オンラインで実施可能なグループワーク用ツール5選
新型コロナウイルスの影響により、採用活動や企業研修などのオンライン化が進んでいます。
オンライン化に伴い、実施しづらくなったものの1つにグループワークが挙げられると思います。
もちろん、オンラインでの講義は受講者からの反応が得づらいということや、発言がかぶってしまってディスカッションがやりづらい、という課題もありますが、グループワークはワークを実施するための配布物・ツールを配布しづらいという物理的な課題もあります。
例えば、レゴブロックを使用したワークなどを考えるとわかりますが、オンラインでのグループワークではブロックを1人ずつに配布するのは難しいでしょう。
そこで、弊社では独自のオンライングループワーク用システムを開発し、Zoom、Teamsなどのウェブ会議システムと絡めてグループワークを実施いただけるようにしました。
今回は現在までに完成している5つのグループワーク用ツールをご紹介したいと思います。
オンラインで実施可能なグループワーク用ツール5選
先程あげた、グループワーク特有のツールの配布という物理的な課題をオンラインシステムにすることで解決しています。
例えば、1人にX枚のカードを配布するといったワークについては、チーム用のURLにアクセスすると、自動的に個人にカードが割り当てられ、自分が見ている画面と他の人が見ている画面では違うカードが表示されます。
それでは、実際のツールを紹介していきましょう!
1.合意形成ゲーム「NASAゲーム」
まず、1つ目はNASAゲームです。
NASAゲームはチームでの合意形成を行うゲームです。
月に不時着した宇宙飛行士という設定で、320km離れた母船に戻るため、手元に残った15個のアイテムに対して優先順位をつけていくゲームです。
まずは個人で優先順位をつけ、次にグループで話し合い、グループとして優先順位をつけていきます。できるだけ妥協なく、合意の上で決定することが求められます。
このゲームの面白いポイントはNASAによる模範解答があることです。
模範解答に最も近い個人、及び、チームの勝利となります。
弊社では独自のシステムを開発し、オンラインで回答を入力できるようにしております。
※画面デザインは開発時のものとなります。
個人ワークは各自が自分なりの回答を入力し、その後、zoomなどを使ってチームでディスカッションを行い(複数チームの場合はブレークアウトルームを利用)、最終的にチームの回答を入力頂きます。
オンラインにすることで、得点計算やランキング表示などが自動化され、運営がスムーズになります。
※画面デザインは開発時のものとなります。
ゲーム後の振り返りはファシリテーターの画面共有機能を用いて実施していきます。
2024年12月現在、NASAゲームオンラインの導入社数は約310社、受講者満足度は4.76(5点満点)となっております。
最新の満足度はこちらからご覧いただけます。
提供方法はzoomなどを用いてのファシリテーター込み(講師派遣)と、ファシリテーターは社内講師で実施し、オンラインツールの利用のみ(パワーポイントの運営スライド、zoomの利用マニュアル付き)の2パターンとなります。
なお、NASAゲームオンラインの詳細についてはこちらを御覧ください。
オンライン研修で実施可能なコンセンサスゲーム!NASAゲームオンライン
2.桃太郎村の地図
桃太郎村の地図は、各自に与えられた情報カードを口頭のみで伝え合い、情報を整理して、最終的には、桃太郎村の地図のうち、「村長の家」がどこにあるのかを特定し、地図を完成させる、というグループワークゲームです。(下画像は情報カードの例)
この種のゲームはジグソーメソッド(ジグソー法)と呼ばれる手法を活用したもので、お互いの持っている異なる情報や知識を共有し、共有知によってものごとの全体像を把握したり、お互いの知識を補完できるという効果があります。
桃太郎村の地図の特徴は、桃太郎村という架空の村の地図があり、その村に存在する建物(よろずや、八百屋、神社など)が、何がどこにあるのかを特定していくというところにあります。
弊社では独自のシステムを開発し、オンラインでカード配布・閲覧・回答を入力できるようにしております。
2024年12月現在、桃太郎村の地図オンラインの導入社数は約170社、受講者満足度は4.63(5点満点)となっております。
なお、桃太郎村の地図についてはこちらも御覧ください。
オンラインで実施可能なコミュニケーション研修ゲーム「桃太郎村の地図」
3.野球のポジション当てゲーム
野球のポジション当てゲームは、前述の桃太郎村の地図同様、各自に与えられた情報カードを口頭のみで伝え合い、情報を整理して、最終的には、野球のポジションのうち、誰が、どのポジションなのかを特定させる、というグループワークゲームです。(上画像は情報カードの例)
ゲームの構造としては桃太郎村の地図と同じですが野球のポジション当てゲームの方が難易度が高く設定されています。
・制限時間は15〜20分
・正解率:90%程度 (ほとんどのチームが特定可能)
野球のポジション当てゲーム
・制限時間は30〜40分
・正解率:70%程度 (10チームの実施であれば2〜3チームが特定できない)
これは、野球のポジション当てゲームの方がより、ロジカルシンキングを必要とし、コミュニケーションをうまくとっていくことを意味しています。どちらを選択されるかは対象者や目的によると思います。
こちらも弊社では独自のシステムを開発し、オンラインでカード配布・閲覧・回答を入力できるようにしております。
2024年12月現在、野球のポジション当てゲームオンラインの導入社数は約160社、受講者満足度は4.81(5点満点)となっています。
最新の満足度はこちらをご覧ください。
なお、野球のポジション当てゲームについてはこちらも御覧ください。
オンラインで実施可能なグループワーク!野球のポジション当てゲームオンライン
4.ヒアリングチャレンジ
※画面デザインは開発時のものとなります。
ヒアリングチャレンジは車の販売員になった設定で、来客されたお客様に対して、最適な車を提案するという営業の疑似体験ゲームです。
ゲームは販売員からお客様への質問を10回行い、カードに書かれたお客様からの回答を元に「9種類の車種」 ✕ 「色、内装などのオプション」 から最適な車を提案します。
※オフラインでの実施の様子
2〜4名1チームに分かれて、同じチームメンバーと相談しながらどのカードをオープンするべきか決定していきます。
2024年12月現在、ヒアリングチャレンジオンラインの導入社数は約40社、受講者満足度は導入社数が少ない影響もあり、5.0(5点満点)となっております。
東証1部上場の大手専門商社でのヒアリングチャレンジの採用グループワークでの導入実績は下記記事を御覧ください。
【導入事例】採用グループワークでヒアリングチャレンジを活用
5.IT業界向け 「THEクリティカルパス」
THEクリティカルパスは主にIT業界向けのグループワークとなります。プロジェクトマネジメントの手法の1つとして知られるクリティカルパスをテーマとしたグループワークです。
ゲームとしては先程ご紹介した野球のポジション当てゲーム同様、ジグソーメソッドと呼ばれる手法を用いて、各人が分断された情報を持ち寄って1つの答えを導く協力型のゲームです。
上画像のようなプロジェクトのアローダイアグラムがあるとします。
情報カードの1例として下画像のようなカードが存在します。
上の情報カードによって、タスクAの場所が特定できます。
他にも下画像のような情報カードが存在します。
上の情報カードだけでは何も特定できませんが、タスクCに掛かる日数がわかれば、DはC+1の日数が掛かることがわかります。
このような情報カードをグループメンバーにバラバラに配布し、お互いにそれを見せることはできず、口頭だけで情報を伝え合い、制限時間内にプロジェクトの完了日数を特定してもらいます。
また、本番用(上のアローダイアグラムは例題で本番用はもう少し複雑です)のアローダイアグラムではプロジェクトの完了日数だけではなく、そのタスクの完了が1日遅れるとプロジェクト全体の完了が遅延するタスクを3択の中から選んでいただきます。
※クリティカルパスについての事前知識が無くても論理的思考によって解くことが可能です。
THEクリティカルパスについてはアンケート回答社数が30社に満たないため、受講者満足度は表示しておりません。
スライド形式での説明資料はこちらをご覧ください。
「THEクリティカルパス」の概要を見る
ご利用希望について
いかがでしたでしょうか。弊社では講師派遣以外の選択肢としてゲームシステムの貸し出しによる社内講師型での実施が可能です。
なお、利用料金などの具体的なお問い合わせは下記よりお願い致します。
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