研修でよく使われているビジネスゲームの「定番」7選
今回は企業研修でよく使われているビジネスゲームの定番7選をご紹介したいと思います。
初めてビジネスゲームの実施を検討される方にとっては、まずはここから!というような定番のご紹介となります。
逆に、既にいくつかのビジネスゲームを実施されたことがある方すると「あー、はいはい、知ってるし、やったことある」というゲームばかりだと思います。
ちなみに、何を持って定番としているのか?というと、リリースから長く時間が経っていて、世の中に広く普及しているものということで、当たり前ですが弊社製品以外についてもご紹介していきます。
企業研修で使えるビジネスゲームの定番7選
ということで、早速目次から。
・マシュマロチャレンジ (PDCA&チームビルディング)
・マネジメントゲーム (経営シミュレーションゲーム)
・NASAゲーム (合意形成/コンセンサスゲーム)
・野球のポジション当てゲーム (コミュニケーションゲーム)
・ビールゲーム (システム思考&全体最適)
・部課長ゲーム (目的共有&主体性)
・レゴシリアスプレイ (ビジョン共有&相互理解)
1.マシュマロチャレンジ (PDCA&チームビルディング)
まず1つ目はPDCAの体験やチームビルディングを目的とした時に利用可能なマシュマロチャレンジです。
TEDでもトム・ウージェック氏が「塔を建て、チームを作る」と題してその効果についてプレゼンテーションを行っています。
ゲームとしては、パスタ20本とテープ、ひも、はさみで自立可能でできるだけ高いタワーを建てることが目標です。ただし、タワーの一番上にはマシュマロを乗せなければなりません。
世界記録は99cmと言われていて、弊社で実施した約160社での最高記録は92cmです。
マシュマロチャレンジの詳しい説明は下記を御覧ください。
マシュマロ・チャレンジのやり方と92cmの最高記録
2.マネジメントゲーム (経営シミュレーションゲーム)
画像参照先:https://mg-online.jp/about
2つめは経営シミュレーションゲームとしての大定番であるマネジメントゲームです。
あのソフトバンク 孫正義さんも熱中したと言われている企業経営を疑似体験できるビジネスゲームとなっています。
孫正義社長とソフトバンク社員が“ゲーム”に熱中する理由(PRESIDENT Online)
ゲームの概要は下記となります。
製造業版の場合、何を作る会社にするかは自分でイメージし、
仕入れから生産、販売までマネジメントする。
(2)自分以外のプレーヤーは、ライバル会社の社長と想定する。
(3)1期(1年)分として任意の時間(30分や1時間など)を設定し、
何期分までを競うか事前に設定しておく。
(4)1期ごとに決算を行い、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成する。
(5)各プレーヤーは売り上げや収益の拡大を図りながら、独自の経営戦略のもと
にナンバーワンの利益を上げることを目指す。
いかがでしょうか。管理職の方にはぜひ実施させたい内容ではないでしょうか。
マネジメントゲームの実施にあたってはマネジメント・カレッジ様にお問い合わせください。(弊社は代理店ではございません)
マネジメント・カレッジ株式会社
3.NASAゲーム (合意形成/コンセンサスゲーム)
3つめは合意形成/コンセンサスゲームとして有名なNASAゲームです。
ゲームとしては月で遭難した宇宙飛行士という設定で、母線にたどり着くために15個のアイテムに対して優先順位をつけていく、というゲームです。
まずは、個人で優先順位を考えて、それを持ち寄ってグループで話し合い、最終的にグループで1つの意見に集約していもらいます。
ゲーム後の振り返りでは合意形成のポイントはもちろん、日常の会議でもファシリテーター(司会役)が重要であったり、多くの人が発言でき、あんに否定しないという心理的安全性の重要性を伝えることができます。
NASAゲームの詳しい説明は下記を御覧ください。
グループワークで使えるNASAゲームのやり方
ちなみに、コンセンサスゲームゲームには様々な設定のものがあり、その比較についてはこちらを御覧ください。
3つのコンセンサスゲーム(NASA、砂漠、雪山)の違いとは?
4.野球のポジション当てゲーム (コミュニケーションゲーム)
4つめはコミュニケーションゲームとして有名な野球のポジション当てゲーム(別名:9人のポジションゲーム)です。
いわゆるジグソーメソッドと言われる手法のゲームで、1人に数枚の情報カードを配布し、口頭のみで情報共有して、野球のポジション当てゲームの場合は「誰が、どのポジションなのか」を特定するという形式です。
この手のゲームは情報を伝えないとクリアできないため、必ず全員が発言しないといけないという仕掛けとなっています。
複雑な情報を整理する必要があるのでロジカルシンキングも必要となるゲームとなります。
振り返りでは報連相や情報を適切に伝えるためのPREP法などを伝えることができます。
ジグソーメソッドを使ったゲームは他にも地図作成ゲームなどもあり、あとは難易度に応じていくつかのパターンが存在しています。
野球のポジション当てゲームの詳しい説明は下記を御覧ください。
コミュニケーションゲーム「野球のポジション当てゲーム」
5.ビールゲーム (システム思考&全体最適)
5つめはビールゲームです。システム思考や全体最適、そしてSCM(サプライチェーン・マネジメント)について学ぶことができるゲームです。
ビールゲームについては学習する組織という書籍の中で紹介されていたり、MBAなどでも実施されている、少し難易度が高いゲームとなります。
ビールゲームは上画像のように4人が1列に並び、ビール工場役、卸業役(2名)、小売店役を演じて、ビールの製造から販売までの流れを体験する形式となっています。
ゲーム後の振り返りではシステム思考について解説しています。
システム思考と聞くと難しいイメージですが、システム思考を比較的簡単に説明できるのが下画像のAmazon創業者のジェフ・ベゾスがナプキンに書いたとされているAmazon成功のループ図です。
ベゾスのループ図については東洋経済オンラインでも解説されています。
ジェフ・ベゾスも使った「ループ図」の破壊力 物事の本質を描き未来を創造するテクニック
ビールゲームの詳しい説明は下記を御覧ください。
ビールゲーム実施の流れ
6.部課長ゲーム (目的共有&主体性)
6つめは目的共有の重要さや、主体的に動くことの重要性を伝えることができる部課長ゲームです。
部課長ゲームでは、部長、課長(2名)、社員(1or2名)に分かれて、カードを交換しながら、とある課題をクリアしてもらいます。
しかし、課題の内容は部長役にしか知らされていません(部長の指示書にのみ記載されている)。部長はそんなことを知りませんから、他の役割の指示書にも課題の内容が記載されていると勘違いします。
他の役割のメンバーからすれば、一体何をやらされているのか意味不明。
ゲームのポイントは部長が仕事の目的を伝えることができるか?他の役割のメンバーが主体的に目的を確認しに動けるか?ということになります。
新入社員が指示待ち社員にならないようにするため、または、新任管理職がメンバーに仕事の目的を伝えるようにするために必要なことが学べるゲームです。
部課長ゲームの詳しい説明は下記を御覧ください。
部課長ゲームのやり方
7.レゴシリアスプレイ (ビジョン共有&相互理解)
最後にご紹介するのがレゴシリアスプレイです。ビジョン共有や、メンバー同士の相互理解に利用されることが多いワークです。
NASA、Microsoft、Googleをはじめ世界中の企業や教育機関が継続的に導入されているという有名なコンテンツとなります。
具体的なやり方の1つとして、1人1人に与えられたレゴブロックを使って、「あなたの仕事」というテーマで自由に作品を作ってもらいます。
作品完成後、作品を使いながら自分にとっての仕事とはどんなものなのか?を語ってもらいます。このように作ったものを通して語る、という方法は特にエンジニアなどには有効かと思います。
他にも、30年後の自社についての作品を全員で話し合いながら作るって対話することでビジョンを具体的な作品として見える化することができます。
レゴシリアスプレイの実施にあたってはロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ様にお問い合わせください。(弊社は代理店ではございません)
株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ 社ホームページ
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は企業研修でよく使われているビジネスゲームの定番7選をご紹介しました。
ビジネスゲームを研修に取り入れたいが、何が良いのかなと迷っている方はまずは長く愛される定番のコンテンツから導入頂くのが良いかと思います。参考になれば幸いです。
・マシュマロチャレンジ (PDCA&チームビルディング)
・マネジメントゲーム (経営シミュレーションゲーム)
・NASAゲーム (合意形成/コンセンサスゲーム)
・野球のポジション当てゲーム (コミュニケーションゲーム)
・ビールゲーム (システム思考&全体最適)
・部課長ゲーム (目的共有&主体性)
・レゴシリアスプレイ (ビジョン共有&相互理解)