今回はここ数年注目されている心理的安全性について書いていきたいと思います。
具体的には心理的安全性が無い組織で起きることということで、心理的安全性の重要性をそれが無い場合にどのようなことが起こるのか、という危機感を煽るような形で書いてみたいと思います。

心理的安全性が無い組織で起きること

さて、ここからは具体的な事例を含めて心理的安全性が無い組織で起きることをご紹介していきたいと思います。
まずは結論から。

心理的安全性が無い組織で起きること

1.問題の隠蔽

2.メンバーからの発言が少ない

3.退職・休職者の増加

1.問題の隠蔽

まず挙げられるのが問題の隠蔽(いんぺい)です。
何か問題が起きた時、または、起きる前にその危険性に気づいていた時、多くの場合、上司に報告・相談し、組織的な問題解決を行っていくと思います。

しかし、心理的安全性の無い組織では、問題や失敗を報告すると怒られる(小学生みたいですが)ため、問題を隠蔽し、なかったことにするという行動を取ってしまいます。

仮にメンバーが上司に報告したとしても、上司がそのまた上の上司に報告しないというケースもあるでしょう。この場合、管理責任を追求される(≒怒られる)ことがわかっているので、問題を隠蔽してしまう、ということが起こります。

2.メンバーからの発言が少ない

続いてメンバーからの発言が少ないことです。1つめの問題の隠蔽とも関連すると思いますが、こちらは会議などでメンバー(部下)からの発言が少ない場合、メンバー(部下)の方は「何を言っても無駄」、「結局上司の意見が通るだけ」と感じているかもしれません。

または、「何か発言したら自分がやらないといけなくなるから言うだけ損だ」と感じているかもしれません。

このような状況になっている場合、過去にメンバーからの発言に対して上司や他のメンバーからの否定的なコメントが多かったりという体験がある場合がほとんどです。仕事を増やしたくない人が新しいアイデアに対して否定的なコメントばかりすることがありますが、こうした人の言動が心理的安全性を壊していきます。

過去記事でも紹介した関係性を壊す4つの毒素の上2つが多い組織では当然、メンバーからの発言は少なくなるでしょう。

過去記事:関係の質を下げる4つの毒素

3.退職・休職者の増加

続いて退職・休職者の増加です。これも1つめの問題と2つめの問題の複合的な要素で問題が表面化されたものと言えるかもしれません。

何か発言しても取り入れてもらえない、上司の言いなりで自己決定権が無いみんなが問題に気づいているが、組織的な隠蔽が行われているという組織に飽き飽きして退職者が発生しているかもしれません。

また、組織的な支援が不足しており、心身に支障をきたし、休職する人が増えているかもしれません。

組織的な支援とは職場学習論に記述されている職場における3つの支援が挙げられるでしょう。

逆に言えば、職場における3つの支援は心理的安全性を高める行動と言えると思います。

まとめ

いかがでしょうか。今回は心理的安全性が無い組織で起きることとして3つの事例を紹介しました。貴社に当てはまっていないことを願うばかりですが、思い当たる節があれば対策が必要だと思います。

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