ビールゲームが管理職研修に効果的な3つの理由|全体最適・システム思考・目標設定を体験から学ぶ

【結論】ビールゲームは、MITスローン経営大学院の教授が考案したビジネスシミュレーションゲームです。
管理職研修において、個別最適ではなく「全体最適」の視点を持つこと、問題の本質を捉える「システム思考」、そして成果を最大化する「目標設定」の3つを体験から学べるため非常に効果的です。
多くの企業で導入され、受講者からも高い満足度を得ている研修プログラムです。

目次

1. ビールゲームとは
2. ビールゲームが管理職研修に効果的な3つの理由
3. 全体最適について学びがあるゲームであるから
4. システム思考について学びがあるゲームであるから
5. 目標設定について学びがあるゲームであるから
6. 導入社数と受講者満足度について
7. よくある質問
8. ビールゲーム|管理職研修の導入をご検討の方へ

管理職研修をご検討の担当者の方はどのような研修を実施すべきか悩まれているのではないでしょうか。

例えば、新入社員研修であればビジネスマナーや報告・連絡・相談などの基本的な仕事の仕方を教えるというのが一般解として世の中にあると思います。

しかし、管理職研修は一般的に何をすべきかという解が無いのが研修の選択を難しくする理由です。

コーチング、コンプライアンス、セクハラ、インバスケットなど様々な研修があるなかで、ビールゲームが管理職研修に効果的な3つの理由を書いていきたいと思います。

ビールゲームとは

ビールゲーム

ビールゲームMITスローン経営大学院の教授が考案したビジネスシミュレーションゲームです。

4名1チームとなり、1人1人がビールの工場役、一次卸役、二次卸役、小売店役のうちのどれか1つの役割を担います。

ビールゲームの進行の流れ 工場から一次卸・二次卸・小売店を経由して顧客へ届く

ビール工場役はビールを生産し、一次卸役に販売します。ビールを1つ販売すると売上が立ちます。
一次卸役はビール工場からビールを仕入れ、二次卸役に販売します。
ただし、販売数は、二次卸役から発注された数のみとなります。在庫がなければ機会損失となります。

同様に二次卸役は一次卸役からビールを仕入れ、小売店役に販売します。
小売店役は二次卸役からビールを仕入れ、顧客に販売します。
顧客の注文数は特別なカードに記載されています。

このように4名が発注、販売を繰り返していくゲームです。
ゲームはシンプルですが、そこで起こること、また、そこからの学びはとても深いものとなります。

このゲームで多くのチームが体験することになるのがブルウィップ効果です。

ブルウィップ効果とは、川下(小売店)から川上(工場)へ需要情報が伝わる過程で、発注量の変動が増幅していく現象のことです。需要予測の不確実性、情報の遅延、欠品への恐れといった要因が重なり、サプライチェーン全体に過剰在庫を生み出します。

ビールゲームはゲーム中は無言で実施するため、隣の役割に伝わるのは発注数という数字だけです。欠品を恐れて多めに発注するという一人ひとりの判断が川上へ波及し、多くの場合、終盤には工場側に大量の在庫が積み上がります。自分たちで問題を生み出してしまったというこの体験が、次に述べる全体最適とシステム思考の学びにつながります。

ブルウィップ効果そのものについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ブルウィップ効果を疑似体験するビールゲーム

ビールゲームが管理職研修に効果的な3つの理由

まずは結論から書いておきます。

ビールゲームが管理職研修に効果的な3つの理由は・・・・

1.全体最適について学びがあるゲームであるから
2.システム思考について学びがあるゲームであるから
3.目標設定について学びがあるゲームであるから

以下、それぞれについて説明していきたいと思います。

1.全体最適について学びがあるゲームであるから

【要点】ビールゲームが全体最適の学びになるのは、1つのチームに与えられた4つの役割が、それぞれ個別最適を目指せば目指すほど全体の利益が損なわれる構造になっているからです。管理職は管理する部署全体で成果をあげる立場のため、個別最適ではなく全体最適の視点が欠かせません。座学では「全体最適を意識しましょう」と言われて納得して終わりがちですが、ビールゲームでは全体最適が実際に行えるかを試し、なぜ難しいのか・どうすれば実現できるのかを体験から学べます。管理職に必要とされる虫の目・魚の目・鳥の目のうち、意識が向きにくい鳥の目を必要とするゲームです。

先ほどの管理職の役割で述べたとおり、管理職は管理する部署全体で成果をあげなければなりません。

つまり、個別最適ではなく、全体最適の視点を持って部署の管理を行わなければなりません。

ビールゲームでは、1つのチームの中に4つの役割が与えられており、それぞれが個別最適を目指せば目指すほど、全体の利益は損なわれます

それぞれの役割がどのように作用しあっているのか、を把握し、全体最適を意識しながら、個人としての行動を取る必要があります。

座学の研修では「全体最適を意識しましょう」と講師に言われ、「そうだよな」と納得して終わりだと思いますが、ビールゲームでは実際にゲームの中で全体最適が行えるか?を試し、なぜ全体最適視点を持つことが難しいのか、どのようにすれば全体最適を行うことができるのかを体験から学ぶことができます。

管理職として成功するには3つの目線が必要だ、と言われています。
虫の目、魚の目、鳥の目です。
詳細は別に譲りますが、概要は以下のとおりです。

虫の目:部分を見る目
魚の目:流れを見る目
鳥の目:全体を見る目

特に新任の管理者や、プレイングマネージャーには虫の目や魚の目は持っているかもしれませんが、鳥の目までは意識が向いていないかもしれません。

ビールゲームはまさに鳥の目を必要とするゲームなのです。

2.システム思考について学びがあるゲームであるから

システム思考は氷山モデルと呼ばれる下の図にあるように「できごと・問題」が発生するのには、それを生み出す「構造」があり、構造を捉えることが本質的な問題解決につながるとする思考法です。

例えば、フィットネスジムが会員獲得のために販促活動を実施すると以下の様なループ図と呼ばれる構造によって問題が起こります。

システム思考 ループ図

ここでは「器具数」や「ジムの広さ」が制約条件になるのがわかり、いくら販促活動を増やしても制約条件が解消されない限り問題は解決されないことがわかると思います。

これが「できごと・問題」を生み出す「構造」を明らかにするという意味です。

因果ループ図について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

システム思考における因果ループ図の読み書き入門

システム思考を理解することで、現在起こっている問題の表面要素ではなく、それを生み出している構造を捉え、本質的に解決すべき問題を把握することができます。

3.目標設定について学びがあるゲームであるから

管理職の重要な役割の1つとして管理する部署全体での目標を達成し、成果をあげること、があると思います。

通常、企業では組織全体で目標を設定し、部署ごとに目標を分割し、最終的にはそれをメンバーごとに細分化していくプロセスをとります。

SMARTの法則に代表されるように複数の目標設定方法がありますが、どのように目標を設定すれば成果があがりやすいのか?を学ぶ機会はなかなか無いでしょう。

※SMART は以下の頭文字をとった目標設定方法

Specific ( 明確・具体的であること )
Measurable ( 計測できること )
Achievable ( 達成可能であること )
Realistic ( 現実的であること )
Time-oriented ( 期限が明確であること )

ビールゲームでは、個人の目標とチームの目標が存在します。
一般に、個人の目標が達成されれば、チームの目標は達成されると思われがちですが、適切な目標設定を行わないとそうはならないことに気づかせてくれます。

どのような目標を設定されたチームがよりよい成果を出せるのかをゲームの結果と振り返りを通して考えていただきます。

導入社数と受講者満足度について

2026年8月現在、ビールゲームの導入社数は約90社、受講者満足度は4.79(5点満点)となっております。

最新の満足度などについてはこちらからご覧いただけます。

よくある質問

Q. ビールゲームとはどのようなゲームですか?

ビールゲームはMITスローン経営大学院の教授が考案したビジネスシミュレーションゲームです。4名1チームで工場や小売店などの役割を担い、発注と販売を繰り返しながら、サプライチェーンにおける全体最適やシステム思考を体験的に学びます。対面で実施できるビールゲーム(カード版)が基本パッケージとなっています。

Q. 管理職研修においてどのような効果が期待できますか?

管理職に求められる「全体最適」の視点、問題の根本原因を捉える「システム思考」、そしてチームの成果を最大化するための「目標設定」の3つの要素を、座学ではなくゲームを通じた実体験から深く学ぶことができます。

Q. オンラインでの実施は可能ですか?

はい、Zoomなどのウェブ会議システムを利用して実施できるビールゲーム オンラインをご用意しております。対象人数は4〜20名で、リモートワーク環境下や複数拠点をつないでの研修にも柔軟に対応可能です。

Q. 社内講師による運営は可能ですか?

はい、可能です。弊社では講師派遣型での実施だけでなく、ゲームキット(備品や運営スライド、講師向け動画マニュアル)の貸し出しによる社内講師型での実施プランもご用意しております。自社の状況に合わせて最適な実施形態をお選びいただけます。

Q. 研修の所要時間はどのくらいですか?

対面で実施するビールゲーム(カード版)の場合は2〜4時間、ビールゲーム オンラインの場合は2〜3時間が目安となります。ゲーム後の振り返りや講義の時間を含めて調整が可能です。

Q. 導入にかかる費用はどのくらいですか?

実施形態(講師派遣型または社内講師型)や受講人数によって異なります。具体的な金額や詳細なお見積りについては、個別に対応しておりますので、まずは資料請求やお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

ビールゲーム|管理職研修の導入をご検討の方へ

ビールゲームが管理職研修に効果的な3つの理由
1.全体最適について学びがあるゲームであるから
2.システム思考について学びがあるゲームであるから
3.目標設定について学びがあるゲームであるから

より具体的な実施の流れを見たい方は、こちらの記事もご覧ください。

ビールゲーム実施の流れ|システム思考研修

弊社ではビールゲームの実施にあたって、講師派遣型はもちろん、ゲームキット(備品や運営スライド、講師向け動画マニュアル)の貸し出しによる社内講師型での実施も可能です。

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※研修の目的、ゴール、実施背景など箇条書きで構いませんのでご記入下さい。

その他、実施時期や受講人数など(300文字以内)


この記事を書いた人

千葉 順
千葉 順
株式会社HEART QUAKE 代表取締役
元法政大学兼任講師(キャリアデザイン論)
→ 詳しいプロフィール

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