財務研修を検討する際に考えておきたい4つのゴール(目的)
財務研修の導入をご検討の担当者の方と話していると大きく4つのゴールイメージ、目的があることが見えてきました。
2.仕訳の理解
3.経営指標の理解
4.キャッシュフロー計算書の理解
一言で「財務研修」と言っても、お客様によってゴールイメージが異なります。
対象となる受講者の違いや、研修の名称が研修会社によって「財務研修」であったり、「会計研修」であったりと研修名にばらつきがあることもわかりづらさの一端を担っていると思いますが、大きく上記の4つの目的に分けることができるのではないか思います。
1.BS/PL(貸借対照表,損益計算書)の理解
参考URL:http://www.kinoie-niigata.com/blog/2016/09/06/「決算書を見せてもらえますか?」
BS=貸借対照表と、PL=損益計算書の概念とお金の流れを理解し、会社の経営がどのような流れで行われているのかを理解することが目的です。
特に新入社員や、新任課長に対して求められている財務研修です。
商品を仕入れ、販売するというシンプルな企業を例に挙げると商品を仕入れることで資産の部、負債の部にどのような影響があるのか、また、販売することで、PLと、資産の部にどのような影響があるのか、人件費や、広告費はPLのどこに影響があるのか、営業利益と経常利益の違いはなんなのか?を理解します。
ゴールイメージとしては会社四季報を少し読み解けるということになるでしょうか。
この研修がおそらく企業で最も求められている財務研修ではないかと思います。
非常にシンプルなBS/PLを理解するのに適したゲームとして、「屋台屋本舗」というゲームがあります。
屋台屋本舗の詳細ページ
もう少し高いレベルをご希望の場合は財務の虎がオススメです。
財務の虎はインテリアショップの経営者という設定で、商品を仕入れ、顧客に販売を行うゲームです。銀行借り入れや社員の採用などの要素が含まれており、BSとPLがどのようにつながるのかを理解することができます。
4ラウンド実施し、利益剰余金が一番多い人が優勝となります。
概要はこちらを御覧ください。
財務の虎の具体的な説明はこちらを御覧ください。
財務の虎実施の流れ
2.仕訳の理解
参考URL:http://takizawa773.blog.jp/
2つ目が仕訳の理解です。
具体的には簿記3級程度の仕訳の理解ということになります。
こちらも新入社員や、新任課長向けの財務研修で、勘定科目の用語を覚えたり、複式簿記の基礎を学びます。
あまり現実の業務に繋がるという内容ではありませんが、社会人としての基礎として知っておいたほうがよい分野ということで研修後、実際に簿記3級の過去問を解かせるということもあるようです。
仕訳の理解を行うにあたってはこちらも他社製品ですがノビテクさんが提供されている「Zaim」というゲームがあります。
Zaimのページへ
3.経営指標の理解
参考URL:http://moneyzine.jp/static/images/article/155599/10-2.gif
3つ目は経営指標の理解ということで、やや管理会計的な内容です。
1のBS/PLの理解に加えて、流動資産比率や、ROE/ROAなどの指標がどのように計算され、それがどのような意味を持っているのかを理解する研修です。
顧客の流動資産比率を把握しておくことは営業職の方の与信管理のシーンや、在庫回転率ややROEは課長以上の方の業績分析に役立ちます。
4.キャッシュフロー計算書の理解
参考URL:https://sogyotecho.jp/cf/
最後はキャッシュフロー計算書の読み書きまで含めた財務研修です。
部長以上の社員や、役員の方向けの研修と言えるでしょう。
内容としては利益とキャッシュフローの違いを知り、企業の活動がBS/PLの動きに加えて、キャッシュフロー計算書にどのような影響を与えるのかを理解するための研修です。
また、企業価値に影響を与えるフリーキャッシュフローの概念や、M&Aのデューデリジェンスに利用されると言われるDCF法の理解を促進します。
当然、前提知識としてBS/PLの知識が必要です。
キャッシュフロー計算書の理解までできる財務研修として財務の虎 レベル2
があります。
先程も紹介した財務の虎ですが、実はレベル1と2に分かれていて、レベル1ではBS/PLの理解、レベル2では掛取引と設備投資による減価償却というルールが追加されキャッシュフロー計算書の繋がりも学ぶことができます。
※弊社では財務の虎のゲームキット(コインやカード、運営スライド、講師向け動画マニュアル)などを提供して社内講師で実施頂くことも可能です。
財務の虎レベル2についての説明はこちらを御覧ください。
ビジネスゲーム研修で学ぶキャッシュフロー計算書の成り立ち
まとめ
財務研修をご検討中の担当者の方は、どこまでの知識を必要としているのか、を以下の4つの目的に照らして考えて頂くと自社にあった研修が実施できるかと思います。
2.仕訳の理解
3.経営指標の理解
4.キャッシュフロー計算書の理解
上記でご紹介した財務の虎を実施をご検討したい方はまずは下記より無料資料(PDF)のご請求をお願いいたします。
※同業他社様からのお問い合わせはご遠慮ください。