性とPM理論のM行動との関連を整理し、診断テストの活用方法まで紹介します。
サーバントリーダーシップとは
サーバントリーダーシップは、1970年代にMITやハーバード大で講師を務めたロバート・グリーンリーフによって提唱されました。
Servant(サーバント)は英語で「召使い」「使用人」を意味します。一般的なリーダーのイメージとは逆で、メンバーの力が十分に発揮できるように奉仕することに重点を置いたリーダーシップです。
リーダーシップ理論の全体像を押さえたい方は、先に以下をご覧いただくと位置づけが掴みやすくなります。
リーダーシップ理論とは?代表的な10理論を一覧でわかりやすく解説
サーバントリーダーシップの10の特性
サーバントリーダーシップの具体的な行動を表したのが10の特性です。

参考:https://www.servantleader.jp/about/10s
| No | 特性 | 内容 |
|---|---|---|
| ① | 傾聴(Listening) | 相手の話にじっくり耳を傾ける |
| ② | 共感(Empathy) | 相手の立場・感情を理解しようとする |
| ③ | 癒し(Healing) | 人間関係・心の傷の回復に寄り添う |
| ④ | 気づき(Awareness) | 自分と周囲の状況を正しく認識する |
| ⑤ | 説得(Persuasion) | 権力ではなく納得で動いてもらう |
| ⑥ | 概念化(Conceptualization) | 大きなビジョン・構想を描く |
| ⑦ | 先見力(Foresight) | 過去と現在から未来を読み取る |
| ⑧ | 執事役(Stewardship) | 組織・社会に貢献する責任を担う |
| ⑨ | 人々の成長への関与(Commitment to the growth of people) | メンバー一人ひとりの成長を支える |
| ⑩ | コミュニティづくり(Building community) | チーム内・組織内に絆を育む |
10の特性をざっと見るだけでも、サーバントリーダーシップが一人ひとりのメンバーに向き合い、チームワーク・関係性を重視するリーダーシップスタイルだとわかります。
サーバントリーダーシップの診断テスト
自分がどれくらいサーバントリーダー的な特性を持っているかを振り返るために、弊社では無料のWEB診断テストを公開しています(個人情報入力不要)。
サーバントリーダーシップの診断テスト

結果は10の特性ごとのスコアで表示されます。

サーバントリーダーシップとPM理論「M行動」の強い相関
サーバントリーダーシップは、リーダーシップ研究の老舗理論であるPM理論のM行動(Maintenance function:集団維持機能)と概念的にも実証的にも強く結びついています。

参考:https://service.visasq.com/blog/10
PM理論の診断テストとPM理論の解説
M行動とは|集団維持に向かう行動

M行動は集団の維持を目的とする行動とされ、目標達成より前にチームのコンディションを整える側の行動を指します。サーバントリーダーシップとの親和性が高いことが見て取れます。
相関係数0.759の実証データ

参考:SL理論とPM理論を用いたサーバント・リーダーシップの有効性の検証
M行動とサーバント・リーダーシップの相関分析では、相関係数が0.759という非常に強い正の相関が報告されています。
つまり、サーバントリーダーシップの育成に取り組みたい場合、まずはM行動が職場で発揮できているかを可視化するところから入るのが実務的なアプローチになります。

PM理論の診断はこちらです。
PM理論 WEB診断テストページ
サーバントリーダーシップを育てる3つのステップ
| ステップ | やること |
|---|---|
| ①診断で現在地を把握 | サーバントリーダーシップ診断+PM理論診断の両方 |
| ②10の特性で”弱い行動”を特定 | 傾聴/共感/癒し等の手薄な領域を選ぶ |
| ③M行動の具体的な行動を現場で試す | 1on1・ミーティング設計・フィードバック練習 |
関連するリーダーシップの概念と合わせて押さえたい方はこちらもどうぞ。
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まとめ
サーバントリーダーシップは、10の特性(傾聴・共感・癒し・気づき・説得・概念化・先見力・執事役・成長支援・コミュニティづくり)で表現されるリーダーシップで、PM理論のM行動とも強く結びついています。
2つの診断を組み合わせると、自分や組織のM行動の発揮度が見え、サーバントリーダーシップを育てるスタート地点を明確にできます。

