ここ数年でSDGsについての注目が集まっています。

もはや説明不要だと思いますが持続可能な開発のための17のゴールは以下の画像で表現されています。
SDGs 17のゴール

企業や教育機関においてもSDGsに関する教育研修が実施されつつありますが、なかなか自分ごとにすることが難しいというのが現状だと思います。

というのも、17のゴールは大きすぎて、日々の生活の中で気をつけることはできても、解決に貢献できるとは思いづらいという側面があります。
また、それぞれの問題は多くの相互依存関係にあり、どれから解決したらいいか分かりづらいというのも事実です。

では、SDGsの教育研修に意味がないのか?と言えば当然ながらそうではありません。自社のビジネスが生み出すメリットが17の目標のどれを解決しているのかを理解することは重要ですし、自社のビジネスによって生み出してしまっている負の部分に目を向けることも重要です。

持続可能な市民になるために必要な8つのコンピテンシー

上記では会社という枠組みでSGDsを考えることの重要性を説明しましたが、個人として考えると2017年にUNESCOによって提唱された持続可能な市民になるために必要な8つのコンピテンシーを身につけることも重要です。

この8つのコンピテンシーが身につけば、日常の仕事における問題解決能力も身につくと思います。下記が8つのコンピテンシーです。

参考:Education forSustainable Development Goals
Learning Objectives

https://www.sdg4education2030.org/education-sustainable-development-goals-learning-objectives-unesco-2017

簡単に翻訳すると下記となります。

1.システム思考コンピテンシー
⇒関係性に気づき、理解するための能力、複雑なシステムを分析する能力など

2.予測コンピテンシー
⇒多様な未来を理解し、評価するための能力など

3.規範的コンピテンシー
⇒自分自身の行動に潜む規範や価値を理解し、振り返る能力など

4.戦略的コンピテンシー
⇒地方や遠隔地において持続可能性を促進する革新的な行動を共同で開発し、実施するための能力

5.協働的コンピテンシー
⇒他者から学ぶための能力、他者のニーズ、視点や行動を理解し尊重する能力など

6.批判的思考コンピテンシー
⇒規範、慣習、意見に対して疑問を抱く能力、自らの価値観、認識、行動と向き合う能力など

7.自己認識コンピテンシー
⇒地域コミュニティと(グローバルな)社会において自分自身の役割を振り返る能力など

8.統合的問題解決コンピテンシー
⇒7つのコンピテンシーを統合する全般的な能力

8つのコンピテンシーにいくつか共通するキーワードをピックアップすると、システム思考、内省、協働、ローカルとグローバル、都市と地方、コミュニティというところになるでしょうか。

SDGsの研修の際には17の目標の説明や、自社と17のゴールとの関連はもちろん、個人として8つのコンピテンシーを高めるためのカリキュラムも含めたほうが効果的だと思います。

SDGsの理解にも必要なシステム思考

8つのコンピテンシーの順番にどれだけ意図があるのはわかりませんが、1つめにシステム思考が来ているというのはとても興味深いと思います。前述の通り、SDGsの各ゴールは複雑な相互依存関係にあり、そのため理解や解決が難しいものとなっています。

これを理解するためには物事をシステム(構造)的に捉えるシステム思考が欠かせないでしょう。

システム思考についてご存じない方は、ビジョナリー・カンパニーの新作(2020/1/9発売)であるビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則や、学習する組織をご覧いただくと良いかと思います。

まとめ

いかがでしょうか。SDGsについての理解を深めてほしいが、17個のゴールを理解してもらうだけでは個人としてできることとのギャップを感じるだけになってしまうという懸念をお持ちの方はぜひ8つのコンピテンシーを紹介し、それらを高めるためのカリキュラムも入れてもらえると良いかと思います。

参考:Education forSustainable Development Goals
Learning Objectives

https://www.sdg4education2030.org/education-sustainable-development-goals-learning-objectives-unesco-2017


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