ダメな上司9つの特徴をデータ解明!部下を育てる傾聴力【傾聴チャレンジ】

「ダメな上司」と呼ばれてしまう人には、データで明らかになった9つの共通点があります。逆に、部下が成長する上司に共通する力は、誰でも今日から鍛えられる「傾聴力」です。
本記事では、パーソル総合研究所の調査データと書籍「なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか」(古屋星斗)のデータをもとに、ダメな上司9つの特徴と、部下を育てる上司の共通点を解説します。最後に、傾聴力を体験的に鍛えられるビジネスゲーム研修「傾聴チャレンジ」も紹介します。
引用したデータの出典
本記事で扱う2つのデータの出典は次のとおりです。
調査結果
パーソル総合研究所
シンクタンク本部
公開日:2024年3月29日
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/dialogue-culture.html
このレポートの中では以下のように記述されていました。
すべての特徴で「上司」が最も高くなっていた。
ダメな上司9つの特徴(データで解明)
「本音で話しにくい上司」、つまり部下から見て”ダメな上司”と感じられる人には、共通する9つの特徴があります。下図は属性別の集計結果で、すべての特徴で「上司」が最も高くなっていました。

1. 自分への無関心
部下の考えや状況に関心を示さない態度。「最近どう?」を雑談止まりで終わらせ、踏み込んで聞かない上司に当てはまります。
2. 正しさへの固執
自分の正解にこだわり、部下の意見を「それは違う」と切り捨てる態度。否定から入る上司には本音は集まりません。
3. プライドの高さ
自分の弱みや失敗を見せられず、知らないことを「知らない」と言えない態度。部下から見ると話しかけにくい壁になります。
4. 内容の無理解
部下の話す内容そのものを理解しようとせず、表層で受け流す態度。技術や現場の細部を聞こうとしない上司も該当します。
5. 型への当てはめ
「若手はこうあるべき」「うちの会社ではこうだ」と既存パターンに当てはめる態度。個別の事情を見てくれない印象を与えます。
6. 漏洩不安
相談した内容が他人に漏れる不安。「それ、Aさんに伝えとくね」と勝手に共有してしまう上司に当てはまります。
7. 無主張
意見を求めても「君に任せる」「好きにしていいよ」とだけ返す態度。一見任せているようで、実際は判断責任を回避しているだけのこともあります。
8. 詐欺的態度
言うことと行動が一致しない態度。「いつでも相談して」と言いながら実際は忙しそうにして話しかけられない、というタイプです。
9. 多忙さ
物理的・心理的に忙しすぎて部下が話しかけられない状態。本人に悪気がなくても、結果として対話の機会を奪っています。
2.正しさへの固執
3.プライドの高さ
4.内容の無理解
5.型への当てはめ
6.漏洩不安
7.無主張
8.詐欺的態度
9.多忙さ
いかがでしょうか。みなさんの上司(もしかしたらあなた自身?)に当てはまるでしょうか。
小学生(女子)の子供を持つ私としては、これらは本音を話しにくい親の特徴にもつながってくるだろうなと思って見ていました。
レポートではもう少し詳細なデータも提示されていました。

部下が育つ上司の9つの特徴
ダメな上司の特徴と対になる、本音を話しやすい相手(上司とは限らない)の特徴は下記です。

2.共話的態度
3.公平性
4.客観性
5.応援的態度
6.物腰の柔らかさ
7.ユーモア・笑顔
8.考え方の柔軟性
9.環境的要因
トップに来るのは傾聴的態度、続いて共話的態度。つまり、部下を伸ばす上司は「相手の話をしっかり聴き、一緒に話を組み立てる」スタイルを持っています。
これらをひとことで言えば傾聴力。あなたの上司(あなた自身?)はいかがでしょうか。
部下育成が成功している上司は「聴く+もう一歩」を打っている
別ソースとして、書籍「なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか」(古屋星斗)に、部下が成長していると感じる実感についてのデータが掲載されています。
なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか
古屋星斗
日経BP 日本経済新聞出版 (2023/11/25)
この書籍によれば、部下育成が成功している上司は以下のような取り組みが有効であったと回答されています。

ここでも部下の話を聞くといった傾聴的施策がいくつか挙がっていますが、それ以外にも自分の成功・失敗体験を語るといった上司からの発言や、部下に任せる、依頼すると主体性を発揮させる施策も有効と回答されています。
ここまでをまとめると、相手の話を聴かないとダメ上司、しかし部下を成長させている上司は「聴く」に加えてさらに他の施策も打っているということになります。
「聴くだけ」では解決しない・正しい傾聴とは
「聴くだけでは解決できないこともある」というテーマは、傾聴系の書籍である「まず、ちゃんと聴く。」(櫻井将)にも記載されています。
裏を返せば、傾聴は単なる「うなずき」「相づち」ではないということ。相手の話を構造として理解し、自分の体験や問いを返せる「聴く力」が、部下育成の出発点になります。
傾聴力を体験的に鍛える研修ゲーム「傾聴チャレンジ」
傾聴力は座学だけではなかなか身につきません。部下の話を最後まで聴く / 解釈ではなく事実を確認する / 沈黙に耐えるといった行動は、頭で分かっていても実際の場面で再現するのは難しいからです。
弊社が提供しているビジネスゲーム研修「傾聴チャレンジ」は、傾聴の基本動作をゲーム形式で体験的に学べる教材です。「ダメな上司の9つの特徴」を裏返した行動を、参加者自身がプレイヤーとして演じることで、自分のクセや改善点に気づけます。
傾聴研修ゲーム「傾聴チャレンジ」のやり方

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まとめ
今回はパーソル総合研究所と古屋星斗氏のデータをもとに、ダメな上司9つの特徴と、部下が育つ上司に共通する傾聴力についてご紹介しました。
ポイントは次の3つです。
・ダメな上司の特徴9つはどれも「対話を断つ態度」に集約される
・部下が育つ上司の特徴のトップは「傾聴的態度」「共話的態度」
・部下育成が成功している上司は「聴く+自分の体験を語る/任せる」を組み合わせている
「聴く」は土台、そこに「語る」「任せる」を重ねることで、部下が成長する関係性が生まれます。
引用元の書籍・データ
調査結果
パーソル総合研究所
シンクタンク本部
公開日:2024年3月29日
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/dialogue-culture.html
古屋星斗
日経BP 日本経済新聞出版 (2023/11/25)
