管理職研修や新入社員研修の中でも、企画時に担当者が迷いやすいのが財務研修です。「会計研修」と「財務研修」の違い、対象層による内容の違い、ゴール設定の曖昧さ——相談をいただく際にも、”何を目的にした研修なのか”の整理が最初のテーマになります。

本記事では、財務研修の企画時に押さえておきたい4つのゴール(目的)を、対象者別・ゲーム素材とあわせて整理します。

財務研修で想定される4つのゴール

No ゴール 主な対象者 難易度
BS/PL(貸借対照表・損益計算書)の理解 新入社員〜新任課長 ★★☆☆
仕訳の理解(簿記3級レベル) 新入社員〜経理配属 ★★☆☆
経営指標(ROE/ROA等)の理解 課長〜部長 ★★★☆
キャッシュフロー計算書の理解 部長〜役員 ★★★★

一言で”財務研修”と呼んでも、対象・難易度・ゴールで中身は大きく変わります。まずこの4区分で自社のニーズを当てはめるのが近道です。

①BS/PL(貸借対照表・損益計算書)の理解

貸借対照表 損益計算書
参考URL:kinoie-niigata.com

BS=貸借対照表PL=損益計算書の概念、会社の経営がどのような流れで行われているかを理解することを目的とした研修です。新入社員・新任課長向けに最もよくリクエストをいただく内容です。

扱うポイント
仕入〜販売で資産・負債・純資産がどう動くか
人件費・広告費がPLのどこに影響するか
売上総利益/営業利益/経常利益/当期純利益の違い
四季報や決算短信のどこを見れば”会社の姿”が分かるか

ゴールイメージは“会社四季報が少し読み解ける”あたりが実務的です。

財務の虎

BS/PL理解に使える弊社ゲーム

BS/PLを体感できるゲームとして、弊社では「屋台屋本舗」「財務の虎」を展開しています。

屋台屋本舗の詳細ページ

もう少し踏み込んでBSとPLのつながりを学びたい場合は「財務の虎」が最適です。インテリアショップ経営者として、仕入・販売・銀行借入・採用を4ラウンド回し、利益剰余金の最大化を目指すゲームです。

財務の虎実施の流れ

②仕訳の理解(簿記3級レベル)

仕訳
参考URL:takizawa773.blog.jp

仕訳の理解は、簿記3級程度の仕訳を理解するレベルです。勘定科目の用語を覚え、複式簿記の基礎を学びます。

扱うポイント
借方/貸方の考え方
主要勘定科目の整理
取引の仕訳練習
貸借対照表との接続

直接業務に使う人は限定的ですが、社会人としての基礎教養として学ばせる企業も多く、研修後に簿記3級の過去問演習まで含めるパターンもあります。

仕訳の体験にはノビテク社の「Zaim」などが選択肢になります。

Zaim

Zaimのページへ

③経営指標(ROE/ROA等)の理解

経営指標
参考URL:moneyzine.jp

経営指標の理解は、BS/PLの理解に加えて指標の意味と活用法まで踏み込む管理会計寄りの研修です。課長〜部長クラスに求められる内容が中心になります。

指標 何が分かるか 活用シーン
ROE/ROA 資本効率・資産効率 経営管理/株主説明
流動比率/当座比率 短期的な支払い能力 与信管理/倒産リスク
自己資本比率 財務の安全性 格付け・融資判断
在庫回転率 在庫の効率性 業績分析
売上高営業利益率 本業の収益力 業界比較

営業職の与信管理や管理職の業績分析に直接効くゾーンです。

④キャッシュフロー計算書の理解

キャッシュフロー計算書
参考URL:sogyotecho.jp

キャッシュフロー計算書まで含めた財務研修は部長以上・役員クラスが主対象です。

扱うポイント
利益とキャッシュフローの違い
営業活動/投資活動/財務活動のCFの見方
フリーキャッシュフローの概念
DCF法(M&A・企業価値評価で利用)

当然、前提として①のBS/PLの知識が必要です。M&Aの増加・上場企業の資本コスト議論(PBR1倍割れ対策)など、経営層に求められる財務リテラシーは近年さらに上がっています。

キャッシュフロー計算書まで学べる素材として、弊社では「財務の虎 レベル2」を提供しています。レベル1に掛取引と減価償却のルールが追加され、BS/PL/CFのつながりを体感できます。

財務の虎

ビジネスゲーム研修で学ぶキャッシュフロー計算書の成り立ち

自社に合う財務研修ゴールの見極めフロー

対象者 推奨するゴール おすすめ素材
新入社員 ①BS/PL基礎/②仕訳基礎 屋台屋本舗/Zaim
新任課長 ①BS/PL/(③経営指標) 屋台屋本舗/財務の虎
経験課長〜部長 ③経営指標/④キャッシュフロー 財務の虎/財務の虎レベル2
役員 ④キャッシュフロー/企業価値評価 財務の虎レベル2/M&A書籍

まとめ

財務研修は、BS/PL/仕訳/経営指標/キャッシュフロー計算書の4つのゴールに分解すると、自社のニーズに合った研修設計がしやすくなります。

対象者と研修時間に合わせて、4つのうち1つか2つにゴールを絞り、ゲーム型や演習型を活用して”紙上の学習”にとどまらない設計にするのがおすすめです。

財務の虎|資料請求・お問い合わせ

財務の虎(レベル1/レベル2)の資料請求・お問い合わせは下記よりお願いいたします。ゲームキット(コイン・カード・運営スライド・講師向け動画マニュアル)の提供により、社内講師で実施いただくことも可能です。

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