エンゲージメント向上に使えるフォッグモデル
今回はエンゲージメント向上に使えるフォッグモデルについて紹介したいと思います。

フォッグモデルとは?
フォッグモデルは、スタンフォード大学のBJ・フォッグ博士が提唱した「人が行動を起こす仕組み」を説明するモデルです。

引用:公式サイト(https://www.behaviormodel.org/)
このモデルでは、以下の3要素が揃ったときに、人は行動を起こすとされています。
・Ability(能力):その行動を実行できる簡単さやスキル
・Prompt(きっかけ):その行動を思い出させる刺激やトリガー
これをBehavior(行動)を起こすための方程式としてB=MAPというように記載します。
もう少し詳しくご紹介するにあたり、フォッグ博士の公式サイトから画像を引用します。

引用:公式サイト(https://www.behaviormodel.org/)
上の図の構成とその意味するところは以下のようになっています。
上に行くほど「やりたい気持ちが強い」
下に行くほど「やりたくない、興味がない」
・横軸:Ability(能力/実行のしやすさ)
右に行くほど「簡単にできる」
左に行くほど「難しい、やりづらい」
・緑のカーブ:Action Line(行動ライン)
この曲線より上の領域にいると、Prompt(きっかけ)によって行動が起きる
曲線より下では、Promptがあっても行動が起きない
つまり、以下のように言えます。
2.やる気が低くても、行動がとても簡単なら実行される可能性がある
3.どちらも中程度でも、適切なきっかけがあれば行動が起こる
具体例をご紹介します。例えば、従業員に日報を書くという新しい行動をとってほしいときににフォッグモデルは次のように活用できます。
・ただし、やる気(Motivation)だけを高めても、
フォーマットが複雑(Abilityが低い)だと行動は起きにくい
・そこで、フォーマットを簡略化(Ability向上)し、Slack通知で
リマインド(Prompt)すれば行動が起きやすくなる
エンゲージメント向上に使えるフォッグモデル
現在、多くの企業で従業員エンゲージメントを高めるためにサーベイや各種施策を行っているかと思います。
ちなみに、従業員エンゲージメントとは、従業員が自分の仕事や職場に対して持つ愛着や情熱、主体的な関与の度合いを指します。単なる満足度や忠誠心とは異なり、「自発的に貢献したい」「組織の目標達成に力を貸したい」と思える心理状態を意味します。
ここまでのフォッグモデルの説明と照らし合わせると、従業員エンゲージメントを高めるためには、従業員の内面にある「やる気」だけでなく、そのやる気を実際の行動に変えるための仕掛けが必要です。つまり、M,A,Pに働きかけていく必要があります。
具体例を紹介します。
⇒理念やビジョンとの接続感を作る(「自分の仕事が会社の成長にどう貢献しているか」を見せる)
⇒エンゲージメントを高める成功体験の共有/社内表彰の実施
⇒上司からのポジティブフィードバックによる自己重要感の向上
2. Ability(能力)を高める/ハードルを下げる
⇒仕事に必要なスキルや情報を整備し、自己研鑽しやすくする
⇒障害となっている制度やフローを見直し、行動のしやすさを高める
⇒「小さく始められる」ステップを設ける(例:提案制度の簡略化)
3. Prompt(きっかけ)を設計する
⇒日報や1on1の中で「理念に沿った行動」を振り返る習慣をつくる
⇒Slackや社内ポータルでのサンクスカードを活用
⇒朝礼や週次会議での理念の定期的なリマインド
いかがでしょうか。現在、自社で取り組まれている施策は含まれているでしょうか?
Slackでのサンクスカードについては実際に実施されている企業の事例を紹介したいと思います。
感謝の気持ちを贈り合おう。Slackチャンネル「thanksカード」のこれまでとこれから
エンゲージメントの高い社員は、会社に対する信頼や共感を持ち、自らの役割を積極的に果たす傾向があります。
一方、エンゲージメントが低い社員は、指示待ちになったり、最低限の仕事しかしなかったりと、組織全体の生産性や雰囲気に大きな影響を与えてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はエンゲージメント向上に使えるフォッグモデルということでフォッグモデルをご紹介しました。

従業員エンゲージメントを高めるという目標をM,A,Pに分けて考えてみることでより具体的な施策のアイデアが生まれるかもしれません。ぜひ活用してみてください。
