できるマネージャーの弱点(弱み)とは?LM社調査より
今回は他社様の調査結果がとても興味深かったのでご紹介したいと思います。
それが、こちらの調査研究です。
陥りがちな落とし穴」に関する研究結果を公開
~マネジメントサーベイのデータから、マネジャーに求められる役割を分析~
モチベーションエンジニアリング研究所
タイトルから興味を惹かれますよね。評価されるマネジャーのスキル、というところまではありがちだと思うのですが、その後の、陥りがちな落とし穴というところが面白いな、と思いました。つまり、できるマネージャーの弱点(弱み)が何か、ということです。
評価されるマネージャーが陥りがちな落とし穴って意外と盲点だと思うのです。こうやって事前に弱点・弱みを知っておけば、それこそ評価されるマネージャーなのですから、自分で対処できる可能性が高いのかなと思います。
それでは調査結果をご紹介していきたいと思います。
まずは評価されるマネジャーのスキル側の結果ですね。
画像引用:https://www.lmi.ne.jp/about/me/finding/filedownload.php?name=c499a501216ad25412392152676637de.pdf
評価されるマネージャーは「物事を分析立てて計画的に進めていく力や、独自の発想で現状を変えていく力」、とされる対課題力と、「対人のコミュニケーション力の中でも主体的に他者に指南し導く力」、とされる対人力(指導的)が高いことがわかったということです。
この結果自体は昔から言われているもので、近しいものにはPM理論があると思います。
画像引用先:https://service.visasq.com/blog/10
PM理論はP(パフォーマンス)として目標達成する能力と、M(メンテナンス)として集団を維持する能力とのマトリクスで表現され、結果は下記の4つのタイプに分類されます。
Pm型:目標を達成する力はあるが、集団を維持する力が弱い
pM型:集団を維持する力はあるが、目標を達成する力が弱い
pm型:目標を達成する力も、集団を維持する力も弱い
PM理論の診断テストは下記から実施可能です。
あなたは何タイプ?PM理論の診断テスト(無料)
さて、ここからがこの調査結果の興味深いところで、評価されるマネージャーが陥りがちな落とし穴の部分ですね。PM理論と絡めて見ていただくと理解度が増すかもしれません。
画像引用:https://www.lmi.ne.jp/about/me/finding/filedownload.php?name=c499a501216ad25412392152676637de.pdf
まず、対課題力「高」×対人力(指導的)「高」のいわゆるPM型の弱みが、「上位役職者への状況報告」「個人成果の賞賛」「部下への権限委譲」の3つということです。
レポートではこのように解説されています。
自身で仕事を完遂しようとしたり、
部下に求める基準が高く、個々人の頑張りや成果を
賞賛できていない可能性があるのではないでしょうか。
続いて、対課題力「低」×対人力(指導的)「高」のいわゆるpM型の弱みが、「顧客ニーズの伝達」「業務のノウハウ伝授」の2つということです。
レポートではこのように解説されています。
的確に捉えることや、
業務にまつわる経験やノウハウを言語化して
伝えることができていない可能性があるのではないでしょうか。
そして、対課題力「高」×対人力(指導的)「低」のいわゆるPm型の弱みが、「自部署の組織的使命の明示」「自部署の定性目標の明示」の2つということです。
レポートではこのように解説されています。
自身の考えを部下に伝えることができておらず、
プレイヤー化してしまっている可能性がある
のではないでしょうか。
最後に、対課題力「低」×対人力(指導的)「低」のいわゆるpm型の弱みが、「関連部署との連携状況把握」「部下の成長の方向性提示」の2つということです。
レポートではこのように解説されています。
すると、自分のことで精一杯で、
適切に他部署と連携していくことや、
部下の成長にまで目を配ることができていない
可能性があるのではないでしょうか。
なかなか厳しいですね。
まとめ
いかがでしょうか。今回はモチベーションエンジニアリング研究所様の調査結果をご紹介させていただきました。評価されるマネージャーが陥りがちな落とし穴というできるマネージャーの弱点(弱み)を知ることができました。
みなさんもぜひ本文を読んでみてください。
陥りがちな落とし穴」に関する研究結果を公開
~マネジメントサーベイのデータから、マネジャーに求められる役割を分析~
モチベーションエンジニアリング研究所