ビッグファイブ(Big Five)についてはご存知の方も多いと思います。
簡単に書けば、その名の通り、人の性格を5つの要素で表す理論だと言えます。

その5要素とは以下のことを指します。(書き方は色々なところで微妙に異なっています)

・外向性
・情緒安定性(情緒不安定性)
・誠実性
・協調性(調和性)
・開放性

ビッグファイブによる性格診断テストはインターネット上にも多数存在しますが、質問項目数がまちまちです。(12項目というサイトもあれば15項目のサイトもあります。)

論文をあたってみると、性格特性用語を用いたBig Five尺度の作成(和田 1996)による60項目が日本語版ビッグファイブの原型となりそうです。

性格特性用語を用いたBig Five尺度の作成
和田さゆり 1996

https://ci.nii.ac.jp/naid/130002028345

しかし、さらに調べてみるとビッグファイブの短縮版というものが存在することがわかりました。確かに、60項目は項目数が多く、答える側にとっては負担になりますよね。

短縮版についての論文がこちら。

Big Five 尺度短縮版の開発と信頼性と妥当性の検討

並川 努, 谷 伊織, 脇田 貴文, 熊谷 龍一, 中根 愛, 野口 裕之 2012

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/83/2/83_91/_article/-char/ja/

こちらの論文によれば29項目で十分な精度での測定ができるということです。
その29項目が下記となります。

ビッグファイブ 短縮版

29項目の内訳を要素別に見ると、外向性と情緒不安定性が5項目、開放性と調和性が6項目、誠実性が7項目ということで診断テストとして利用するには要素ごとの項目数が異なるのは利用しづらいな、と感じています。

どこかでこの短縮版を用いた診断テストを開発しようと思いますが、その際は要素ごとの項目を揃えた25項目にして、6項目以上の要素については相関や弱い項目を削除しようかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ネット上にビッグファイブの診断テストは多数ありますが、論文ベースで原型は60項目、短縮版は29項目で測定できるということです。


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