内定辞退をどうやって防ぐべきか? ”採用弱社”の戦略論 その1 — 採用プロセスの3段階(準備17.3%・選考37.2%・内定後26.7%)で志望度向上効果が最も大きいのは選考段階

【結論】認知度が低い「採用弱社」が内定辞退を防ぐには、入社意欲が最も高まりやすい選考段階(面接・試験段階)で学生の志望度を高める戦略が極めて効果的です。
学生の志向性を正しく理解して自社の強みをアピールするためには、52枚のカードから重要な10枚を選ぶことで働く価値観を分析できる「ワークスタイルトランプ」などのツールの導入が推奨されます。

今回から複数回に渡って、新卒採用領域について書いていきたいと思います。
シリーズの名称は “採用弱社”の戦略論ということで、学生から見たネームバリューや認知が弱い企業(これを採用弱者、または、採用弱社と呼びます)に向けた記事となります。

弊社は研修会社に分類される企業ではありますが、弊社が開発・提供しているビジネスゲームは、新卒採用のインターンシップや、採用選考、内定後の内定者懇親会・研修など、新卒採用領域で利用されることも多くなっています。

【採用担当者向け】グループワークで使えるゲーム9選

営業やお打ち合わせのシーンで採用担当者様の声を聞く中で、採用弱社と呼ばれる企業の課題・悩みをどのようにしたら解決できるか、を弊社社員及び、外部の採用コンサルタントと話し合いながら採用弱社が取るべき戦略・戦術としてまとめ、公開することにしました。

採用支援会社では無いため的外れなアイデアもあるかもしれませんが思考のきっかけになれば幸いです。

内定辞退をどうやって防ぐべきか?

今回のテーマは内定辞退の防止です。採用弱社としてはせっかく内定を出したのに最後に採用強社に学生をとられてしまった、という経験が多々あるかと思います。

まずはクイズです。

<問題>
ABC商事では新卒採用の前半戦を終えた段階で
内定者の7割が内定辞退する状況にありました。

新卒採用の後半戦に向けて、採用弱社であるABC商事が
選ぶべき内定辞退防止戦略はどれでしょうか?

<選択肢>
A.自社への志望度が高い学生を集める戦略
B.選考段階にある学生の志望度を高める戦略
C.内定後に学生の志望度を高める戦略

正解と解説

<正解>
B.選考段階にある学生の志望度を高める戦略

<解説>
株式会社アイデムによる調査に以下の記載があります。

9月1日時点で内定を獲得している学生に、入社予定企業
(複数内定獲得者は、現時点で最も入社志望度が高い企業) に対して、
“この企業で働きたい” “働くのが楽しみ”など、
入社意欲が高まったタイミングを聞いた。
最も回答を集めたのは、「面接・試験段階」で37.2%だった。

<入社意欲が高まった段階(n=532)>

準備活動段階:17.3%
エントリー活動段階:18.8%
面接・試験段階:37.2%
内定獲得時:12.8%
内定獲得時より後:13.9%

参考:2018年3月卒業予定者の就職活動に関する学生調査(2017年9月1日状況)P19 
株式会社アイデム 人と仕事研究所調査 
https://apj.aidem.co.jp/upload/chousa_data_pdf/338/2017_09gakusei.pdf

このデータから読み取れることは2つあります。

1.学生の志望度はどの段階でも高められる
2.志望度を高めるには選考段階(面接・試験段階)が効率が良い

この2つの事実から採用弱社が取るべき戦略は、
学生の志望度が高めやすいタイミング=選考段階(面接・試験段階)にある学生の
志望度を高める戦略を選ぶのが適切であることが推察できます。

ゆえに、正解は選択肢項目「B.選考段階にある学生の志望度を高める」です。

選択肢項目の「A.自社への志望度が高い学生を集める」は
エントリー後に心変わりする=志望度が変化する学生の割合が多い
ことを考慮すると、内定辞退防止戦略としては適していません。

選択肢項目の「C.内定後に志望度を高める」は
内定獲得時より後に入社意欲が高まる確率の低さを考慮すると、
内定辞退防止戦略としては不適切であると考えられます。

学生の志向性を知り、内定辞退を防ぐ

【要点】学生の内定辞退を防ぐには、学生一人ひとりの「働くことへの志向性」を面接で正確に把握し、その志向性に合った自社の強みをアピールすることが鍵です。HEART QUAKEでは、52枚のキーワード入りトランプ「ワークスタイルトランプ」を使い、学生に重要な10枚を選んでもらう手法を提供しており、面接時に志向性を可視化・対話化できる採用支援ツールとして活用されています。

ワークスタイルトランプ

弊社では面接時に学生の志向性を理解し、その学生の志向性に応じて自社の強みをアピールするための採用支援ツールとしてワークスタイルトランプを提供しています。

ワークスタイルトランプ

52枚のトランプ形式のカードには「働き方」を表す様々なキーワードが記載されています。

この中から自分にとって重要な10枚を選んでもらうことでその学生の働くことへの志向性を分析することができるツールです。

下記に購入者の声を掲載した記事がございますので詳細はこちらからご確認いただければ幸いです。

購入者の声〜面接でのワークスタイルトランプの活用〜

まとめ

いかがでしょうか。採用弱社の戦略論シリーズは今後、約10記事ほどの公開を予定しています。


この記事を書いた人

千葉 順
千葉 順
株式会社HEART QUAKE 代表取締役
元法政大学兼任講師(キャリアデザイン論)
→ 詳しいプロフィール

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