VUCA・TUNA・BANI・RUPT 4モデル比較インフォグラフィック

【結論】VUCA、TUNA、BANI、RUPTの4つのフレームワークは、不確実で複雑なビジネス環境における適応性やリーダーシップの重要性を共通して強調しています。
一方で、VUCAとTUNAが外部環境の変化そのものに焦点を当てているのに対し、BANIとRUPTは変化に伴う人々の不安など内部環境の心理的反応まで踏み込んでいる点に大きな違いがあります。

今回はVUCA、TUNA、BANI、RUPTの共通点と比較についてご紹介したいと思います。

VUCAは知ってるけどTUNA、BANI、RUPTは知らないよという方も多いと思います。

そこでまずはVUCA、TUNA、BANI、RUPTがそれぞれ何の略なのか?をまとめておきたいと思います。それが下図です。

VUCA TUNA BANI RUPT 比較表

被っているところも多々ありますが、それぞれ微妙に異なっていることがわかるかと思います。
また、RUPTだけはRadical Uncertainty(急激な不確実性)でRUを使っており、3つの単語の頭文字となります。

VUCA、TUNA、BANI、RUPTの共通点

まずはVUCA、TUNA、BANI、RUPTの共通点を探ってみたいと思います。

大きく5つに分類できると思います。

1.環境の不確実性が強調されている

2.適応性と柔軟性の重要性が強調されている

3.非線形性と複雑性を認識している

4.創造性と革新性の必要性が強調されている

5.組織のリーダーシップと戦略の重要性が強調されている

まず1つめは、環境の不確実性が強調されている点です。
これは、ビジネス環境が不確実で予測不可能であることを強調しています。
市場の急激な変化や不確実性が組織に影響を与えることを意味しています。

パンデミックによってビジネスモデルの変更や、リモートワークなどの働き方の変化があることは2019年前半までは誰も思い描かなかったと思います。

2つめは.適応性と柔軟性の重要性が強調されている点です。
これは、組織が環境の変化に適応し、柔軟に対応する能力の重要性を強調しています。組織が迅速に変化に対応することが成功の鍵であるとしています。

パンデミックの際に飲食店は店内飲食からUber Eatsをはじめとする持ち帰りへと早期にビジネスモデルを変えた店舗は生き残ったかもしれません。
我々研修会社でもいち早くオンライン研修に適応できたかどうかが業績を左右しました。

3つめは非線形性と複雑性を認識している点です。

これは、ビジネス環境が単純ではなく、非線形で複雑であることを認識しています。予測可能な関係や単純な因果関係だけでは説明しきれない複雑な相互関係を考慮しています。

一言で言えば風が吹けば桶屋が儲かる、といった一見関係ないものが連動しているというイメージでしょうか。

このあたりはシステム思考という思考法の因果ループ図を理解していると解像度が増すかもしれません。

因果ループ図については過去記事でご紹介しています。

システム思考における因果ループ図の読み書き入門

4つめは創造性と革新性の必要性が強調されている点です。

これは、ビジネスが変化に対応し続けるためには、創造性と革新性が不可欠であることを認識しています。従来の方法やアプローチだけでは対応できないケースが増えてきているかもしれません。

パンデミック下では、Zoomをはじめとするオンライン会議サービスが主流となりました。また、現在ではAIをいかに活用できるか?が生き残りの焦点となっている業界も多いでしょう。

これまでの延長線上ではない非連続な取り組みが求められており、そんなサービスを提供した会社が Winner Takes ALLとなることが増えています。

最後5つめは組織のリーダーシップと戦略の重要性が強調されている点です。

これは、リーダーシップや戦略が組織を変化に導く上で重要な役割を果たすことを強調しています。組織は戦略的に変化を先読みし、適切に対応する必要があるとしています。

これは当たり前なのかもしれませんが、変化が激しい時代ほどある意味では独裁的な強いリーダーシップによって組織が向かう方向を示していくことが求められます。
特に、これまでの延長線上ではない非連続な取り組みを行う場合は社内での反発が発生するため、全員の意見を聞いていてはスピード感が遅くなってしまうことが考えられます。

VUCA、TUNA、BANI、RUPTの比較(違い)

ここからはVUCA、TUNA、BANI、RUPTの比較・違いを見ていきたいと思います。
まずは前述の比較表をご覧頂ければと思いますが、当然ながら要素が微妙に異なっています。

VUCA TUNA BANI RUPT 比較表

そのうえで、少し引いた視点で見ると、VUCAとTUNAは外部環境の変化にフォーカスしているのに対して、BANIとRUPT(特にBANI)は外部環境の変化による内部環境の反応に触れている点が大きく異なるかと思います。

具体的にはBANIのAnxious(不安)、Incomprehensible(理解できない)、そしてRUPTのTension(緊張)はまさに、外部環境の変化に社内が混乱している様子が目に浮かびます。

まとめ と VUCAを疑似体験するゲーム型研修

いかがでしょうか。今回はVUCA、TUNA、BANI、RUPTの共通点と比較(違い)についてご紹介しました。参考になれば幸いです。

なお、弊社ではVUCAを疑似体験するゲーム型研修として「トレード&グロース」を提供しております。

トレード&グロースのゲーム内容|1チーム4〜6名・各チーム7枚のカード・4ラウンド(作戦会議→交渉→環境変化→振り返り)の流れを説明した図解

弊社「トレード&グロース」の主な実施要項は以下のとおりです。

【対象人数】15名以上
【所要時間】2〜2.5時間
【実施形式】講師派遣
【予算】25万円〜(講師派遣)

詳しくはこちらをご覧ください。

VUCA時代のゲーム型チームビルディング研修「トレード&グロース」

実際に「トレード&グロース」を導入いただいた事例もご紹介します。トランスコスモス株式会社様では、新卒1〜3年目の社員27名を対象に講師派遣形式で実施いただきました。年次や業務上の接点に関係なく活発な意見交換が生まれ、不確定要素の多い中で情報を集め・仮説を立て・検証するというVUCA時代の行動様式を疑似体験する機会になったとのご感想をいただいています。

ゲーム内容は難しく感じましたが、不確かな情報が多い中で仮説立てをしながら対応していくという意識をもっていたいと感じました。VUCA時代にどう向き合うのかを、疑似体験を通じて考えることができました。

導入事例の詳細はこちらをご覧ください。

【導入事例】トランスコスモス株式会社様でトレード&グロースを実施いただきました


この記事を書いた人

千葉 順
千葉 順
株式会社HEART QUAKE 代表取締役
元法政大学兼任講師(キャリアデザイン論)
→ 詳しいプロフィール

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