DEIBってどう読むの?」「最近よく見かけるけどDEIとの違いは?」——人的資本経営や組織開発の文脈で急速に広まっているキーワード「DEIB」について、読み方・意味・背景・実現手段までまとめて解説します。

DEIBは「ディー・イー・アイ・ビー」と読み、Diversity(多様性)・Equity(公平)・Inclusion(包括性)・Belonging(帰属性)の頭文字を取ったものです。

DEIBの読み方と正式名称

DEIBは「ディー・イー・アイ・ビー」と読みます。英語圏でも「D-E-I-B」とそれぞれのアルファベットで読まれ、日本でも同様に「ディー・イー・アイ・ビー」と呼ぶのが一般的です。

正式には以下4つの頭文字を繋げたものです。

D = Diversity(ダイバーシティ/多様性)
E = Equity(エクイティ/公平)
I = Inclusion(インクルージョン/包括性)
B = Belonging(ビロンギング/帰属性)

これまで日本では「D&I」「DEI」という言葉が浸透してきましたが、欧米ではさらに一歩進んでBelonging(帰属性)を加えた「DEIB」が注目を集めています。

DEIからDEIBへ変わった背景

DEIにBelongingが加わった背景を理解するため、まずはDEIそれぞれの意味を振り返ります。

Diversity(多様性)

性別・年齢・国籍・価値観など、個人の属性や背景が多様であることを指します。「違いがある状態」そのものに注目する考え方です。

Equity(公平)

公平とは「個人の違いを視野に入れて、目的を達成するために適切なものをそれぞれ与えること」を意味します。「平等」が全員に同じものを配るのに対し、「公平」は一人ひとりの状況に応じて必要な支援を変えるのが特徴です。

平等と公平の違い

デロイトトーマツ社の資料では、「全員が平等かつ、公平な機会を保持している」ことがDEIの理想形だと説明されています。

Inclusion(包括性)

多様な個々人が組織の一員として受け入れられ、それぞれの意見や存在が尊重される状態を指します。Diversityが「違いがある状態」を示すのに対し、Inclusionは「違いを活かす状態」を示します。

Belonging(帰属性)

Belongingは「自分らしく生き生きと働ける居場所を感じられること」と定義されています。単に組織に「所属している」だけでなく、「ここが自分の居場所だ」と本人が感じられる状態が重要です。

PwCやJTB等の大手企業がDEIBを掲げる中で、Belongingは「心理的安全性」と密接に関連する概念として位置づけられるようになりました。

BelongingとGoogleの心理的安全性の関係

Google社が実施したプロジェクト・アリストテレスという大規模調査で、高業績チームに共通する最も重要な要素が「心理的安全性」であると公表されました。この発表以降、日本でも心理的安全性という言葉が広く知られるようになっています。

DEIBのBelonging(帰属性)は、この心理的安全性とほぼ同じ概念として語られています。JTB社の公式サイトでも次のように説明されています。

そして、心理的安全性(Belonging)を確保し、自分自身をありのままに表現し、新しいアイデアを提案し、失敗から学ぶことができる環境を創ることで、それぞれの個人がやりがいを感じ、仲間とともにお互いを高めあい、価値を生みだしていくことを大切にしていきます。

引用先:https://www.jtbcorp.jp/jp/sustainability/deib/

つまり、DEIBを実現するためには心理的安全性の確保が不可欠ということになります。Belongingは「D・E・I 全ての土台」として位置づけられており、欧米企業では「Bが中心にある図」で表現されることも増えています。

DEIB(Diversity・Equity・Inclusion・Belonging)の図解

DEIBの実現に役立つビジネスゲーム研修

DEIB、特にDEI部分とBelonging部分を体験的に学ぶには、座学よりもビジネスゲーム型の研修が効果的です。弊社(HEART QUAKE)では、DEIBの各要素を体感できる研修を複数提供しています。

DEI(多様性・公平・包括性)を体験する「バーンガ」

バーンガ

バーンガは、参加者が異なる「暗黙のルール」を持つチームに分かれ、カードゲームを通じて異文化コミュニケーションの難しさを体感する研修です。多様な価値観のすれ違いを自分ごととして理解できるため、DEI推進のキックオフ研修として多く採用されています。

D&I・DEIを体験する「バーンガ」実施の詳しい流れ

Belonging(心理的安全性)を高める「ベストチーム」

ベストチーム

ベストチームは、チーム内の心理的安全性を体感しながら「良いチームとは何か」を考える研修です。DEIBの土台となるBelongingを理解し、組織に還元するための実践的なヒントが得られます。

心理的安全性を知り、高めるゲーム型研修「ベストチーム」

まとめ

今回はDEIBの読み方・意味・背景・実現手段について解説しました。ポイントを整理すると以下の通りです。

・DEIBは「ディー・イー・アイ・ビー」と読み、Diversity・Equity・Inclusion・Belongingの頭文字
・Belonging(帰属性)は心理的安全性とほぼ同じ概念として語られる
・DEIBを実現するためには、Belonging(心理的安全性)がD・E・I 全ての土台
・体験的に学ぶならビジネスゲーム型研修(バーンガ/ベストチーム)が有効

人的資本経営の観点からも、DEIの先にあるDEIBは今後さらに重要度を増すキーワードです。自社の組織開発の参考になれば幸いです。


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