経営シミュレーションゲーム10選|研修でBS/PL・経営戦略を体感

本記事では、財務会計の入門からSaaSスタートアップのKPI経営まで、目的別に選べる10種類のゲームを難易度・学習領域・所要時間で比較紹介しています。
自社の課題に合ったゲームを選び、実践的な経営スキル向上にお役立てください。
目次
1. 経営シミュレーションゲームとは|研修で使われる理由
2. 経営シミュレーションゲーム10選 比較表
3. 経営シミュレーションゲーム10選(個別解説)
4. ペーパータワーforビジネス(株式会社HEART QUAKE)
5. 財務の虎(株式会社HEART QUAKE)
6. パースペクティブ(カレイドソリューションズ株式会社)
7. マネジメントゲーム MG(マネジメント・カレッジ株式会社)
8. プロジェクトテーマパーク(株式会社HEART QUAKE)
9. ビールゲーム(MIT発祥)
10. 経営シミュレーション研修ゲームの選び方
11. 研修導入をご検討の方へ
経営シミュレーションゲームは、仮想の会社や店舗を経営し、価格・投資・人材・在庫といった経営判断とその数値結果(PL/BS)のサイクルを体験で学べる研修手法です。座学では身に付きにくい「経営感覚」を、短時間で複数期分のPDCAを回しながら習得できます。
本記事では、経営シミュレーション研修で実際に使われているゲームを10本厳選し、難易度・学習領域・所要時間で比較できる一覧表とともに紹介します。財務会計の入門からSaaSスタートアップのKPI経営まで、目的別に選べる構成です。
経営シミュレーションゲームとは|研修で使われる理由
経営シミュレーションゲームとは、仮想の会社や店舗を運営し、価格設定・投資判断・人材配分・在庫管理といった経営判断を行いながら、その結果が損益計算書(PL)や貸借対照表(BS)にどう反映されるかを体験できる研修ゲームの総称です。1976年に西順一郎氏が開発した「マネジメントゲーム(MG)」が日本における代表例で、現在では財務会計型・店舗経営型・サプライチェーン型・SaaS型など、目的別に多様な経営シミュレーション研修ゲームが提供されています。
通常の経営研修・座学との違い
経営学のテキストやeラーニングは知識の伝達には有効ですが、「自分の意思決定が会社にどう影響するか」を実感する機会が乏しい弱点があります。経営シミュレーションゲームでは、参加者が短時間で複数期分の意思決定→決算→振り返りを繰り返すため、知識を行動に結びつける速度が圧倒的に早くなります。
経営シミュレーション研修で得られる効果
財務諸表(BS/PL)が読めるようになる:仕訳や勘定科目を暗記する前に、自分の判断が数字としてどう表れるかを体感するため、定着率が高くなります。
経営感覚が身に付く:投資・人材・在庫のトレードオフを体で覚えるため、現場でのリソース配分判断にも応用できます。
部門間連携の重要性が分かる:マーケ・営業・製造・財務が分断したままでは利益が出ないことを身を以て理解でき、組織横断の視点が養われます。
経営シミュレーションゲーム10選 比較表
本記事で紹介する10本を、学習領域・難易度・所要時間で一覧化しました。気になるゲームから個別解説に飛んでください。背景色はカテゴリ別(緑=財務会計/青=経営戦略・マーケ/橙=SCM・PJ管理/紫=スタートアップ)です。
| ゲーム名 | 学習領域 | 難易度 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 屋台屋本舗(弊社) | 店舗経営・会計入門 | ★☆☆☆ 入門 | 2〜3時間 |
| ペーパータワーforビジネス(弊社) | BS/PL・経営感覚 | ★★☆☆ 初級 | 1〜3時間 |
| 財務の虎(弊社) | 会計・財務基礎 | ★★★☆ 中級 | 2〜8時間 |
| パースペクティブ | 決算読解・財務 | ★★★★ 中〜上級 | 半日〜 |
| マネジメントゲーム MG | 製造業経営・MQ会計 | ★★★★ 上級 | 2日 |
| BIZSTORM | 経営戦略・マーケ | ★★★☆ 中級 | 4〜6時間 |
| マーケティングタウン | マーケ・財務 | ★★★☆ 中級 | 半日 |
| プロジェクトテーマパーク(弊社) | プロジェクト管理 | ★★★☆ 中級 | 2〜3時間 |
| ビールゲーム | SCM・在庫管理 | ★★★☆ 中級 | 2〜3時間 |
| T2D3 | SaaS経営・KPI | ★★★☆ 中級 | 1時間〜(要問合せ) |
経営シミュレーションゲーム10選(個別解説)
1. 屋台屋本舗(株式会社HEART QUAKE)

店舗経営の入門に最適な経営シミュレーションゲームです。参加者は屋台の店主となり、仕入れ・価格設定・販売を繰り返しながら、売上と利益の関係を体験的に学びます。会計の基礎用語を知らない初学者でも入りやすく、新入社員研修や学生向けの起業家教育にも活用できます。
対象人数は2〜80名、所要時間は2〜3時間。難易度は「入門」レベルで、経営シミュレーションが初めての層でも取り組みやすい設計です。続いて紹介する「ペーパータワーforビジネス」や「財務の虎」へのステップアップ前に、まず経営判断の楽しさを体感する導入研修として最適です。
詳しくは屋台屋本舗の解説記事をご覧ください。
2. ペーパータワーforビジネス(株式会社HEART QUAKE)

BS/PLの基礎を体感で学べる経営シミュレーション研修ゲームです。チーム対抗でペーパータワーを建設しながら、原材料費・人件費・売上・利益という経営の基本構造を、財務諸表の形式で記録・分析します。物理的に手を動かす要素があるため、座学が苦手な層でも集中しやすいのが特徴です。
対象人数は5〜100名超、所要時間は1〜3時間。難易度は「初級」で、新入社員から中堅社員まで幅広く対応します。BS/PLという言葉に苦手意識がある層でも、ゲームを通じて自然に財務感覚を身に付けられます。


2025年10月現在、ペーパータワーforビジネスの導入社数は約140社、受講者満足度は4.9(5点満点)となっております。

最新の満足度はこちらからご覧いただけます。
詳しくはペーパータワーforビジネスの実施要項をご覧ください。
3. 財務の虎(株式会社HEART QUAKE)

会計・財務の基礎をしっかり学べる中級レベルの経営シミュレーションゲームです。BS/PLに加え、売掛金・買掛金・在庫評価・減価償却といった会計用語を、ゲーム内の取引を通じて体験的に習得できます。経理・財務部門の若手研修や、管理職向けの会計リテラシー研修に向いています。
対象人数は4名〜、所要時間は2〜8時間。じっくり時間をかけて取り組むことで、財務諸表を「読む」だけでなく「使う」レベルまで到達できます。オンライン版「財務の虎オンライン」もあるため、リモート研修にも対応可能です。

2026年4月現在、財務の虎の導入社数は約160社、受講者満足度は4.81(5点満点)となっております。

最新の満足度はこちらからご覧いただけます。
詳しくは財務の虎の実施要項をご覧ください。
4. パースペクティブ(カレイドソリューションズ株式会社)

画像出典: カレイドソリューションズ公式
決算書を読み解きながら経営判断を行う中〜上級者向けの経営シミュレーション研修です。参加者は経営者として複数期の決算書を分析し、投資・資金調達・コスト管理の判断を行います。意思決定内容をそのまま財務三表(損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書)に書き写しながら、財務諸表のつながりを体験的に理解できる設計が特徴です。
所要時間は1日が標準で、対面とオンラインの両方に対応。財務リテラシーを実務で活かしたい管理職層・経営企画部門に適しています。
詳しくはパースペクティブ(カレイドソリューションズ公式)をご覧ください。
5. マネジメントゲーム MG(マネジメント・カレッジ株式会社)

画像出典: マネジメント・カレッジ株式会社公式
1976年にソニー&CDIで西順一郎氏が開発した、経営シミュレーション研修の老舗です。現在は著作権をはじめとする知的財産権をマネジメント・カレッジ株式会社が保有し、5,000社・100万人以上が受講した日本を代表するMG研修となっています。
参加者一人ひとりが製造業の社長となり、材料調達・製造・販売・人材採用・設備投資・研究開発・広告宣伝の意思決定を5期分にわたって繰り返します。MQ会計理論に基づく独自の決算ロジックを採用し、対象は1卓4〜6名・複数卓実施可能、標準は2日間、難易度は「上級」です。経営者・幹部候補・経営企画部門向けの本格研修として、現在も全国・海外で開催されています。
詳しくはマネジメント・カレッジ株式会社公式サイトをご覧ください。
6. BIZSTORM(株式会社ビズストーム)

画像出典: BIZSTORM公式
「顧客に価値を提供して選ばれる」を起点とした経営戦略×マーケティング型の経営シミュレーションゲームです。元ゲームクリエイターである中小企業診断士が開発したボードゲーム形式で、参加者は経営者として研究開発・広告・販売を行いながら、市場で他チームと競争し、利益を積み上げます。
対象人数は4〜100名(4〜6名/卓)、所要時間は標準4〜6時間(中級版は約3時間)。難易度は「中級」で、新入社員から経営者まで幅広く対応します。財務よりも戦略・マーケティング寄りに学びたい場合に適した経営シミュレーション研修です。
詳しくはBIZSTORM公式サイトをご覧ください。
7. マーケティングタウン(株式会社NEXERA)
画像出典: マーケティングタウン公式
マーケティング理論と財務を同時に学べる経営シミュレーション型ボードゲームです。参加者は経営者となり、毎回変化する仮想の街で小売店を経営。「市場調査」「出店」「広告」「仕入」「販売」「資金調達」の意思決定を繰り返しながら利益を最大化します。
4P・3C・STP・5FORCE・PESTといったマーケティングフレームワークの体感、損益計算書・貸借対照表の作成、ドミナント戦略・ランチェスター戦略といった経営戦略まで、1本で広く扱えるのが大きな強みです。所要時間は半日で、難易度は「中級」。マーケティング担当者育成、経営企画部門のリスキリング、若手向けのビジネス基礎研修と幅広く活用されています。
詳しくはマーケティングタウン公式サイトをご覧ください。
8. プロジェクトテーマパーク(株式会社HEART QUAKE)

プロジェクトマネジメントを疑似体験できる派生型の経営シミュレーションゲームです。株式会社ヌーラボが開発したビジネスゲームで、参加者はテーマパーク開発のプロジェクトリーダーとして、スコープ・スケジュール・コスト・品質のバランスを取りながら案件を完遂させます。
会計シミュレーションそのものではありませんが、リソース配分・優先順位付け・チーム間連携といった経営機能の一部を体験できる派生枠として位置付けています。対面実施で所要時間は2〜3時間。プロジェクトマネジメント職や中堅社員のマネジメント基礎研修に適しています。

2026年6月現在、プロジェクトテーマパークの導入社数は約110社、受講者満足度は4.91(5点満点)となっております。

最新の満足度はこちらからご覧いただけます。
詳しくはプロジェクトテーマパークの解説記事をご覧ください。
9. ビールゲーム(MIT発祥)

1960年代にMITスローン経営大学院で開発された、サプライチェーン・マネジメント(SCM)の経営シミュレーションです。参加者は小売・二次卸・一次卸・工場の4ロールに分かれ、ビールを発注・出荷していくなかで、需要予測のズレが上流に増幅していく「ブルウィップ効果」を体験します。
対象人数は4名以上(1チーム4ロール)、所要時間は2〜3時間。難易度は「中級」で、製造業・小売業・物流業の在庫管理・部門連携研修に向いています。営業と製造の組織の壁、需給変動と在庫過剰の関係といった、座学では伝わりにくい経営課題を一気に体感できる定番のシミュレーションです。

2026年2月現在、ビールゲームの導入社数は約90社、受講者満足度は4.75(5点満点)となっております。

最新の満足度はこちらからご覧いただけます。
詳しくはビールゲームの解説記事をご覧ください。
10. T2D3(株式会社リブ・コンサルティング)

画像出典: T2D3(リブ・コンサルティング)公式
SaaSスタートアップに特化した経営シミュレーション研修です。参加者はSaaS企業の経営者となり、全8期(約10年間相当)にわたって採用・マーケティング・資金調達・プロダクト開発などの29種類の施策カードを使い分けながら、ARR100億円を目指します。グローバル基準のSaaS成長モデル「T2D3(3倍→3倍→2倍→2倍→2倍で72倍成長)」が題材です。
所要時間は最短1時間(体験会枠)から、本格研修プランや講師派遣・エンタープライズカスタマイズに応じて拡張可能。最大6チーム/回まで対応します。ARR・MRR・CAC・LTV・Churn RateといったSaaS特有のKPIを意思決定とセットで習得でき、スタートアップ経営者・投資家・新規事業開発担当者向けに最適化されたプログラムです。
詳しくはT2D3(リブ・コンサルティング公式)をご覧ください。
経営シミュレーション研修ゲームの選び方
10本のゲームから自社に合うものを選ぶには、以下4つの視点で絞り込むのが効率的です。
学習目的で選ぶ
財務会計の基礎を学びたい場合は、屋台屋本舗(入門)→ペーパータワーforビジネス(初級)→財務の虎(中級)→パースペクティブ(中〜上級)→マネジメントゲームMG(上級)の順で難易度が上がります。受講者の財務リテラシーに合わせて選んでください。
経営戦略やマーケティングを学びたい場合は、BIZSTORM(戦略寄り)またはマーケティングタウン(マーケ理論寄り)が適しています。両者は強調点が異なるため、研修目的で使い分けが可能です。
サプライチェーンや部門間連携を学びたい場合はビールゲーム、プロジェクト管理を学びたい場合はプロジェクトテーマパーク、SaaSスタートアップ経営を学びたい場合はT2D3が選択肢になります。
対象者で選ぶ
新入社員・若手社員には、屋台屋本舗・ペーパータワーforビジネス・財務の虎・プロジェクトテーマパークなど、入門〜中級レベルで実務に直結するゲームが向いています。BIZSTORM・マーケティングタウン・パースペクティブも、講義との組み合わせ次第で若手向けに調整可能です。
中堅社員・管理職には、ほぼ全てのゲームが対応します。中でも財務の虎・BIZSTORM・マーケティングタウン・パースペクティブ・ビールゲームは、組織経験を活かして財務管理・部門連携・戦略を学べるゲームとして定番です。
経営者・幹部候補には、マネジメントゲームMG・T2D3(SaaS企業の場合)が定番。加えて、サプライチェーン全体を俯瞰するビールゲームや、経営戦略の体系化に役立つBIZSTORM・マーケティングタウン・パースペクティブも有効です。
人数・時間で選ぶ
大人数(50名以上)に対応するのはペーパータワーforビジネス・屋台屋本舗・BIZSTORMなど。短時間(半日以内)で完結したい場合は屋台屋本舗・ペーパータワーforビジネス・ビールゲーム・マーケティングタウンなどが該当します。
オンライン/対面で選ぶ
リモート研修や拠点分散型の組織でも実施したい場合は、財務の虎オンライン・パースペクティブ(オンライン版)・ビールゲームなどオンライン対応のゲームを選んでください。マネジメントゲームMG・BIZSTORM・マーケティングタウン・プロジェクトテーマパークは対面実施が基本です。
よくある質問
Q. 経営シミュレーションゲームは、どのような効果が期待できますか?
仮想の会社経営を通じて、財務諸表(BS/PL)の構造理解、投資や人材配分といった「経営感覚」の習得、そして部門間連携の重要性を体感できます。
座学では難しい実践的なスキルを、短時間で効率的に身につけることが可能です。詳しくは本記事の「経営シミュレーション研修で得られる効果」をご覧ください。
Q. 初めて経営シミュレーションゲームを導入するのですが、どのゲームがおすすめですか?
初めての方には、BS/PLの基礎を体感できる「ペーパータワーforビジネス」や、店舗経営の入門に最適な「屋台屋本舗」がおすすめです。
これらは難易度が「入門」や「初級」に設定されており、新入社員研修などにも適しています。
Q. オンラインで実施できる経営シミュレーションゲームはありますか?
はい、ございます。会計・財務の基礎を学べる「財務の虎オンライン」や、サプライチェーンマネジメントを体験できる「ビールゲーム オンライン」など、ウェブ会議システムに対応したゲームもご用意しています。
Q. ゲームの所要時間や対象人数はどのくらいですか?
ゲームによって異なりますが、「ペーパータワーforビジネス」は1〜3時間、「財務の虎」は2〜8時間と幅があります。
対象人数も数名から100名超まで対応可能ですので、研修の規模や目的に合わせてお選びいただけます。
Q. 財務会計だけでなく、経営戦略やプロジェクト管理を学べるゲームはありますか?
はい、ございます。経営戦略とマーケティングを学ぶ「BIZSTORM」や、プロジェクト管理の基礎を体験できる「プロジェクトテーマパーク」など、多様な学習領域に対応したゲームを取り揃えています。
本記事の比較表で、学習領域ごとのゲームをご確認ください。
Q. 料金体系や導入方法について知りたいです。
各ゲームのレンタル料金や導入サポートについては、詳細資料にてご案内しております。
まずはご希望のゲームについて、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。専門のコンサルタントが貴社に最適なプランをご提案いたします。
Q. 導入実績や受講者の声は確認できますか?
多くの企業様で弊社の経営シミュレーションゲームを導入いただいており、受講者の方々からは高い満足度をいただいております。
具体的な導入事例やお客様の声については、各ゲームの詳細ページ(例:ビールゲーム)や資料でご確認いただけます。
研修導入をご検討の方へ
弊社では、講師派遣はもちろん、ゲームキット、運営スライド、振り返り用ワークシート、講師向け動画マニュアルをレンタル形式でもご提供しております。


ペーパータワーforビジネス・財務の虎・屋台屋本舗・プロジェクトテーマパークの4本については、レンタル・講師派遣・オンライン実施(対応ゲームのみ)に対応しています。
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